Coppola悲願のInglenook名称を取得,マルゴーのワインメーカーを採用
Inglenookという名前に特別な感慨を持つのはカリフォルニアワインファンの中でも超ベテランかかなりマニアックな人に限られるでしょう(僕は後者ですね^^;)。Gustav Niebaum(グスタフ・ニーバウム)が1879年に設立したワイナリで,1908年に彼が亡くなったあとしばらく閉じられていましたが,1933年に禁酒法が終わったあと,Gustavの甥のJohn Daniel Jr.が復活させました。
1940年代,1950年代はカリフォルニアでも最高のワイナリの一つと言われていましたが,1964年に突如ブランドや屋敷などをAllied Grape Growersに売却してしまったのでした。
その屋敷と1500エーカー近くの土地を1975年に購入したのが映画監督のFrancis Ford Coppolaでした。CoppolaはInglenookの再現を目指し,屋敷の再生や高級ワインRubiconの醸造などに力をふるいましたが,ブランド名だけは得られなかったため,創設者の名前を取ったNiebaum-Coppolaという名称にしたのでした。
オーナーが何回か変わるうちにInglenookの名称は安いバルクワインに使われるようになり,かつての名声はすっかり地に落ちてしまいましたが,Coppolaはやはりその名前に思い入れがあったようで現在のブランド・オーナーであるThe Wine Groupからブランド名を取得したと2011年4月11日に発表したのでした(元記事1,元記事2)。
加えて,昨年引退したワインメーカーScott McLeodに代わりシャトー・マルゴーのワインメーカーだったPhilippe Bascaulesを採用したとのことです。
昨年ワイナリ名をRubicon Estateに変えたときはもうInglenook復活はあきらめたのかと思ったのですが,そうではなかったのですね。個人的にはかなり喜ばしく思っています。
1940年代,1950年代はカリフォルニアでも最高のワイナリの一つと言われていましたが,1964年に突如ブランドや屋敷などをAllied Grape Growersに売却してしまったのでした。
その屋敷と1500エーカー近くの土地を1975年に購入したのが映画監督のFrancis Ford Coppolaでした。CoppolaはInglenookの再現を目指し,屋敷の再生や高級ワインRubiconの醸造などに力をふるいましたが,ブランド名だけは得られなかったため,創設者の名前を取ったNiebaum-Coppolaという名称にしたのでした。
オーナーが何回か変わるうちにInglenookの名称は安いバルクワインに使われるようになり,かつての名声はすっかり地に落ちてしまいましたが,Coppolaはやはりその名前に思い入れがあったようで現在のブランド・オーナーであるThe Wine Groupからブランド名を取得したと2011年4月11日に発表したのでした(元記事1,元記事2)。
加えて,昨年引退したワインメーカーScott McLeodに代わりシャトー・マルゴーのワインメーカーだったPhilippe Bascaulesを採用したとのことです。
昨年ワイナリ名をRubicon Estateに変えたときはもうInglenook復活はあきらめたのかと思ったのですが,そうではなかったのですね。個人的にはかなり喜ばしく思っています。