いつもお世話になっているしあわせワイン倶楽部の木之下夫妻と、しあわせワイン倶楽部に寄稿している山本香奈さん、私で食事に行きました。かれこれ2年近く寄稿していますが、こうやって4人で会うのは初めてです。
スパークリングは私のリクエストで、飲んだことがなかったウルトラマリンを持ってきていただきました。しかもロゼ。ヴィンテージは2011年です。
ロゼのスパークリングとしても、かなり濃い色です。香りはいちごジャムのよう。甘やかで蠱惑的な香りが広がります。泡の出方も素晴らしい。飲んでみると、意外と甘やかさは感じず、むしろスッキリと後味に爽やかな余韻が残るほど。これは素晴らしいですね。スパークリング・ワインにはそれほど思い入れを持っていない方なのですが、これは本当に魅力的なワインでした。そして食事とのペアという点でもオールマイティ感があります。中華の前菜や北京ダックにもしっかりと合ってきました。
ちなみにVinousによるとドサージュは6g/リットルだそうです。香奈さんによるとドサージュの甘みは余韻の最後まで甘さとして残るそうですが、果実の甘味はそれがないそうです。たしかにこのウルトラマリンも香りの甘やかさに対して余韻はとてもすっきりしていました。これもまた勉強になりました。
デゴルジュマンは2015年。同じ2011年のスパークリングでももっと最近にデゴルジュマンしたものもあるようです。。
コングスガードのセカンドワイン「キングス・ファーム」のシャルドネ2011年。キングス・ファームは赤しか飲んだことはなく白は初めてでした。ややまったり系のシャルドネで、コングスガードっぽさは意外と感じられなかったですが、いいシャルドネでした。
私が持っていったのはブリュワー・クリフトンのピノ・ノワール「メルヴィル」2001。自宅セラーの湿気が多いためラベルがむちゃくちゃ年季入っています。
これもきれいに熟成していていいピノ・ノワールでした。アルコール度数が15.6%もあるのですが、それを感じさせないバランスの良さ。美味しくてずっと飲んでいたいピノ・ノワール。
最後はナパのダン1994。ナパ・ヴァレーものですが、大部分がハウエル・マウンテンのブドウです。最近はちょっと作りが変わってきているという話もありますが、このダンも良かったです。バカ山脈のカベルネらしい酸の豊かさと果実味がまだ感じられます。
本当に素晴らしいワインばかりで堪能しました。
スパークリングは私のリクエストで、飲んだことがなかったウルトラマリンを持ってきていただきました。しかもロゼ。ヴィンテージは2011年です。
ロゼのスパークリングとしても、かなり濃い色です。香りはいちごジャムのよう。甘やかで蠱惑的な香りが広がります。泡の出方も素晴らしい。飲んでみると、意外と甘やかさは感じず、むしろスッキリと後味に爽やかな余韻が残るほど。これは素晴らしいですね。スパークリング・ワインにはそれほど思い入れを持っていない方なのですが、これは本当に魅力的なワインでした。そして食事とのペアという点でもオールマイティ感があります。中華の前菜や北京ダックにもしっかりと合ってきました。
ちなみにVinousによるとドサージュは6g/リットルだそうです。香奈さんによるとドサージュの甘みは余韻の最後まで甘さとして残るそうですが、果実の甘味はそれがないそうです。たしかにこのウルトラマリンも香りの甘やかさに対して余韻はとてもすっきりしていました。これもまた勉強になりました。
デゴルジュマンは2015年。同じ2011年のスパークリングでももっと最近にデゴルジュマンしたものもあるようです。。
コングスガードのセカンドワイン「キングス・ファーム」のシャルドネ2011年。キングス・ファームは赤しか飲んだことはなく白は初めてでした。ややまったり系のシャルドネで、コングスガードっぽさは意外と感じられなかったですが、いいシャルドネでした。
私が持っていったのはブリュワー・クリフトンのピノ・ノワール「メルヴィル」2001。自宅セラーの湿気が多いためラベルがむちゃくちゃ年季入っています。
これもきれいに熟成していていいピノ・ノワールでした。アルコール度数が15.6%もあるのですが、それを感じさせないバランスの良さ。美味しくてずっと飲んでいたいピノ・ノワール。
最後はナパのダン1994。ナパ・ヴァレーものですが、大部分がハウエル・マウンテンのブドウです。最近はちょっと作りが変わってきているという話もありますが、このダンも良かったです。バカ山脈のカベルネらしい酸の豊かさと果実味がまだ感じられます。
