現地の木曜日には雨も降り、まだ100%鎮火ではありませんが、ようやく落ち着いた週末を迎えているようです。今回の火災の被害の見積もりも始まっていますが、今のところ約10億ドルという数字が上がっています。ただ、まだ被害額が算定できないところもありますから、ここからさらに上がっていくと思っていた方がいいでしょう。家屋を失った人はこれからいろいろなものを立て直していかないといけませんから、本当に大変だと思います。

ナパ応援
この画像はナパ・ヴァレー・ヴィントナーズの小枝さん若下さんがナパを応援するために作ったものです。お店で募金箱に貼ったり、空きボトルに貼って一輪挿しに使ってくださいとのこと。業務用にはステッカーも作ってくださっているので問い合わせはナパ・ヴァレー・ヴィントナーズさんへ。

ユーザーができる一番の応援はワインを買って、飲むことなので、被災地のワインを中心に、しばらく紹介していきたいと思います。

まずは、しあわせワイン倶楽部で期間限定価格になっているロバート・モンダヴィのナパ・ヴァレー・カベルネ・ソーヴィニヨン2013/2014。モンダヴィのナパ・カベといえばナパのカベルネの一番のスタンダードと言っても過言ではないワイン。2013年のものでWine Spectator90点など、評価も安定しています。今回の火事では、ソノマのケンウッドなどからナパのマウント・ヴィーダ―などに広がったナンズ・ファイアーがロバート・モンダヴィの所有地の近くにまで迫りましたが、到達はしなかったようです。


次はモンダヴィはモンダヴィでも故ロバート・モンダヴィの長男であるマイケル・モンダヴィのワイナリー(ちなみに孫の一人の名前はロバート・モンダヴィ・ジュニアです)。ここのフラッグシップは「M」というワインですが、その次に位置づけられている「アニモ(Animo)」というワイン、これの2017年のものが今回の火事で作れなくなってしまったそうです。アトラスピークにあるオーガニックの畑のブドウを使っていたのですが、火事で畑自体がだいぶ焼けてしまった上、残ったブドウを摘んでみたものの、醸造しようとしたら、やはり煙の汚染がひどく使い物にならなかったとのこと。


最後は、火事でワイナリーが焼けてしまったシニョレッロ関係のワイン。ここのお値打価格ワインのシリーズに「トリム」「エッジ」「フューズ」というカベルネ・ソーヴィニヨン系の3つのワインがあります。その中から「エッジ」を紹介します。4000円前後の価格帯は、今ナパのカベルネではかなりホットな領域。各インポーターさんがかなり戦略的にこのゾーンを狙ってきており、コスト・パフォーマンスが高いワインが多いです。エッジもその1つといっていいでしょう。