Chateau St. Jean(シャトー・セント・ジーン)は、ソノマでは珍しい「シャトー」を持つワイナリ。ソノマ・ヴァレーの中でもワイナリ密集地帯であるKenwoodで一際目立ちます。庭も広くソノマ・ヴァレーでは一番人気の観光スポットといっても過言ではないかもしれません。
実力的にもソノマ・ヴァレーの代表格でしょう。フラグシップのボルドー系ブレンドCinq Cepages(サンク・セパージュ)1996は1999年にWine Spectator誌のWine of the Yearにソノマのワインとしては初めて選ばれており、1999年のものも第2位になっています。
シャルドネも単一畑を冠したワインをいち早く投入。Robert YoungやBelle Terreといった人気畑を生み出しました。ソノマ産のワインだけを作っていることから、近年は自ら「Pure Sonoma」を標榜しています。
ワイナリの発足は1973年。シャトーはそれよりずっと古く1920年に建てられたものです。ワインメーカーのMargo Van Staaverenという人は、名前こそ知られていませんが、1970年代末からCh. St. Jeanのワインメーカーを務めている実力者。上記のワインも全部彼女によるものです。サントリーの資本が入っていた時期もありましたが、今はただの輸入代理店という位置付けです。
テイスティング・ルームにはデリカテッセンもあり、軽食が購入出来ます。庭にはテーブルもあるのでランチを楽しむにもいいでしょう。
筆者個人的にも、ソノマで最初にファンになったワイナリで、ワインもよく飲みました。高いものから安いものまで、どれを取っても外れのないワイナリです。ソノマ・ヴァレーに行ったらぜひ訪問してほしいワイナリの1つです。