アンディ・エリクソンが畑や産地に縛られずに作るコスパ高級ワイン「リヴァイアサン」
ナパで最高のワインメーカーの一人として知られるアンディ・エリクソン。元スクリーミング・イーグルのワインメーカーであり、現在はマヤカマスやト・カロン・ヴィンヤード・カンパニー、ダラ・ヴァレなどでコンサルタントを務めています。また妻のアニー・ファヴィアとともにクームズヴィルにファヴィアを設立、直近ではオークヴィルに畑を購入しています。
そのアンディ・エリクソンが「アペレーションに縛られることなく、カリフォルニア中の特筆すべきヴィンヤードで造られたブドウを使⽤し『ヴィンテージごとに最⾼の⾚ワインを造る』という、唯⼀の⽬的のため、設⽴されたプレミアムワイナリー」がリヴァイアサン(Liviathan)です。2004年から毎年赤ワイン1つだけを作っており、2020年のヴィンテージからJALUXが輸入を始めました。プレミアムではありますが、希望小売価格は9600円と、アンディ・エリクソンが作る赤ワインの中では最安の部類に入ります。クオリティの高さを考えるとプレミアムワインの中では非常にコスパの高いワインです。今回は古いヴィンテージのものを含めて飲ませていただきました。
2004年に始めたときはわずか400ケースだったリヴァイアサンですが、毎年北カリフォルニアのいろいろなところを回って素晴らしいブドウを作る畑を探して今に至ります。リリースしてすぐでもおいしく長熟も可能で緻密な味を目指しているとのこと。
近年はカベルネ・ソーヴィニヨンがベースになっています。ほかにはメルロー、カベルネ・フラン、シラーやプティ・シラーが定番になっています。カベルネ・ソーヴィニヨンは黒果実やストラクチャーの要素を与え、メルローはブルーベリーの風味やジューシーさ、カベルネ・フランはスパイスやアロマ、シラーやプティ・シラーはチョコレートやリッチな味わいの要素をプラスしているといいます。また、畑はカベルネ・ソーヴィニヨンについては岩の多く標高の高いところ、メルローは粘土質でやや涼しいところ、シラーやプティ・シラーは岩があって少し暖かいところを選んでいます。
リヴァイアサンで使っている畑のマップです。ナパ・ソノマのほかレイク郡やシエラ・フットヒルズの畑もあります。ソノマでも個人的注目のムーン・マウンテンや、ちょっとマイナーなファウンテングローヴの畑を使っているというのも面白いところ。
試飲したのは2020、2019、2017、2011年です。
まずは2020年。青果実、黒果実、赤果実いずれの風味も感じます。シラー由来かブラックペッパーのようなスパイシーさやチョコレート感も。アルコール度数はやや高めの14.9%で若干重さは感じますが、フルーツの味に軽さがあるのでバランスは取れています。
2020年は山火事が多く、ナパやソノマでは醸造を諦めたワイナリーも数多くあります。リヴァイアサンでも畑の一部しか収穫できなかったところなどがあり収量は減ったそうですが、品質自体は素晴らしいとのことです。
2019年はクラシックなヴィンテージ。2020年よりも青果実のトーンを強く感じ、パワフルで濃厚。チョコレートやモカ、黒鉛のニュアンスも強くなっています。
2017年は熟成の要素が少しでてきています。杉の木やスパイス、赤果実の要素が多く、リッチですが2019ほどのパワフルさではありません。血液やタバコも感じます。
2011年は冷涼な年で、ナパでもブドウが完熟しない畑が多くありました。結果として果実味よりもセイバリーと言っているようなハーブや杉のニュアンスがより強くなっています。赤果実も強く、ボルドーの赤ワインのような感じです。リヴァイアサンの熟成力はかなりあると思いました。
今回はホテルオークラの桃花林という中華のレストランでの食事に合わせました。ワインに合うようシェフが工夫してくれたそうで、非常に素晴らしい食事でした。
そのアンディ・エリクソンが「アペレーションに縛られることなく、カリフォルニア中の特筆すべきヴィンヤードで造られたブドウを使⽤し『ヴィンテージごとに最⾼の⾚ワインを造る』という、唯⼀の⽬的のため、設⽴されたプレミアムワイナリー」がリヴァイアサン(Liviathan)です。2004年から毎年赤ワイン1つだけを作っており、2020年のヴィンテージからJALUXが輸入を始めました。プレミアムではありますが、希望小売価格は9600円と、アンディ・エリクソンが作る赤ワインの中では最安の部類に入ります。クオリティの高さを考えるとプレミアムワインの中では非常にコスパの高いワインです。今回は古いヴィンテージのものを含めて飲ませていただきました。
2004年に始めたときはわずか400ケースだったリヴァイアサンですが、毎年北カリフォルニアのいろいろなところを回って素晴らしいブドウを作る畑を探して今に至ります。リリースしてすぐでもおいしく長熟も可能で緻密な味を目指しているとのこと。
近年はカベルネ・ソーヴィニヨンがベースになっています。ほかにはメルロー、カベルネ・フラン、シラーやプティ・シラーが定番になっています。カベルネ・ソーヴィニヨンは黒果実やストラクチャーの要素を与え、メルローはブルーベリーの風味やジューシーさ、カベルネ・フランはスパイスやアロマ、シラーやプティ・シラーはチョコレートやリッチな味わいの要素をプラスしているといいます。また、畑はカベルネ・ソーヴィニヨンについては岩の多く標高の高いところ、メルローは粘土質でやや涼しいところ、シラーやプティ・シラーは岩があって少し暖かいところを選んでいます。
リヴァイアサンで使っている畑のマップです。ナパ・ソノマのほかレイク郡やシエラ・フットヒルズの畑もあります。ソノマでも個人的注目のムーン・マウンテンや、ちょっとマイナーなファウンテングローヴの畑を使っているというのも面白いところ。
試飲したのは2020、2019、2017、2011年です。
まずは2020年。青果実、黒果実、赤果実いずれの風味も感じます。シラー由来かブラックペッパーのようなスパイシーさやチョコレート感も。アルコール度数はやや高めの14.9%で若干重さは感じますが、フルーツの味に軽さがあるのでバランスは取れています。
2020年は山火事が多く、ナパやソノマでは醸造を諦めたワイナリーも数多くあります。リヴァイアサンでも畑の一部しか収穫できなかったところなどがあり収量は減ったそうですが、品質自体は素晴らしいとのことです。
2019年はクラシックなヴィンテージ。2020年よりも青果実のトーンを強く感じ、パワフルで濃厚。チョコレートやモカ、黒鉛のニュアンスも強くなっています。
2017年は熟成の要素が少しでてきています。杉の木やスパイス、赤果実の要素が多く、リッチですが2019ほどのパワフルさではありません。血液やタバコも感じます。
2011年は冷涼な年で、ナパでもブドウが完熟しない畑が多くありました。結果として果実味よりもセイバリーと言っているようなハーブや杉のニュアンスがより強くなっています。赤果実も強く、ボルドーの赤ワインのような感じです。リヴァイアサンの熟成力はかなりあると思いました。
今回はホテルオークラの桃花林という中華のレストランでの食事に合わせました。ワインに合うようシェフが工夫してくれたそうで、非常に素晴らしい食事でした。