Gary Farrell(ゲイリー・ファレル)は著名なワインメーカーGary Farrellが1982年に作ったワイナリ。Rochioli(ロキオリ)など著名な畑と関係を築き、ピノ・ノワールを中心にワインを作ってきました。
当初はDavis Bynumなど、Gary Farrellがワインを作っていたワイナリの設備を借りてワイン作りをしていましたが、2000年にワイナリとテイスティング・ルームを構築しました。
ただ、それ以降ブランドは数奇な運命を辿ります。2004年に巨大資本であるAllied Domecq(アライド・ドメック)にワイナリを売却。その後2005年にはFortune Brands、2006年にはCostellation Brands、2008年にはAscentia Wine Estates、2011年にはVincraftと次々とオーナーが変わっていきました。
Gary Farrellは最初の売却後もワインメーカーとしてワイナリに残りましたが2006年までワインを作ったあとは、新しく自身で興したワイナリAlysianに全力を注ぐことになります。
こういった状況ですからGary Farrellが手を引いた後も、各畑との関係は残っているもののワイン作りについては安定性を欠いているというのが、現在の状態のようです。今のワインメーカーTheresa Herediaは2012年に就任。今後ブランドを再生できるかどうかが注目です。