Pedroncelli(ペドロンチェリ)はソノマのDry Creek Valleyにある歴史あるワイナリ。家族経営を続けています。日常的に飲めるワインを志しており、入手しやすい価格でコスト・パフォーマンスの高いワインを作っています。
Giovanni Pedroncelliが畑とワイナリを購入したのは1927年。禁酒法のさなかでした。1933年に禁酒法が終了するまでは、家庭醸造用(家庭で一定量のワインを作ることは認められていました)にブドウを販売していました。
1948年にGiovanniの息子のJohn Pedroncelli Jr.がワインメーカーになり、翌年からジンファンデルのヴァラエタルワインを作るようになりました。
1955年にはワイナリを改装し、テイスティング・ルームも作りました。とはいってもセラーの片隅に机を1つ置いただけのものだったそうです。1963年にはJohnとJimの兄弟で父親からワイナリを購入し、より近代的なワイナリへの道を進み始めました。例えば1964年のものからはヴィンテージをラベルに記載するようになりました。
ワインの主力はジンファンデル。赤ワインが全体の8割を占めます。Wine Spectator誌のTim Fishは「19世紀に移住してきたイタリア系移民の多くは、高級路線に走ったり、ワイナリを売却してしまったりしているが、ここは今でもすべてのワインが20ドル以下だ」と褒めています。