本当に素晴らしいワインばかりで堪能しました。
インポーターWine Peopleの千葉さんが東京に来てワイン会を開くというので参加してきました。千葉さんがカリフォルニアで買ったセゲシオ(Seghesio)のバックヴィンテージを飲みましょうというのがメインです。
前哨戦として、シャルドネ2本。チャールズハインツのレイチェル シャルドネ2016とマルティネリのスリーシスターズ シャルドネ2008です。マルティネリは私の持参。
チャールズハインツはカリフォルニアで今一番手に入らないスパークリングワイン「ウルトラマリン」のブドウなどを提供している畑。ソノマコーストの冷涼な地域にあります。2016年と、まだそんなに年数は経っていませんが、意外に熟成感が出ています。
マルティネリのスリーシスターズはマーカッシンにもブドウを提供していた畑。2008年のワインですが、ちょっとピークを超えていたかもしれません。マルティネリらしいぎっしりとした果実味は残っていますが、酸がもっとほしいです。こういうワインは若いうちに飲んだ方がいいような気がしました。
白の後2本はなんとSine Qua Non。2011年のThe Momentと2010年のThe Monkeyです。ブルゴーニュ型のボトルの方がThe Monkey、いかり肩のボトルがThe Momentです。The Monkeyはルーサンヌ58%にヴィオニエ23%、シャルドネ19%。The Momentはルーサンヌ57%、プティマンサンが19%、シャルドネ17%、ヴィオニエ7%。
The Monkeyはルーサンヌの柔らかさにヴィオニエの華やかさがあります。The Momentはルーサンヌのまったりした感じに、プティマンサン由来でしょうか、酸がす~っと入ってきます。The Momentはすごく美味しい。やっぱり酸が通っているかどうかが熟成したときのバランスに大きく効いてくる感じがします。
さて、ジンファンデルは
2009年 ソノマ・カウンティ
2009年 オールド・ヴァインズ
2009年 コルティナ(Cortina) ドライ・クリーク・ヴァレー
2006年 ホーム・ランチ アレキサンダー・ヴァレー
2009年 サン・ロレンゾ ブロック8 アレキサンダー・ヴァレー
というラインアップ。セゲシオはドライ・クリーク・ヴァレーとアレキサンダー・ヴァレーに多くの古木の畑を持っていて、今回のワインも自社畑のブドウを使ったものがメインです。
ソノマ・カウンティとオールド・ヴァインズはどちらもまだかなりフレッシュ感があって驚きました。おそらくリリースしたときはもっと甘やかさがあったのではないかと思いますが、落ち着いた雰囲気になり、美味しいです。オールド・ヴァインズの方が、やはり複雑さがあっていいです。この2つはセゲシオのジンファンデルの中では比較的エントリーになると思いますが、それでもこれだけの実力があるのはさすがです。最近は輸入がなくなってしまって残念ですが、「いいジンファンデル」のお手本的なワイナリーなので、機会があったら飲んでみることをお薦めします。
コルティナは、個人的にはこの日のベスト。ふくよかさと複雑さ、バランスよく深みもあります。ロバート・パーカーはかつて「ジンファンデルは熟成しない」と言って、リッジのポール・ドレイパーがそれに反論して熟成したリッジを飲ませたという話もありましたが、このコルティナを飲んでもやはりジンファンデルもちゃんと熟成すると思います。
最後はアレキサンダー・ヴァレーから。ホームランチは1895年に植えられたセゲシオの中でも古い畑です。コルティナのダークなフルーツの感じに対して、こちらはもっとレッドベリーを感じます。サン・ロレンゾ ブロック8も味わいの系統はよく似ていますが、個人的にはこちらが少し上。あくまで相対的にはということであり、どちらもとても美味しかったです。
最近思っているのは、美味しいジンファンデルが知られていないなあということ。どうしても安いジンファンデルの甘いイメージを持っている人が多いようで…もっといいジンファンデルが知られてほしいと思います。
ところで、この日のワイン会のもう1つのハイライトはマジック。
