Jordan Vineyard & Winery(ジョーダン)はTomとSallyのJordan夫妻が1972年にソノマのAlexander Valleyに作ったワイナリです。夫妻はコロラド州デンバーの出身。フランス料理やフランスのワインに憧れ、フランスに何度も旅をし、ワイン作りをしたいと願うようになりました。ナパよりもソノマの田舎的な雰囲気に好感を持ち、1972年に土地を買いました。
その後、ブドウを植えワインを作り始めたのは1976年。そのときに雇ったワインメーカーRob Davisは今でもJordanのワインメーカーを続けています。Rob DavisはそのときUC Davisを卒業したばかり。ナパのBeaulieuのAndré Tchelistcheff(アンドレ・チェリチェフ)の助けを得て、カベルネ・ソヴィニョンを作りました。
最初のヴィンテージのカベルネ・ソヴィニョンができたとき、チェリチェフは「ここの畑は女性的なスタイルに向かっているようだ。それに歯向かうな。適材適所だ」と言ったそうです。実際、その柔らかで飲みやすいスタイルはレストランで受け入れられ、Jordanのワインはレストランでは非常に人気の高いブランドになっています。
作っているワインはカベルネ・ソヴィニョンとシャルドネ2種のみ。カベルネ・ソヴィニョンは自社畑が中心、シャルドネも以前は自社畑が中心でしたが、Alexander ValleyよりもRussian River Valleyの方が品質が高いため、現在はRussian River Valleyのいくつかの畑からブドウを購入しています。どちらも米国のレストランで非常に人気が高いブランドになっています。ワインのほかにはオリーブオイルを作っています。
近年は持続可能なワイン作りにも力を入れています。1999年にはいち早くSonoma Green Business Programの認定を受けており、2009年にはカーボン・ニュートラルの認定を受けました。