Reuling Vineyard(リューリング)は2011年に設立された新しいワイナリ。それまでPeter Michael、Aubertの2つの超一流ワイナリにブドウを卸していましたが、自社でのワイン作りのため、両ワイナリへのブドウ売却を止めたという力の入れようです。
TimとJackieのReuling夫妻はイリノイ州の生まれ。Timはアリゾナ州で不動産事業を営み、Jackieはレストランを経営していました。フランスのプロヴァンスに旅行に行ったのがきっかけで、スローフード的な生活に憧れ、1990年にソノマに移住しました。1998年にForestvilleに土地を買い、リンゴ畑をブドウに植え替えました。
ブドウ畑は最初はシャルドネだけ。畑を作るのに協力したMark Aubertにブドウを卸すようになりました。2003年にはピノ・ノワールの畑を追加。Aubertが以前ワインメーカーをしていたPeter Michaelにも卸しました。Peter Michaelは2007年と2008年にle Capriceという名前でピノ・ノワールを作りました(2009年以降は自社畑で同じブランドを使用)。Aubertでは2005年と2008年のシャルドネがWine Advocate誌で99点、2007年のピノ・ノワールが同誌で98点など、輝かしい実績を残しています。
ワインメーカーはMatt(Matthew) Taylorという人。以前はナパの名門Araujoでワインメーカーをしていました。バイオダイナミクス(ビオディナミ)の信奉者で、ソノマのFront Porch Farmというバイオダイナミクスの農場に参画しているほか、兄のSeanと経営しているTaylor Cellarsがあります。
最初のリリースとなった2011年のピノ・ノワールと2012年のロゼは、高評価で受け入れられており、今後は一流ワイナリの仲間入りをする可能性も大きそうです。