以前紹介した「これからスマートフォンが起こすこと。」の著者である本田雅一さんから最新刊の献本をいただきました。

タイトルにあるiCloudとはアップルが今後提供するクラウドのサービス。簡単に言えば,iTunesがそのままインターネット上で提供されるようなものである。そのアップルがもちろん本書の主役の一人である。

もう一人の主役はソニー。ソニーのクラウド戦略はキュリオシティという。正直言って,ソニーについては全くチェックしていなかったし,キュリオシティについてもほとんど初耳に近い状態だった。アップルとソニーがクラウドでライバルになるとも思っていなかったが,このあたりは読んでなるほどと思うところが多かった。セキュリティ問題の逆風はあるが,日本人としてソニーの今後には期待をしたい。

このほか,ネットフリックスを中心した米国の事情についても解説がある。

前書の感想で,著者について「(コンテンツビジネス分野が)一番得意のように思われる」と書いたが,まさにそれを裏付ける一冊である。