Freemark Abbey(フリーマーク・アビー)は古い歴史を持つワイナリです。設立は1886年。Josephine Tychsonという女性によるものでした。記録に残る範囲では、カリフォルニアで最も古い女性ワイナリオーナーとのことです。1899年に作られた石造りのワイナリは今でも健在です。
禁酒法が開け、1939年にFreemark Abbeyに改称しました。当時の3人のオーナーの名前をつなぎ合わせたのが由来です。
1967年に新たに7人のオーナーが買収して、品質向上が始まりました。「University of Freemark」とあだなされ、Robert Mondaviと並んで、人材教育の場ともなっていたようです。
1976年にパリ・テイスティングには唯一赤・白両方で選ばれました。結果は赤が10ワイン中10位、白が10ワイン中6位と、上位には入りませんでしたが、カリフォルニアの存在感を示すのに貢献しました。
近年はオーナーがしばしば入れ替わり、かつての栄光の姿とは、やや離れた存在になりがちです。ただ、ワインの価格も昔からさほど上がっていないので、コスト・パフォーマンスの高いワインにはなってきています。