かなりお買い得なワインは2つ紹介します。ワインの種類もショップも別々なのですが、わざわざ2つの記事に分けることもないかと思い、まとめてしまいます。

1つはリヴァース・マリーのピノ・ノワール「カンツラー・ヴィンヤード」2014。米国で70ドルくらいするワインが税抜きでは5780円という安さ。アントニオ・ガッローニは91点を付けています。リヴァース・マリーのピノ・ノワールの中ではかなりボールドなスタイル。コスタ・ブラウンのカンツラーと比べてみるのも面白いかもしれません。リヴァース・マリーのピノ・ノワールはトーマス・リヴァース・ブラウンが造るワインの中では圧倒的に安く(例えばアストンなら2万円、ボアズビューなら3万円超です)、品質も高いので、普通でもかなりお買い得だと思いますが、これは特にお得です。


もう1つはドミナスのセカンドワイン「ナパヌック」。先日の記事「カリフォルニアのカベルネ系でパーカー評価が一番高いワインは?」で紹介したワインの中にはセカンドワインを作っているところもかなりありますが、その中でもナパヌックは評価が高く価格が安いのでお買い得です。

おそらく、これらのセカンドワインの中で実売1万円を切るのはナパヌックだけだと思います。米国でも税抜き70ドルくらいからなので、日本の値段はかなり安いです。今回は2013年が税込みで7800円と現地価格以下。Wine Advocateで93点、アントニオ・ガッローニのヴィナスで94点、ジェームズ・サックリングが94点と評論家の評価もこぞって高いです。パーカーはナパヌックは、ただセカンドというだけでなく、それ自体魅力的だとしており、ファーストのドミナスよりも早飲みできる(それでも飲みごろは15年くらい続きます)としています。特に、初期のレビュー(1回めのレビューでは94-96を付けており、2回めに93になった)では、過去最高のナパヌックで、出荷されたら買い占めるべきだとまで書いていました。この価格帯のカベルネの中でも相当魅力的でお買い得なワインと言えるでしょう。