Sebastopol(セバストポール)を中心に、計1000エーカーを超える数多くのブドウ畑を持つDutton Ranch(ダットン・ランチ)。故Warren Duttonが作ったこの農場の次男がJoe Duttonで、彼が妻のTracyと始めたワイナリがDutton Estate(ダットン・エステート)です。最初の年は1994年で、当時はSebastopol Vineyardsという名前でした。2002年からDutton Estateになっています。
Dutton Ranchの畑はAVAでいうと、8割近くがGreen Valley、約95%がRussian River Valley、またすべてSonoma Coast内に含まれています。Dutton Estateでは、これらの畑から選りすぐりのブドウを使ってワインを作っています。なお、KistlerやPatz & Hallなど、ワインのラベルにDutton Ranchと記している場合がありますが、Dutton Ranchというのは畑の名前ではないので、これらのワインはいわゆる単一畑の扱いにはなりません。
Dutton Estateでは当然、メインになるのはピノ・ノワール。ヴィンテージによっても変わりますがDutton Ranchから3種の単一畑のワインを作っています。このほか、シャルドネ、ソヴィニョン・ブラン、シラーも単一畑のブドウから作っています。
2005年のCherry Ridge Vineyardピノ・ノワールがWine Spectator誌で95点をつけるなど、多くのワインが高い評価を得ています。Dutton Ranchの名をますます上げていると言ってもいいでしょう。