Schramsberg(シュラムスバーグ)は1862年に設立された歴史あるワイナリです。創設者はJacob Schram。8000ケースほどの生産を続けていましたが、1905年にJacobが亡くなり、息子が引き継いだものの1912年には止めてしまいました。
1965年にLAで多くの会社を運営してきたJack and Jamie Davies夫妻がプロパティを買い取り、スパークリング・ワインの生産を始めました。それが現在のSchramsbergにつながっています。1998年にJackが2008年にJamieが亡くなり、末っ子のHugh Daviesが引き継いでいます。
ワインはほとんどがスパークリング・ワイン。1972年にニクソン大統領の歴史的な中国訪問で供されたり、2007年にはホワイトハウスで英国のエリザベス女王を招いた晩餐会で供されるなど、カリフォルニアのスパークリング・ワインの中でもプレミアム感があるものの一つです。
ブドウは様々な地域から購入したものを利用しています。複数ヴィンテージをブレンドする「Mirabelle」、ヴィンテージの入った「Blanc de Blancs」や「Blanc de Noirs」、「Brut Rose」など、さらに上級の「Reserve」「J. Schram」などがあります。上級のものは限られたヴィンテージのみ作られます。
このほかカベルネ・ソヴィニョンを作るJ. Davies Estate、ピノ・ノワールを作るDavies Vineyardsというサブブランドがあります。
ワイナリはHighway 29から西側に入っていった森の中。隠れ家的な雰囲気があります。予約しないと行けないのはスパークリング・ワインのワイナリとしては比較的珍しいところです。