Peay(ペイ)は、AndyとNickのPeay兄弟がソノマ・コーストに設立したワイナリです。ソノマ・コーストの中でも太平洋に近く、標高もさほど高くないので、非常に気温が低いところにあります。カリフォルニアの中でも一番冷涼な畑といっても過言ではないかもしれません。
Peay兄弟はオハイオ州で育ちました。Nickは大学でSchramsbergの創設者の息子であるHugh Daviesと同級生であり、それがきっかけでワインの道を志すようになりました。そしてUC Davisに通い、卒業目前にサンタ・クルーズのStorrsでアシスタント・ワインメーカーに就任。
兄弟は自分たちの畑を手に入れたいと北はワシントン州、南はサンタ・バーバラまで沿岸の土地を探索、ついに1996年にソノマ・コーストのAnnapolisに土地を購入しました。1998年に畑を作り、2001年が最初のヴィンテージとなりました。
同年、Nickの妻となってワインメーカーに就任したのがVanessa Wong。Vanessaはフランスで学び、シャトー・ラフィットやブルゴーニュのジャン・グロで働いた後、Peter MichaelでMark Aubertの後を継いでワインメーカーになりました。そして2001年にPeayに来たわけです。
作っている品種はピノ・ノワール、シャルドネ、シラー、ヴィオニエ、ルーサンヌ/マルサンヌ。生産量はピノ・ノワールが半分以上を占め、自社畑だけでなく購入したブドウも使っています。また、自社畑のブドウの一部はWilliams-SelyemやFaillaなどに売っています。
ワインはいずれも高く評価されています。2009年にはSFクロニクル紙のワイナリ・オブ・ザ・イヤーにも選ばれています。