The Donum Estate(ザ・ドナム・エステート)は、ピノ・ノワール専門のプロジェクトとして2001年に始まったワイナリです。社長のAnne Moller-Racke(アン・モラー・ラッケ)は1981年にドイツから米国に渡り、1983年にカリフォルニア最古のワイナリとして知られているBuena Vista(ブエナ・ヴィスタ)でワインメーカーになりました。その後カーネロスの畑を大幅に拡張して、多くのワイナリにブドウの提供も始めました。
2001年にブエナ・ヴィスタがアライド・ドメック社の手に渡った後、アンの手にTula Vista Ranchという土地が残り、そこが現在のThe Donum Ranch(ドナム・ランチ)となりました。2005年にはKenneth Juhasz(ケネス・ユーハス)をワインメーカーに迎えました。2011年にデンマークの投資家に売却しましたが、ワイン作りの体制は変わっていません。
畑はThe Donum Ranchに70エーカーのほか、そこから1マイル離れたFerguson Blockに20エーカー、Russian River Valley(ラッシャン・リバー・バレー)のNugent Vineyardに11エーカーあります。The Donum Ranchにはピノ・ノワールとシャルドネ、後はピノ・ノワールだけを栽培しています。
ワインはThe Donum RanchのブドウからWest Slope、East Slope、Estateのピノ、およびシャルドネ、Ferguson BlockからはThomasという名のピノ、Nugent VineyardからはRussian River Valleyのピノとリザーブ・ピノを作っています。Wine Spectator誌でCarneros West Slope 2007のピノ・ノワールが96点を得るなど、非常に高く評価されています。ピノ・ノワールの専門誌Pinot Reportでも2006年のライジング・スターに選ばれ、PinotFileによるPinot Days 2008のレポートでもSensationsに選ばれています。
ワイナリは公開していませんが、ソノマ・プラザにテイスティング・ルームがあります(住所などはそちらを示しています)。また、サンフランシスコのWinery Collectiveでもテイスティングできます。また、兄弟ブランドにRobert Stemmerがあります。