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Date: 2009/0727 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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「Wine Opus」という100万ドルのワインの本をKraken Opusという人が来年出版予定です(Wine Opus, the $1 Million Wine Book)。Opus Oneとは何の関係もなく,~~Opusという豪華本をいろいろやっている出版社のようです。

このワイン本,なんと30kgの重さという超重量級。世界の100ワイナリを850ページかけて紹介するそうです。それだけでなく紹介したワイナリそれぞれについて6本のケースのワインが付属,つまり合計で600本のワインが付いてきます。100冊限定ですが,既に25冊予約が入っているとのこと。

売り切れ前に急げ!!
Date: 2009/0723 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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元SFクロニクル紙ワイン・ライターのW. Blake Grayと奥様の石川真美さんが書いた日本語のカリフォルニアワイン本が8月10日に発売されます(サンフランシスコ・ワイン日記 : カリフォルニア・ワイントピア 本が出ます♪)。版元のページはこちら

内容は「ワインカントリーの魅力をおおいに語るフォト&エッセイ」だとのことです。Blake氏はカリフォルニア・ワイン殿堂の選考委員長を任せられるくらいの人ですから,内容はしっかりしているはずです。

値段は税込み1365円。うーん,どうして1500円にしないんだろうなあ。AmazonにしてもBK1にしてもセブンアンドワイにしても,国内のオンライン書店は1500円以上で送料無料が標準的なので,中途半端にそれより安いよりは1500円ちょうどの方がうれしいのですが。楽天ブックスは8月31日まで全品送料無料だということなので,楽天ブックスで買いましょうね。ここは昔はサービスいまいちでしたが,最近は大分よくなったような気がしますし。発売近付いたらまたお知らせします。
Date: 2009/0709 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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今週はもう神の雫ネタは書かないつもりだったのですが,ちょっくら疑問があったので記しておきます。

前週登場したワインの一つに「ロバート・モンダヴィ・ヘリテージ・コレクション・カベルネ・ソーヴィニョン2004」というのがありました。このワイン,実はRobert Mondavi Wineryのサイトには載っていません。検索してみてもほとんど情報がなく,米国内では売られていない様子。ショップでもスイスとかドイツとかオーストリアといった欧州くらいしか見つかりません。

もしかすると輸出専用のブランドなのでしょうか? ちなみにかの「京橋ワイン」は,限定品だと書いているのですが,少なくとも2004年以外に2005年,2006年は作られているようです。

作者はNapa Valley Cabernetじゃ20ドル後半で結構高いワインになってしまうので,これを引っ張り出してきたのでしょうけど,ちょっと勇み足だったかもしれませんね。

というわけで,このワインについて詳しい情報をご存知の方は教えてくださいませ。
Date: 2009/0709 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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マンガチックな展開で(マンガだもんね),ワイン関係は特になにもありませんでした。
・謎の連中に倉庫に連れ込まれる一青とローラン
・ワインを試飲しろと言われて,粗悪な混ぜ物だと一蹴する一青
・それを高く売るために今日のオークションで協力しろという悪漢連中
・オークションで必要以上に協力的に値を吊り上げる一青←今ココ

次号を刮目(これMS-IMEで変換できないのが嫌)して待て,といったところでしょうか。

それにしても先週も今週も「宇宙兄弟」の後ろで,ワインに興味ない人は宇宙兄弟の余韻にひたったまま神の雫は読み飛ばしてしまうのではないかという気もします(笑)。宇宙兄弟,最高~(「とりぱん」も好きです,「ひまわりっ」は最近パワーが落ちていて残念)
Date: 2009/0703 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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何箇所かで著作権上大丈夫だろうかという疑問を見たので,許諾を得ないでマンガの絵を引用することについて書いておきます。

著作権法の第三十二条第1項には次のように書かれています。
第三十二条  公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。

