Iron Horse Vineyards: 「カリフォルニア・ワイナリーの四季」著者のワイナリ

Iron Horse(アイアン・ホース)はソノマのGreen Valleyにあるワイナリ。スパークリング・ワインを得意としています。1985年に当時のドナルド・レーガン米大統領とロシアのゴルバチョフ書記長との歴史的会談で供されるなど、米国を代表するスパークリング・ワインの1つとなっています。

ワイナリの設立は1978年。AudreyとBarryのSterling夫妻が1976年に土地を購入し、Rodney Strongでブドウを植樹したForrest Tancerの助けを得て、ワイナリを構築しました。Forrest Tancerはワインメーカーになり、後には夫妻の娘であり現在の最高経営責任者であるJoy Sterlingと結婚しました。Joy Sterlingは「カリフォルニア・ワイナリーの四季」(原題「A Cultivated Life」)の著者としても知られています。

スパークリング・ワインは幅広いラインナップを持っています。ピノ・ノワールが約7割、シャルドネが約3割という伝統的なブレンド比率による「Classic Vintage Brut」、ピノ・ノワール中心でほのかなピンク色が人気の「Wedding Cuvée」、前述の大統領会談を記念したちょっと甘目の「Russian Cuvée」、優良年だけ作られ、8年の瓶熟を経て出荷される「Brut LD」など。

スパークリング・ワイン以外ではシャルドネとピノ・ノワールを作っています。どちらも水準以上ではありますが、きら星のごとく名ワイナリが並ぶRussian River Valleyにおいては、やや埋没気味。やはりスパークリング・ワイン中心と考えるのがよさそうです。

ワイナリは116号からRoss Station Rd.という小道を入ったところにあります。Ross Station Rd.に入ってからワイナリに到達するまではかなり長く,途中対向車が来たら困ってしまうような道が続くので注意しましょう。

テイスティングは予約不要で毎日オープン、ツアーは要予約で平日のみです。テイスティングはスパークリングを数種類とスチル・ワインを数種類という形。スパークリングは順を追って注いでくれるが,スチル・ワインは各々勝手に頼んで注いでもらいます。

「カリフォルニアワイナリーの四季」にも描かれているように、ここのワイナリは景色がとてもすばらしいです。絶景が広がるというのではなく,丘陵地帯でブドウ畑がうねっている姿や,普通に生えている木などがみな「絵になる」のです。四季折々の花もきれいです。こういった風景を見ながら飲むから一層スパークリング・ワインがおいしく感じられるのかもしれません。ちなみに、Sterling夫妻がこの土地を買った理由も、景色に魅入られたからだといいます。

ソノマに行ったら、ぜひ訪れたいワイナリの1つです。

URL
http://www.ironhorsevineyards.com/
メール
info@ironhorsevineyards.com
住所
9786 Ross Station Rd., Sebastopol, CA 95472
電話
707-887-1507
Fax
707-887-1337
オープン
毎日
時間
10:00~16:30
ツアー
月曜日~金曜日(10:00、20ドル、要予約)
テイスティング
あり(15ドル~)