2022年の大きなトピックの1つはワイン・スペクテーターのワイン・オブ・ザ・イヤーにシュレーダーのダブル・ダイヤモンド2019が選ばれたこと。ワイン・オブ・ザ・イヤーのワインが、発表時点で日本で売られていることが珍しい(多くの場合、それより前のヴィンテージがまだ流通している)上に、1万円台前半という比較的手を出しやすい価格もあって、国内の在庫はまさに「瞬殺」になりました。

ダブル・ダイヤモンドの受賞の理由としては、ワインの味はもちろんのこと、かのト・カロン・ヴィンヤードのワインがこの価格で飲めるというのも大きな要素になっていました。さらにいうとダブル・ダイヤモンドの場合は、ロバート・モンダヴィが持っていた(現在は親会社のコンステレーション・ブランズが所有)ト・カロンに加え、ベクストファー・ト・カロン(ト・カロンの名前を名乗れるのはこの2つの畑だけ)のブドウもブレンドされているという唯一無二のワインであることも魅力となっています。

ト・カロン+ベクストファー・ト・カロンというと、ダブル・ダイヤモンドの独擅場ですが、ト・カロン・ヴィンヤードのワインで言うと、ダブル・ダイヤモンドよりももっと安いワインもあります。

それがロバート・モンダヴィのオークヴィル・カベルネ・ソーヴィニヨン。100%ト・カロンではないようですが、90%以上はト・カロンのブドウが使われています。ほぼト・カロンといっていいワインだとのこと。

ワインの味わいも、オークヴィルらしい芳醇さとストラクチャーを兼ね備えて非常に美味しいです。この2019年もワイン・スペクテーターで年間6位に入ったのですが、現状日本で流通しているのは2018年のもの。ただ、スペクテーターでの評価はさほど変わらない(2019は94で2018は93)ことに加え、おそらく2019年は値上げになるでしょうから、コスパで言えば、2018の一択だと思います。

ダブル・ダイヤモンドほどの話題性はありませんが、ワインの品質としては負けていません。まじでお薦めのワインです。

しあわせワイン倶楽部です。


ドラジェです。