ArnoldとAlmaのTudal夫妻が1974年に設立したワイナリです。それまではナパで野菜を育てていた家族であり、当初はワインも自家用に作っていただけでしたが、次第に外向けにも売るようになったとのことです。昔ながらのナパの雰囲気を残しており、いまなお家族で経営しています。
ワインはカベルネ・ソヴィニョンとTractor Shed Redという赤のブレンドだけ。後者はアメリカの農家へ捧げるワインだといいます。
筆者が訪れたのは、今は引退してしまったArnoldがまだいたとき。いかにも頑固親父という雰囲気で、ワインも昔ながらの味わいでした。当時35年くらいの樹齢だったブドウは、すべて接木をしていないものだとのことでした。スノッブな雰囲気のワイナリが多いナパですが、こんな素朴なワイナリも残っているのかとびっくりしたものです。