テロワールは差別か個性か
最近Twitterでワイン関係の人が増えてきた感じがしますが,先日の質問にもあったようにテロワールってやっぱり話題になりやすいようです。
そもそもテロワールって何かという定義がはっきりしないという問題とか,結論がでなかったり噛みあわなかったりする部分が多いのですが,そもそも科学的アプローチを取りづらいこともあるような気がします。具体的には,ワイン造りに様々なパラメーターがある中で,畑の場所だけを変えて後は同じ条件でワインを作るというのがテロワールの違いを見るための唯一信頼できる方法だと思うのですが,現実にはそれは無理なわけです。醸造レベルで差をつけないというBrewer-Cliftonのようなアプローチはありますが,それにしてもクローンの違いといったものはどうしようもないわけです。
こういった手段が限定された状態で,テロワールをどう捉えたらいいのか。
個人的に一番嫌なのは,テロワールを他との壁を作る道具として使うことです。うえはらさんが言うところの「アンシャンレジーム維持装置」も同じような意味合いではないかと思います。
そうではなく,ここの土地だからこういうワインができたんだね,という個性を伸ばす方向に議論を持っていくのであれば,テロワールの意味があるような気がします。
「差別のためのテロワール」でなく「個性のためのテロワール」。子供の教育ではありませんが,その方がワインも楽しく飲めると思うのですが。
そもそもテロワールって何かという定義がはっきりしないという問題とか,結論がでなかったり噛みあわなかったりする部分が多いのですが,そもそも科学的アプローチを取りづらいこともあるような気がします。具体的には,ワイン造りに様々なパラメーターがある中で,畑の場所だけを変えて後は同じ条件でワインを作るというのがテロワールの違いを見るための唯一信頼できる方法だと思うのですが,現実にはそれは無理なわけです。醸造レベルで差をつけないというBrewer-Cliftonのようなアプローチはありますが,それにしてもクローンの違いといったものはどうしようもないわけです。
こういった手段が限定された状態で,テロワールをどう捉えたらいいのか。
個人的に一番嫌なのは,テロワールを他との壁を作る道具として使うことです。うえはらさんが言うところの「アンシャンレジーム維持装置」も同じような意味合いではないかと思います。
そうではなく,ここの土地だからこういうワインができたんだね,という個性を伸ばす方向に議論を持っていくのであれば,テロワールの意味があるような気がします。
「差別のためのテロワール」でなく「個性のためのテロワール」。子供の教育ではありませんが,その方がワインも楽しく飲めると思うのですが。
Andy wrote: