個性的なワインが飲みたいなら――スコリウム・プロジェクトの魅力
「IPOB」など、カリフォルニアワインの新しい動きを伝えて、大きな影響を与えた本が、元サンフランシスコ・クロニクル紙のジョン・ボネが書いた「The New California Wine」でした。その出版から3年、今週はそのジョン・ボネが来日して、いくつかのセミナーで講演しています。
残念ながら、そのセミナーには参加できなかったのですが、同書で大きく取り上げられていたワイナリーの一つである「スコリウム・プロジェクト(Scholium Project)」のワインを試飲する機会がありました。
スコリウム・プロジェクトはオーナーであるエイブ・ショーナーが一人で取り組むワイナリーです。スコリウムというのは「school」などと語源を共にする語で、ワインに学ぶということを意図しているらしいです(scholiumの単語としては「傍注」といった意味があります)。基本的には先人がやってきたことから学んでワインを作るというプロジェクトなのですが、皆と同じようなワインを作るというのではなく、むしろほとんどメインストリームには乗らないようなワインがほとんどです。畑も、だれも聴いたことないような場所にあるものが多数。生産量もごくわずかです。
ザ・プリンス・イン・ヒズ・ケイヴスはソーヴィニヨン・ブランを使ったいわゆる「オレンジワイン」。果皮や種、茎の一部を残したまま醸造することで、軽く色づけされています。とはいえ、味わいはひねた感じはなく、意外とストレートに飲みやすいワインです。個人的には、かなり面白く、かつ美味しく感じたワインでした。
ポルポスはピノ・ノワールなのですが、シャローンのAVAにあるantle vineyardという畑のブドウを使っています。太平洋に直面した斜面で、硬く小さな実を付けるとのこと。できたワインはピノらしいエレガントさをほとんど感じない面白いワインです。今回試飲した2014年が最終ヴィンテージだとのこと。24ケース。
ウォルフスキルリザーブはカベルネ・ソーヴィニヨンですが、これもユニークな味わい。でも美味しいです。語彙が貧困な私には、「飲んでみて」としか言えません。94ケース。
残念ながら、そのセミナーには参加できなかったのですが、同書で大きく取り上げられていたワイナリーの一つである「スコリウム・プロジェクト(Scholium Project)」のワインを試飲する機会がありました。
スコリウム・プロジェクトはオーナーであるエイブ・ショーナーが一人で取り組むワイナリーです。スコリウムというのは「school」などと語源を共にする語で、ワインに学ぶということを意図しているらしいです(scholiumの単語としては「傍注」といった意味があります)。基本的には先人がやってきたことから学んでワインを作るというプロジェクトなのですが、皆と同じようなワインを作るというのではなく、むしろほとんどメインストリームには乗らないようなワインがほとんどです。畑も、だれも聴いたことないような場所にあるものが多数。生産量もごくわずかです。
ザ・プリンス・イン・ヒズ・ケイヴスはソーヴィニヨン・ブランを使ったいわゆる「オレンジワイン」。果皮や種、茎の一部を残したまま醸造することで、軽く色づけされています。とはいえ、味わいはひねた感じはなく、意外とストレートに飲みやすいワインです。個人的には、かなり面白く、かつ美味しく感じたワインでした。
ポルポスはピノ・ノワールなのですが、シャローンのAVAにあるantle vineyardという畑のブドウを使っています。太平洋に直面した斜面で、硬く小さな実を付けるとのこと。できたワインはピノらしいエレガントさをほとんど感じない面白いワインです。今回試飲した2014年が最終ヴィンテージだとのこと。24ケース。
ウォルフスキルリザーブはカベルネ・ソーヴィニヨンですが、これもユニークな味わい。でも美味しいです。語彙が貧困な私には、「飲んでみて」としか言えません。94ケース。