Donelan Family Wines(ドネラン・ファミリー)は、ソノマでは初めてシラーでWine Advocate誌の100点を取ったワイナリです。
Donelanの前身となったのが2000年に設立されたPax Wine Cellars。シラーのスペシャリストとして一世を風靡しましたが、2008年に出資者のJoe DonelanとワインメーカーのPax Mahleが喧嘩別れしてしまいました。Joe DonelanがPaxを引き継ぎ、Donelan Family Winesと名前を変え、現在に至ります。
Pax Mahleが抜けた後はHdVでアシスタント・ワインメーカーをしていたTyler Thomasがワインメーカーに就任し、その後Joe Nielsenに引き継いでいます(Tyler Thomasはコンサルティング・ワインメーカーとして携わっています)。
ワインはシラーが単一畑もの4種にブレンドもの2種。このほかピノ・ノワールやシャルドネ、その他のブレンドものがあります。
シラーで100点を取ったのはRichard's Family Vineyard 2009。ソノマ・ヴァレーにあるこの畑がフラグシップで、Knights ValleyのObsidian Vineyardがそれに次ぐ位置付け。Green ValleyのKoblerとRussian River ValleyのWalker Vine Hillは比較的安価になっています。ブレンドではCuvée Keltieがフラグシップ、Cuvée Christineは比較的安価です。KoblerやCuvée Christineでも、Wine Advocate誌で最高93点を取っており、どのワインも高い評価を受けています。ソノマを代表するシラーの生産者になったといって過言ではないでしょう。
なお、喧嘩別れしたPax Mahleはその後Wind Gapを設立。さらにはPax Wine Cellarsの名前を再び冠したワイナリを作る方向のようです。