テーブルにマジシャンの方が来て、カードマジックなどを披露してくれたのですが、間近で見ているのに全くわかりませんでした。特にワイン会メンバーの手の中に入れたカード一式がプラスチックの板に変わっていたのは驚きました。
かなり有名な方だったようです。
ビッグワールド|魔耶一星
前哨戦として、シャルドネ2本。チャールズハインツのレイチェル シャルドネ2016とマルティネリのスリーシスターズ シャルドネ2008です。マルティネリは私の持参。
チャールズハインツはカリフォルニアで今一番手に入らないスパークリングワイン「ウルトラマリン」のブドウなどを提供している畑。ソノマコーストの冷涼な地域にあります。2016年と、まだそんなに年数は経っていませんが、意外に熟成感が出ています。
マルティネリのスリーシスターズはマーカッシンにもブドウを提供していた畑。2008年のワインですが、ちょっとピークを超えていたかもしれません。マルティネリらしいぎっしりとした果実味は残っていますが、酸がもっとほしいです。こういうワインは若いうちに飲んだ方がいいような気がしました。
白の後2本はなんとSine Qua Non。2011年のThe Momentと2010年のThe Monkeyです。ブルゴーニュ型のボトルの方がThe Monkey、いかり肩のボトルがThe Momentです。The Monkeyはルーサンヌ58%にヴィオニエ23%、シャルドネ19%。The Momentはルーサンヌ57%、プティマンサンが19%、シャルドネ17%、ヴィオニエ7%。
The Monkeyはルーサンヌの柔らかさにヴィオニエの華やかさがあります。The Momentはルーサンヌのまったりした感じに、プティマンサン由来でしょうか、酸がす~っと入ってきます。The Momentはすごく美味しい。やっぱり酸が通っているかどうかが熟成したときのバランスに大きく効いてくる感じがします。
さて、ジンファンデルは
2009年 ソノマ・カウンティ
2009年 オールド・ヴァインズ
2009年 コルティナ(Cortina) ドライ・クリーク・ヴァレー
2006年 ホーム・ランチ アレキサンダー・ヴァレー
2009年 サン・ロレンゾ ブロック8 アレキサンダー・ヴァレー
というラインアップ。セゲシオはドライ・クリーク・ヴァレーとアレキサンダー・ヴァレーに多くの古木の畑を持っていて、今回のワインも自社畑のブドウを使ったものがメインです。
ソノマ・カウンティとオールド・ヴァインズはどちらもまだかなりフレッシュ感があって驚きました。おそらくリリースしたときはもっと甘やかさがあったのではないかと思いますが、落ち着いた雰囲気になり、美味しいです。オールド・ヴァインズの方が、やはり複雑さがあっていいです。この2つはセゲシオのジンファンデルの中では比較的エントリーになると思いますが、それでもこれだけの実力があるのはさすがです。最近は輸入がなくなってしまって残念ですが、「いいジンファンデル」のお手本的なワイナリーなので、機会があったら飲んでみることをお薦めします。
コルティナは、個人的にはこの日のベスト。ふくよかさと複雑さ、バランスよく深みもあります。ロバート・パーカーはかつて「ジンファンデルは熟成しない」と言って、リッジのポール・ドレイパーがそれに反論して熟成したリッジを飲ませたという話もありましたが、このコルティナを飲んでもやはりジンファンデルもちゃんと熟成すると思います。
最後はアレキサンダー・ヴァレーから。ホームランチは1895年に植えられたセゲシオの中でも古い畑です。コルティナのダークなフルーツの感じに対して、こちらはもっとレッドベリーを感じます。サン・ロレンゾ ブロック8も味わいの系統はよく似ていますが、個人的にはこちらが少し上。あくまで相対的にはということであり、どちらもとても美味しかったです。
最近思っているのは、美味しいジンファンデルが知られていないなあということ。どうしても安いジンファンデルの甘いイメージを持っている人が多いようで…もっといいジンファンデルが知られてほしいと思います。
ところで、この日のワイン会のもう1つのハイライトはマジック。
テーブルにマジシャンの方が来て、カードマジックなどを披露してくれたのですが、間近で見ているのに全くわかりませんでした。特にワイン会メンバーの手の中に入れたカード一式がプラスチックの板に変わっていたのは驚きました。
かなり有名な方だったようです。
ビッグワールド|魔耶一星