今、一番気になるワインメーカーを一人挙げるとしたら、私はジェシー・カッツ(Jesse Katz)に一票入れます。

20代前半でスクリーミング・イーグルのワイン造りチームに入り、2010年にはナパのランカスターのワインメーカーに就任。米フォーブス誌の「30 Under 30」(30歳未満の注目30人)にワインメーカーとして初めて選ばれました。このほかにもジャスティン・ティンバーレイクの結婚式用にカスタムのワインを依頼されたり、オークションで1本100万ドルという新記録でワインが落札されたり…と話題に事欠きません。

現在、4つほどのワイン・プロジェクトに携わるジェシーですが、メインで手掛けるのはソノマのアレキサンダー・ヴァレーにあるアパチャー・セラーズ(Aperture Cellars)とデヴィル・プルーフ(Devil Proof、悪魔の証明)。中でもデヴィル・プルーフは米国初のマルベックでパーカー100点を取ったワイン。アパチャー・セラーズもボルドー系のワインで高い評価を得ています。マルベックで100点というのはほかにはアルゼンチンのワインしかありません。

ジェシーの父親のアンディ・カッツはワイナリーやブドウ畑の写真を撮るフォトグラファーとして有名な人で、欧州の著名なワイナリーでも多くの撮影をし、知己を得ています。ジェシーはそのつながりからもワインを学び、現在のワイナリーも父親と共同経営という形を取っています。

柳屋です。



しあわせワイン倶楽部です。