アカデミー・デュ・ヴァンのレストラン講座としてピーター・ルーガー・ステーキハウスでのワインディナーを開催しました。
料理が美味しかったのはもちろん、サービスも素晴らしく、思い出に残るディナーとなりました。
今回のワインはナパヴァレーからすべて選びました。
1. Schramsberg Blanc de Blancs 2019
2. Grgich Hills Fume Blanc 2020
3. Rombauer Chardonnay 2021
4. Far Niente Chardonnay 2021
5. Hudson Phoenix 2020
6. Shafer Relentless 2018
7. The Mascot 2018
8. Vine Hill Ranch Cabernet Sauvignon 2018
9. Bond Vecina 2004
10. Bond Melbury 2004
追加
11. Bond Pluribus 2004
12. Bond St.Eden 2004
白ワインの3本はいずれも樽を利かした(といってもGrgichはかなり上品ですが)ものを選びました。
前菜のベーコンのスモーキーさに、特に樽の効いたシャルドネが合うだろうと思ったのですが、その意図を伝えるのを忘れていたので、シャルドネが出たときに、もうベーコンを食べきっていた人が多かったのはちょっと誤算でした。
前菜の後はチキンの丸焼き。これも皮の香ばしさが素晴らしい。シャルドネも合いましたし、そのあとのハドソンのフェニックス(メルローベース)にも合いました。ハドソンのフェニックスは冷涼さのあるメルローでとてもよかったです。
次のワインはシェーファーのリレントレス(シラー)。ナパのシラー、作っているところは少ないですが、品質はどれも素晴らしいです。今回も「初めて飲んだけど美味しい」という感想をいただきました。
7本目からはカベルネ系が続きます。一応、ここもストーリーはあって、メインのボンドにつながる構成にしています。7番目のザ・マスコットはハーランやボンドなどのファーストワインを選んだ後のワインをブレンドしたもの。ハーランにはメイデン、ボンドにはメイトリアークというセカンドがあるので、一応これはサードという位置づけになると思います。とはいえ、非常に高い品質で、いいワインです。これが一番好きという方もいらっしゃいました。
8本目はヴァイン・ヒル・ランチ(VHR)。ヴァイン・ヒル・ランチはオークヴィルにある畑で、実はボンドのヴァシーナ(Vecina)はこの畑のブドウを使っています。畑つながりで選びました。濃厚ながらも上品さのあるワインでこれもよかったです。
メインはもちろんT-ボーン・ステーキ。表面のかりかり感と香ばしさ、肉の旨味の三重奏です。こう見てくるとピーター・ルーガーの料理のポイントは香りかなあと改めて思います。ナパのワインによく合うのもその香りとの相性の良さによるのでしょう。T-ボーンはサーロインとヒレと両方を楽しめますが、サーロインのところも和牛のサーロインとは全く違って脂はほとんどなく赤身のような味わい。ただうまみはすごいです。肉とワインが進みすぎるのが難点。
というところでメインの2つのワイン。どちらもヴィンテージは2004年。ヴァシーナは前述のようにヴァイン・ヒル・ランチのブドウ。オークヴィルの西側の沖積扇状地というと、かの有名なト・カロンもそうですし、ハーランの畑も近くです。緻密な黒果実の味わいが身上。ボンドの他のワインが知られざる畑を発掘したものなのに対し、ヴァイン・ヒル・ランチという定評ある畑のブドウを使った点は個人的には面白みにかけると思ってしまうときもありますが、やはり美味しいものは美味しい。個人的にはこの日のベストでした。
メルベリー(Melbury)はセント・ヘレナの東側、コン・ヴァレー(Conn Valley)と呼ばれる地域にあります。ナパの東側では珍しい粘土の土壌もあり、ボンドの全ワインの中でも一番エレガント。赤系果実の風味がひかります。
ここまでで本当は終わりなのですが、万が一ワインが足りなかったときに備えて、同じヴィンテージのボンドのセント・エデンとプルリバスを予備に持ってきていました。もちろん実費はいただくのですが、それでもいいかと聞いたところ皆さんぜひ飲みたいとのことで、そちらも追加することになりました(ちなみにこのボンドは格安で入手したので、この追加分はかなりお得だったと思います)。期せずしてボンド2004年の4畑を飲み比べすることになってしまいました。
プルリバス(Pluribus)はナパの西側、スプリングマウンテンの畑です。ボンドの中ではやや果実味に乏しいタイプだったからか、みなさんの人気はもう一つでした。
最後はセント・エデン(St. Eden)。オークヴィルの東側のヴァレーフロアにある畑。スクリーミング・イーグルの畑からもちょっとしか離れていません。これもヴァシーナと甲乙つけがたいワインでした。皆さんの人気はこれが一番。