また,文化庁による「著作権テキスト~初めて学ぶ人のために~(PDF)」の69ページには,引用の条件として次の七つが挙げられています。
ア既に公表されている著作物であること
イ「公正な慣行」に合致すること
ウ報道,批評,研究などの引用の目的上「正当な範囲内」であること
エ引用部分とそれ以外の部分の「主従関係」が明確であること
オカギ括弧などにより「引用部分」が明確になっていること
カ引用を行う「必然性」があること
キ「出所の明示」が必要(コピー以外はその慣行があるとき)

今回の場合,市販されている雑誌ですから「ア」は問題ありません。「イ」の「公正な慣行」については後述します。「ウ」については,今回の内容のうち,疑問点や問題点がある部分だけを使っているので「正当な範囲内」であると考えられます。

「エ」については批評の内容をきちんと書いており,この記事の「主」は私の書いた部分であると思います。「オ」については絵とそれ以外の部分は明確に分けていますし,テキスト中の引用でもかぎ括弧を付けて区別しています。

「カ」については「神の雫」の批評なのでその該当する漫画の該当する部分の引用であり「必然性」があります。「キ」については正確には,モーニング2009年No.31 神の雫 No.214「長閑な葡萄畑に忍び寄る、黒き影は」(2009年6月発行)と書いた方がいいのでしょうけれど,記事を書いた日やマンガ名により,特定されますから問題ないと思います。

イの「公正な慣行」が何を示すのかは明示したものが見つかりませんでしたが,例えば「同一性保持」という問題があります。原作をねじ曲げて使った場合,その問題が生じます。この点については原作の意図が伝わるように必要な場合はテキストに補記しています(例えばオークヴィルの説明のところ)。

以上のように基本的には今回の引用について問題はないと判断して使っています。ただ,出所の明記については,もう少しきちんと書いた方がいいかもしれません。また「主」「従」について,画面上で占める面積だけを見ると引用部分の方が少し大きくなってしまっているかもしれません。絵とテキストでは面積当たりの情報量が違うので,内容的には絵が従になっていると思いますが,絵の大きさをもっと小さくするなど,考慮する必要があるかもしれません。

なお,この記事を書くにあたっては「マンガの中の聴覚障害者」の「著作権について」のページや,「ふき出しのレトリック」の「著作権について」のページ,「研究と教育と追憶と展望」の「著作物の「引用」とは -著作権のノート」などを参考にしています。
Date: 2009/0702 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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今回も突っ込みどころ満載の「神の雫」。もう終わるのかと思った遠峰一青のワイントレインの旅,まだ続いています。あ,初めて来られた方は前回その補足を先に見てくださいね。

のっけからかましてくれます。

おい,前回と逆だぞ
「ヨントヴィルを越えたら丘陵地帯にさしかかったわね」
「この辺りはオークヴィルというアペレーションで――」


おい,前回の最後に「さあもうじきオークヴィルを通り過ぎる さらにヨントヴィルとナパを越えれば有名な『スタッグス・リープ』がある」といったのはどこの誰だ? 全く逆じゃないか。

そうです,前回いつのまにか折り返して南下していると解釈してあげた僕の優しさは無残に踏みにじられてしまったのです。ワイントレインいまだ北上中…

今回飲んだワインは
Robert Mondavi Heritage Collection Cabernet Sauvignon 2004
Opus One 2004
Screaming Eagle 2004
Caymus Cabernet Sauvignon Special Selection 2000
Beringer Cabernet Sauvignon Private Reserve 1999
の5本。いずれもワイントレインのワインリストには載っていませんが,ワイントレインの在庫は400種あるそうなので,実際にはあるかもしれません。10年前の人気ワインという感じですが,まあそれはいいでしょう。ただ,細かい突込みを入れるとオークヴィルのところでモンダヴィのワインを飲んでいますが,このHeritage Collectionのラベル上のAVAはCalifornia。おそらくオークヴィルのブドウ(多分ナパに広げても)は使われていないだろうと思います。これ飲んで「オークヴィルは」って語ったら笑われますのでご注意を。

長くなるので続きに書きます。

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