オーナーであり、ワインメーカーであるPaul Hobbsはカリフォルニアでも傑出した才人の一人として知られています。1977年にRobert Mondaviで働き始め、次いでOpus Oneでも働きました。これらのワイナリに7年いた後、ソノマのSimi(シミ)で6年ワインメーカーを努めて自身のワイナリを作りました。このほかアルゼンチンにもワイナリを保有しており、カリフォルニアや南米のいくつものワイナリでコンサルタントを務めています。
Paul Hobbsのワインでは、シャルドネがまず人気を博しましたが、特に注目を集めたのは、ナパのBeckstoffer To-Kalon Vineyard(ベクストファー・トカロン)のカベルネ・ソヴィニョン2002年がWine Advocate誌で100点を取ったことによります。このほか、2009 Lidsay Estate(リンゼイ・エステート)Pinot Noirが同誌で96点を得たり、2008年のRussian River Valley Pinot Noirが2010年のWine Spectator誌年間トップ100で6位に入るなど、高評価のワインは枚挙にいとまがありません。
ソノマのRussian River Valleyに自社畑を4つ持っているほか、超一流の畑といくつも契約をしています。例えばナパでは前述のBeckstoffer To-Kalonのほか、Beckstoffer Dr. Crane(ベクストファー・ドクター・クレーン)やStagecoach(ステージコーチ)、Hyde(ハイド)といった畑。ソノマではRitchie(リッチー)やUlises Valdez(ユリセス・ヴァルデス)、など。
予約のみではありますが、訪問者を受け入れているのは、これくらい超一流で少量生産のワイナリとしては珍しいところです。
なお、妹分のワイナリとしてCrossBarnがあり、Paul Hobbsより安価で入手しやすいワインを作っています。