Wines & Vinesに、ピアス氏病との2000年以来の戦いを振り返る記事が掲載されています(Wine Grape Grower's Assessment in 2015)。

先日、マリン郡でピアス氏病を媒介する虫を発見という記事を掲載しましたが、そのときにも書いたように一時はフィロキセラの再来、あるいはそれ以上にひどいことになるのではないかと恐れられていました。実際にカリフォルニアのテメキュラ・ヴァレーではブドウの60%を抜かざるを得なかったと言います。

2002年にブドウの樹の栽培者によるアセスメントが投票で認可され、その後も2005年、2010年と更新されています。2015年の今年の春にも更新が予定されています。

例えば、ガラス羽シャープシューターの広がりを防ぐ活動にはこれまで5億ドルを超える額が使われています。

また、ピアス氏病に耐えるような品種も開発されており、まもなく実用化ができそうだとのことです。

こういったところには米国の底力を感じます。