EU「ヴェルメンティーノ禁止令」のなんだかなあ…
EUが今年以降のワインから、イタリア外でラベルに「Vermentino」と記すのを禁止したことで波紋が広がっています。
このルールを提案したのはイタリアで、DOCG「Vermentino di Sardina」に名前が使われていることから、他国での使用を禁止するようルール作りを依頼しました。それが認められ、今年から使えなくなったわけです。Vermentinoの栽培面積はイタリアよりもフランスの方が広いのですが、ラングドックなどの生産者は名前の使用が禁止されたことで困惑が広がっているようです。
実はフランスではVermentinoのシノニムとしてRolleという名称があるのですが、「キャッチーでない」という理由であまり使われていません。今回のルールには横暴と考えている人も多そうです。
カリフォルニアもルールと無縁ではなく、パソ・ロブレスのタブラス・クリークではヴェルメンティーノを栽培し、その名前でワインを売っています。ナパのマサイアソンもヴェルメンティーノを作っており、国内でも販売しています。ほかにもいくつか例があるようです。
また、オーストラリアでは数十のプロデューサーがヴェルメンティーノを作っており、現在対策を協議しているとのこと。
似たような例では「Prosecco」があります。品種名としてもワインの名前としても使われていたところ、名前を保護するために品種名を「Glera」に代えて他国での「Prosecco」の使用を禁止しました。オーストラリアではこの問題とも戦っている最中だそうです。
この問題を記事にしたワイン・サーチャーのWブレイク・グレイ氏は、「将来はシャルドネといった名前も使えなくなるのではないか」と警鐘を鳴らしています。
名前を守ることが大事なのはわかりますが、品種名に適用するのはなんだかなあと思います。
このルールを提案したのはイタリアで、DOCG「Vermentino di Sardina」に名前が使われていることから、他国での使用を禁止するようルール作りを依頼しました。それが認められ、今年から使えなくなったわけです。Vermentinoの栽培面積はイタリアよりもフランスの方が広いのですが、ラングドックなどの生産者は名前の使用が禁止されたことで困惑が広がっているようです。
実はフランスではVermentinoのシノニムとしてRolleという名称があるのですが、「キャッチーでない」という理由であまり使われていません。今回のルールには横暴と考えている人も多そうです。
カリフォルニアもルールと無縁ではなく、パソ・ロブレスのタブラス・クリークではヴェルメンティーノを栽培し、その名前でワインを売っています。ナパのマサイアソンもヴェルメンティーノを作っており、国内でも販売しています。ほかにもいくつか例があるようです。
また、オーストラリアでは数十のプロデューサーがヴェルメンティーノを作っており、現在対策を協議しているとのこと。
似たような例では「Prosecco」があります。品種名としてもワインの名前としても使われていたところ、名前を保護するために品種名を「Glera」に代えて他国での「Prosecco」の使用を禁止しました。オーストラリアではこの問題とも戦っている最中だそうです。
この問題を記事にしたワイン・サーチャーのWブレイク・グレイ氏は、「将来はシャルドネといった名前も使えなくなるのではないか」と警鐘を鳴らしています。
名前を守ることが大事なのはわかりますが、品種名に適用するのはなんだかなあと思います。