SFクロニクル紙のエスター・モブリーがグラス・ファイヤーで活躍した一人のワインメーカーの記事を書いています(Napa wineries dub a ‘true hero’ of Glass Fire: a winemaker on a stunt motorcycle - SFChronicle.com)。
バーリン夫妻
その名はジョン・バーリン(Jon Berlin)。ナパのワイナリー「エル・モリーノ(El Molino)」のワインメーカーです。エル・モリーノはセント・ヘレナに1871年に設立された古いワイナリーですが、現在はラザフォードのブドウでクラシックなスタイルのシャルドネとピノ・ノワールだけを作るというユニークなところでもあります。
エル・モリーノ
ターリーのワインメーカーであるテーガン・パサラクアが「ワンマン・アーミー」と呼んだその活躍がなければ、スプリング・マウンテンにおける被害はずっと大きかったのではというのが多くの人の意見です。

彼自身、南アフリカで海軍の消防士として働いていたことがあり、そこで山火事の消火経験もありました。かれはまた、スコットランドでトライアルバイクの競技会に出たことがあり、トライアルバイクを持っています。スピードは出ませんが、倒木があってもそれを乗り越えて進むことができ、車で入ることも難しい山中に分け入ることができました。

彼は、バックパックに水や消火剤を入れて走り回りました。とはいえそれで消せる火はわずかですから、基本的には火を見つけてはその場所を消防局に連絡して消火活動をしてもらうということを続けました。一時は消防局のチーフが自分のスマホをバーリンに貸して火の場所や映像をいち早く送ってもらうということもありました。

また、ヴィンヤード・マネジャのデイビッド・エイブリューの協力を得て、ブルドーザーで防火帯を作ったり、トラックで水を運んできてもらったりといったことをしました。

さらに、ワイナリーや家などの安否の情報を避難している人たちに伝えるということもしました。状況がわからず不安にかられている住民にとってはとても大きな情報源だったようです。

グラス・ファイヤーはようやく74%包囲でき、地域もだいぶ落ち着きを取り戻しつつあるようです。煙の影響については不安要素も大きいですが、まずは消火活動に従事した方々に感謝したいところです。