米国では最近「Wine 2.0」なる言葉が取り沙汰されるようになってきています。6/1にはサンフランシスコでWine 2.0というイベントも開催されました(このイベントは昨年11月に続き2回目)。

Wine 2.0といわれてもイメージできないと思いますが,まずはこのイベントに参加する会社やブログの一覧を見てください。ここからWine 2.0のイメージを膨らませてみましょう。

例えばCrushpadがあります。ご存知のように,ここはだれでも“そこそこの”お金を出せば自分のワインが作れるというサービスです。Wine Library TVはここでも何回か取り上げていますが,Vlog(Video Blog)の代表例です。Provinaも以前紹介しましたが自宅でワインを作るキットを発売しています。RadCruは,小規模生産のワインに限定して紹介するWebサイトです。

ここから伺えるのは「自分のワイン」であったり「自分のコンテンツ」です。これまでのように少数のワイン評論家が評価したワインを皆が同じように買うのではなく,ワインの流通・情報などの経路が多様になってくる,というのがWine 2.0の本質だと思います。Pinotbloggerのようにワイナリを作る過程から公開してしまうといった例もあります。

こういった動きが日本にどう影響を与えるのかについては,また別に書きます。少なくともCrushpadは日本からでも利用できますし,日本も大きく見ればその流れに乗っていくのでしょうけれど,今のところはそれが見えていない感があります。