ウェンテ(Wente)のカベルネ・ソーヴィニヨン サザン・ヒルズ(サウザン・ヒルズ)2018を飲みました。ウェンテといえば、カリフォルニアのほとんどのシャルドネの元祖と言ってもいいほどシャルドネが有名で、特に「モーニング・フォグ」のシャルドネは個人的フェイバリット。2000円弱で買えるシャルドネとしては驚くほどバランスよく、いつ飲んでもおいしいワインです。

今回のサザン・ヒルズもモーニング・フォグと同じく「エステート・ティア」という自社畑のシリーズ。リヴァモア・ヴァレーの自社畑のブドウを使っています。国内価格は2000~2500円といったところ。

カリフォルニアに最初にカベルネ・ソーヴィニヨンを持ち込んだのはチャールズ・ウェットモアという人で、リヴァモアにシャトー・マルゴーからの苗木を植えたのですが、この畑も現在はウェンテの所有になっており、実はカベルネも元祖的存在なのです。

このサザン・ヒルズのカベルネ・ソーヴィニヨンも、モーニング・フォグと同様に非常にバランスよく、ミディアムプラスボディで酸もタンニンも中庸。きれいな果実味と余韻があって2000円クラスとは思えないレベルです。このクラスだと、樽を強めに効かせたり、ちょっと甘めの造りにするなどボディを強めに作って印象を強くしたワインが多いのですが、そういう奇をてらわずに正攻法でおいしいワインを作っている感じがします。

そもそもこのワイン、ワイナリー価格が20ドルで、輸送費とかを考えずに単純に計算しても3000円。普通は国内価格が4000円台になるくらいのワインです。ちょっと値付けが安すぎる感じがします。

とはいえ昨今の円安だと、今後値上がりする可能性もかなりありそうなので、今のうちに買っておくのが吉かもしれません。