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Date: 2010/0226 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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蒸留酒の中では泡盛は芳醇さや味わいなど好きな部類に入りますが,世の大部分の泡盛はアルコール度数が25度や35度。やや薄く物足りなく感じることが多いです。

先日開けた「瑞泉原酒 五十三度」は瑞泉酒造が限定で作っている,全く水で薄めていない蒸留したままのお酒。アルコール度数が43度を超えているので泡盛ではなく「原料用アルコール」と分類されています。

芯の通った香ばしさはさすがのもの。そのまま舌に乗せるとさすがに焼けつくような感じがありますが,ロックで少し置いておいて氷となじんでくると味わいもかなりのレベルであることが分かります。

きっと10年くらい置いておいたら,もっとまろやかになってすばらしいでしょうね。泡盛好きであれば試す価値は(萌え泡盛よりは)高いでしょう。

Date: 2010/0223 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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Costco(コストコ)で買ったワインです。価格は確か1580円。米国で買っても17ドル前後するワインですから,かなりお買い得。

カリフォルニアのこの価格帯のピノとしては珍しく,ジャミーさが全くなく酸味を中心にした構成。イチゴやラズベリーなどの赤系の果実も感じます。かといって薄くもなくこれはいいですね。単体で飲むより食事と合わせたいワインです。

Costco行ったらとりあえずこれ買っとけって感じです。とはいえ先週行ったときは,これでなく1000円を切るピノ(ミラソーのもの)を買ってみています。こちらも近々トライしてみましょう。
Date: 2010/0212 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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久しぶりにAugust Westを飲もうかと,なんとなく手に取った1本だったのですが,後から考えたらこのワイナリの最初のヴィンテージでした。ちょっともったいなかったかな。

2003年秋にパーカーの掲示板でLoringのBrian Loringがお勧めしていたのがここを知った最初でした。
If you've been happy with my recommendations for Roar and Sea Smoke, then I'd advise you to be on the lookout for August West. This is the new venture by Ed Kurtzman, of Testarossa fame.

Ed is one of my idols in the Cali Pinot world, and he's teamed up with Gary Franscioni to make wine from Gary's Rosella's Vineyard. The first release will be out soon... the 2002 Rosella's Pinot Noir. Ed was kind enough to share a bottle with us (my bottling team) the other night at the Hitching Post. And it was everything I'd expect from Ed and Gary.

これでメーリングリストに申し込んでワインを購入したのでした。日本からの注文は初めてだとEdさんがちょっとびっくりしていたのを覚えています。それから早くも6年ですね。

ワインは開けたてはやや酸味が勝った印象。ブルゴーニュのようにきれいな酸が出てきていますが,全体的にはちょっと要素がばらけてしまったような感じもあります。ちょっと落ちてきたのかなあと思ったのですが,三日目にはふくよかさもでてきて,ぐんと良くなりました。これを飲んでカリフォルニアと思う人は少ないかも,と思うくらい酸が伸びてきます。もう2,3年置いておくともっと良かったかもしれません。

改めてAugust Westの実力を知ったような気がします。

↓若くてももちろんおいしいです

オーガスト ウェスト ピノ・ノワール "ロゼラズ・ヴィンヤード" サンタルチアハイランズ 2007
Date: 2010/0201 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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ときどきコメントをくださるSEIさんにお誘いを受け,ワイン会に行ってきました。メンバーはそのほかSEIさんのお知り合い二人に,ローヌ池田さん,shuzさん
ねこさんという濃い人達。SEIさんとローヌ池田さんの持っているワインの数だけで卒倒してしまいそうなすごさです。レストランは三軒茶屋のAKさん。

ウェルカムワインはいきなりブラインドで。白でシャルドネではないですよ,ということでしたが,全然分からず。答えはドーブネのアリゴテ。ヴィンテージは96? 言われてみるとなるほど,という気もしないではないですが,ブラインドであたるはずはないです。

その後はKrugの1988年,KistlerのChardonnay Cuvee Cathleen 1996,Kistler Pinot Noir Cuvee Natalie 2006,SaxumのProprietary Red James Berry Vineyard 2005までが前半戦。すべてWine Advocate誌では95点前後取っているすごいワインばかりです。

Krug…おいしいです。これだけ飲んでいたいような感じ。Kistlerのシャルドネは若干難しいワイン。おいしいのですが時間が経っている割には熟成した雰囲気がそれほど出てきていないような感じがありました。それもKistlerらしいところなのかもしれません。一方,若いNatalieはさすが。Kistlerのピノだなあという味。骨格がきちんとして隙がない感じ(わけわかな感想ですみません,この程度のことしか書けないので)。Saxumは僕の持参ワイン。Syrah70%のローヌ系ブレンド。この日はローヌの大家がいらっしゃるので持っていったものです。自画自賛ですが,これもおいしい。ちょっと美味しすぎるくらい。するする飲めて,あんまりシラーっぽさはないかもしれません。KistlerやSaxumは,料理のトリッパにもよく合ってました。

ワイン

この後はブルゴーニュのオンパレード。最初はMichel Bonnefondのリュショット・シャンベルタン。池田さんによると,ちょっとブレタノマイセス(ブレット)が感じられるということ。いわゆる馬小屋臭の元だそうですが,言われないと欠陥ではなく個性なのかなと思ってしまいそうです。次はNoellatのニュイサンジョルジュ。さらにデュジャックのClos de la Roche 97,ルソーのClos de la Roche 99と続きます。

この中ではルソーが抜群。クリアで酸が伸びてくる感じ。ブルゴーニュだなあというワインです。すばらしい。

さらに最後にデザートワインを二つ。どちらもニュージーランドの貴腐ワインでSpy ValleyのリースリングとPegasus BayのChardonnayです。

全部で11本。デザートワインはハーフなので実質10本分ですが,7人でこれだけ。ちょっと容量オーバーです。その割には二日酔いもなく,たっぷり寝てすっきり起きられました。みなさんありがとうございました。