最後にたっぷりのチーズケーキをいただいておなかいっぱいになりました。
料理が美味しかったのはもちろん、サービスも素晴らしく、思い出に残るディナーとなりました。
今回のワインはナパヴァレーからすべて選びました。
1. Schramsberg Blanc de Blancs 2019
2. Grgich Hills Fume Blanc 2020
3. Rombauer Chardonnay 2021
4. Far Niente Chardonnay 2021
5. Hudson Phoenix 2020
6. Shafer Relentless 2018
7. The Mascot 2018
8. Vine Hill Ranch Cabernet Sauvignon 2018
9. Bond Vecina 2004
10. Bond Melbury 2004
追加
11. Bond Pluribus 2004
12. Bond St.Eden 2004
白ワインの3本はいずれも樽を利かした(といってもGrgichはかなり上品ですが)ものを選びました。
前菜のベーコンのスモーキーさに、特に樽の効いたシャルドネが合うだろうと思ったのですが、その意図を伝えるのを忘れていたので、シャルドネが出たときに、もうベーコンを食べきっていた人が多かったのはちょっと誤算でした。
前菜の後はチキンの丸焼き。これも皮の香ばしさが素晴らしい。シャルドネも合いましたし、そのあとのハドソンのフェニックス(メルローベース)にも合いました。ハドソンのフェニックスは冷涼さのあるメルローでとてもよかったです。
次のワインはシェーファーのリレントレス(シラー)。ナパのシラー、作っているところは少ないですが、品質はどれも素晴らしいです。今回も「初めて飲んだけど美味しい」という感想をいただきました。
7本目からはカベルネ系が続きます。一応、ここもストーリーはあって、メインのボンドにつながる構成にしています。7番目のザ・マスコットはハーランやボンドなどのファーストワインを選んだ後のワインをブレンドしたもの。ハーランにはメイデン、ボンドにはメイトリアークというセカンドがあるので、一応これはサードという位置づけになると思います。とはいえ、非常に高い品質で、いいワインです。これが一番好きという方もいらっしゃいました。
8本目はヴァイン・ヒル・ランチ(VHR)。ヴァイン・ヒル・ランチはオークヴィルにある畑で、実はボンドのヴァシーナ(Vecina)はこの畑のブドウを使っています。畑つながりで選びました。濃厚ながらも上品さのあるワインでこれもよかったです。
メインはもちろんT-ボーン・ステーキ。表面のかりかり感と香ばしさ、肉の旨味の三重奏です。こう見てくるとピーター・ルーガーの料理のポイントは香りかなあと改めて思います。ナパのワインによく合うのもその香りとの相性の良さによるのでしょう。T-ボーンはサーロインとヒレと両方を楽しめますが、サーロインのところも和牛のサーロインとは全く違って脂はほとんどなく赤身のような味わい。ただうまみはすごいです。肉とワインが進みすぎるのが難点。
というところでメインの2つのワイン。どちらもヴィンテージは2004年。ヴァシーナは前述のようにヴァイン・ヒル・ランチのブドウ。オークヴィルの西側の沖積扇状地というと、かの有名なト・カロンもそうですし、ハーランの畑も近くです。緻密な黒果実の味わいが身上。ボンドの他のワインが知られざる畑を発掘したものなのに対し、ヴァイン・ヒル・ランチという定評ある畑のブドウを使った点は個人的には面白みにかけると思ってしまうときもありますが、やはり美味しいものは美味しい。個人的にはこの日のベストでした。
メルベリー(Melbury)はセント・ヘレナの東側、コン・ヴァレー(Conn Valley)と呼ばれる地域にあります。ナパの東側では珍しい粘土の土壌もあり、ボンドの全ワインの中でも一番エレガント。赤系果実の風味がひかります。
ここまでで本当は終わりなのですが、万が一ワインが足りなかったときに備えて、同じヴィンテージのボンドのセント・エデンとプルリバスを予備に持ってきていました。もちろん実費はいただくのですが、それでもいいかと聞いたところ皆さんぜひ飲みたいとのことで、そちらも追加することになりました(ちなみにこのボンドは格安で入手したので、この追加分はかなりお得だったと思います)。期せずしてボンド2004年の4畑を飲み比べすることになってしまいました。
プルリバス(Pluribus)はナパの西側、スプリングマウンテンの畑です。ボンドの中ではやや果実味に乏しいタイプだったからか、みなさんの人気はもう一つでした。
最後はセント・エデン(St. Eden)。オークヴィルの東側のヴァレーフロアにある畑。スクリーミング・イーグルの畑からもちょっとしか離れていません。これもヴァシーナと甲乙つけがたいワインでした。皆さんの人気はこれが一番。
最後にたっぷりのチーズケーキをいただいておなかいっぱいになりました。