Heitz Cellars(ハイツ・セラーズ)は1961年に創設されたNapaでは老舗の部類に入るワイナリ。Martha's Vineyard(マーサズ・ヴィンヤード)のカベルネ・ソヴィニョンで1970年代から90年代前半にかけて一世を風靡しました。一時期は発売日に行列ができるほどだったといいます。Wine Advocate誌のロバート・パーカーが98点を付けた1974年のものは、今でも1000ドルを超える価格で取引されている、ナパの伝説的ワインの一つです。
創設者のJoe Heitzは2000年に亡くなりましたが、2世代目が引き継ぎ、家族経営を続けています。
ワインはカベルネ・ソヴィニョンがなんといっても中心であり、そのほかシャルドネ、ソヴィニョン・ブラン、Grignolino、ジンファンデル、ポート(酒精強化ワイン)を作っています。
CabernetはOakvilleにあるMartha'sのほか、RutherfordにあるBella Oaks、Trailsideと3つの自社畑から単一畑のワインを作っています。Martha'sとTrailsideは現在、有機栽培の証明を得ています。どれも醸造から出荷まで4年半をかけており、出荷時からおいしく飲めるようになっています。
Martha'sは、ミンティな味わいが特徴。畑の周りのユーカリの木に由来すると言われています。カリフォルニアワイン・マニアであれば一度は飲みたいワインです。