George Wine Company(ジョージ・ワイン・カンパニー)は、George Levkoff(ジョージ・レヴコフ)によるワンマン会社。1000ケース弱のピノ・ノワールだけを作っています。
ニューヨークでボンド・トレーダーだったジョージがワイン作りを始めたきっかけは、あるレストランで飲んだWilliams-Selyemのピノ・ノワール。いつかソノマでワイン作りをすると決意したジョージは4年後、マンハッタンの家を売り払ってソノマに行きました。
ジョージは、同じように金融の世界からワイン作りに入っていったLookout Ridgeのゴードン氏に紹介され、彼から学校でワイン作りを学ぶことを勧められます。Santa Ros Junior Collegeでワイン作りを学び、その後カリフォルニア大学のバークレー校やデイヴィス校(UC Davis)の講義も取るようになりました。
1999年の収穫シーズンにはWilliams-Selyemで働かせてもらい、そこであらゆる質問を投げかけて、ついにはワイン作りの全プロセスに携われるようにしてもらいました。この関係は2002年まで続きました。
ジョージは空いた時間があるときは、より自身の描く小規模ワイナリ像に近いBrogan Cellarsでも働きました。
一方で、1999年のWilliams-Selyemの収穫パーティでDavid Hirshと知り合い、ブドウを分けてもらう約束を取り付けました。こうして2003年にGeorge Wine Companyが誕生しました。
ジョージのワインは特にレストランで人気が高く、ワインリストにジョージのワインを挙げているレストランは300余りにもなります。総生産量1000ケースに満たないワイナリとしては極めて多い数です。
生産したワインのほとんどがレストランとメーリング・リスト会員で消費されるため、小売にはほとんど出回りません。日本にはごく少量のみ輸入されています。また、極めて小規模なので訪問者も受け入れていません。
2011年のヴィンテージで作っているのはCeremonial、Hansen、Leras Familyの3つの畑の単一畑のピノ・ノワール、およびこれらのブレンドのSonoma Comaと呼ぶピノ・ノワール。ラベルにはボトル番号を全部手書きで入れているのですが、一番本数が多いSonoma Comaでも3588本。合計でも9419本で800ケース弱の生産量です。