ハーラン・ファミリーの作るワインの中で最も安価なマスコット(Mascot)の最新ヴィンテージ2017年が国内に入荷しています。

ハーラン・ファミリーではハーラン・エステートを筆頭として、そのセカンドにメイデン(Maiden)があり、またナパの「グラン・クリュ」のカベルネ・ソーヴィニヨンの畑からテロワールを表現するワインを作るボンド(Bond)にはセカンドとして各畑のブレンドであるメイトリアーク(Matriarch)があります。

また、3つめのプロジェクト「プロモントリー(Promontory)」には「ピナルティマット(Penultimate)」というセカンドと思しきワインが2020年に追加されました。

一方、マスコットはハーランやボンド、プロモントリーの畑から若木のブドウを中心にして作ったもので、今や当主となったウィル・ハーランが、ハーランで働くようになって最初に手掛けたワインでもあります。日本に入り始めたころは4万円近くしましたが、現在は実売2万円程度からと価格もだいぶ下がっています。

実は前述のメイデンやメイトリアークは、輸入元の中川ワインでも現在ほとんど扱いがありません。畑の樹が成熟してきてセカンドに回るものが減り、輸出されなくなっているようです。ピナルティマットについては、そもそもメーリング・リストだけの販売と思われます。

マスコットは若木の成熟で味わいも当初より向上しています。おそらく収穫から5年以内の早飲みならば、ファーストのワインと比べても遜色ないのではないかと思います。実際、ハーランのセミナーではマスコットが一番おいしく感じたという人も珍しくありません。

個人的にはオーパス・ワンのセカンドワイン「オーバチュア」に3万円出すなら、マスコットの2万円の方がだいぶ魅力的に感じます。

円安がしばらく続きそうなことを考えても。今は買い時かもしれません。

トスカニーです。


Wassy'sです。ヴィンテージは2016。


ココスです。ヴィンテージは2016。


しあわせワイン倶楽部です。2016年。


カリフォルニアワインあとりえです。