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Date: 2009/0731 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Amazing Wine Labels: 30 Creative and Unique Wine Label Designsという記事がCoolistというデザイン系のブログに載っていました。



これはボーディング・パスという飛行機の搭乗券風デザインのもの。Honey Moonという蜂の巣と蜂蜜をあしらったものなどもいいと思いました。

ただ,ボトルの中身のクオリティとデザインとは,あまり相関がなくというか,むしろ逆相関がありそうな感じがします。まあ,これはこれでということで。少なくともショップではデザインがいいものは目立ちますし,ほかに情報がない状況では「ジャケ買い」というのもありますしね。
Date: 2009/0730 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wines & Vinesにワイン・ブロガーのための七つの業界トレンドという記事が出ていました(元記事)。

いろいろな数字が挙げられていたのですが,興味深かったのは2008年に植えられた品種の比率というグラフです。

Hottest varieties being planted
• Pinot Noir: 36%
• Chardonnay: 22%
• Pinot Grigio: 16%
• Cabernet Sauvignon: 13%
• Zinfandel/Primitivo: 5%
• Syrah: 4%
• Merlot: 2%
• Sauvignon Blanc: 2%


と,ピノ・ノワールが圧倒的に一番。2番がいまだにシャルドネというのもちょっとびっくりですが,ピノ・グリジオが3位というのも驚く人が多いかもしれないですね。先日紹介したCalifornia Wine for Dummiesにも,ピノ・グリがホットな品種だとあったので,自分的にはなるほどと再確認した次第。逆にZinfandelやSyrah,Merlotはさびしい数字。Syrahはブームが来る前に落ち込んでしまいそうです。
Date: 2009/0729 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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@GaryVeeがWine Library TVのエピソード710で,「メーリング・リストに加わることを検討してもよさそうな四つのホットなカリフォルニアのワイナリ」のワインをテイスティングしています。登場するのは,Flowersのワインメーカーが作るCobb,Kosta Browneなどで有名な畑のKanzlerが自社で作るKanzler Vineyards,Scarecrowのワインメーカーが作るKeever,Screaming EagleやOvidなどのワインメーカーを務めるアンディ・エリクソンが作るDancing Hares

GaryVeeの好みにあったのはKanzlerとDancing Hares。Kanzlerは特にブルゴーニュ的なクラシックな作りのようで,カリフォルニア好きのスタイルとはちょっと違うのかもしれませんが,彼は94点で「ホームラン」とまで評していました。Cobbは89点でまあまあな感じですが,60ドルという価格は高すぎるという評価。Keeverの90ドルは論外,Dancing Haresは相当おいしかったようです。

Date: 2009/0728 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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「世界一高いワイン『ジェファーソン・ボトル』の酔えない事情―真贋をめぐる大騒動」という本を以前紹介しましたが,この本が名誉毀損であるとしてマイケル・ブロードベントが出版元のランダムハウスを提訴したと,Decanter誌が報じています

この本で,悪の枢軸扱いなのはHardy Rodenstockですが,ブロードベントがローデンストックと「共謀した」と書かれていることや,1784年のマルゴーの競売でビッドをでっち上げて落札価格を上げたと書かれていることなどを問題としています。

まあ,なんだかどちらにしても醜い話なんですが…


Date: 2009/0724 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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今日(24日金曜日)からですよ。

前売りチケットはこちら
Date: 2009/0722 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Corked」というワイン映画が作られています。ドキュメンタリー風の撮影手法を取りながら,内容はフィクション。こういうのをモキュメンタリーというそうです。Decanter誌によると登場人物はこんな感じ。

"Characters in the film include Jerry, the independent winemaker ('eventually, I'll be the hospitality host  if I ever get a tasting room'), the marketing boss ('I certainly don't have to drink wine to sell wine'), Donald, the PR director of a large winery ('this is our provincial Italian courtyard - many people feel it evokes Tuscany...I like to think of it as a French chateau') and Dane, a vineyard manager with a 120dB bird scarer. "
Wine mockumentary released - decanter.com - the route to all good wine


かなり,お笑い風です。実際に予告編を見ても結構ぶっ飛んでいます。この映画,カンヌ映画祭で上映されたそうですが,なかなか好評で,見た人の大半は実際のドキュメンタリーだと思ってしまったそうです。いくつかレビューを見た範囲では,昨年の「Bottle Shock」より大分面白そうです。

なお,撮影はHawley Winery & Vineyard, Bella Vineyard & Wine Caves, the Michel-Schlumberger estate, Simi Wineryといずれもソノマのワイナリで行われたとのこと。制作はRoss ClendenenとPaul Hawleyの二人。Paul Hawleyは撮影場所のひとつでもアルHawley Wineryの息子でRoss ClendenenはJim Clendenenとは何の関係もないものの,セラーで働いた経験があるそうです。二人ともワイン作りをよく知っていることがリアリティを持たせるのに役立っているのでしょう。

この映画,今月24~30日にサンノゼ・ダウンタウンのCinema 3で公開されます。その後8月にHealdsburgで公開予定ですがその後は未定。日本にはよもや来ないと思いますので,ベイエリア在住の方々はぜひ見に行って感想など教えてはべり,いまそがり。

では予告編をどうぞ。


Date: 2009/0722 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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これまで何回かお伝えしてきたMurphy-Goodeの「理想の仕事」ですが(記事1記事2記事3),ついに採用者が決定しました(Hardy Wallace Picked for Murphy-Goode Winery)。

結局は途中経過のところで紹介したHardy Wallace氏になったということで,まずは妥当なところだったような気がします。ちなみに彼のWebサイトはこちらで,Twitterアカウントはこちら
Date: 2009/0716 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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The Winemakersというリアリティ・ショーが放映されるという記事を掲載したのは2008年2月のことでしたが,この放映が始まっていない今,既にセカンド・シーズンのオーディションが行われます。

オーディションに参加したい人は7月27日にサンフランシスコのCrushpadに集合すること。8月15~18日はカリフォルニアで撮影,9月20日~10月15日はフランス(ローヌ地方)で撮影があります。

なお,肝心の第1シーズンはこの9月からPBSで放映されるとのことです。詳しくはこちら

日本では「サバイバー」もすぐ終わってしまいましたが,米国でのこの手の番組の人気は根強いですね。それにしても撮影から放映までこんなに時間がかかるものとは知りませんでした。
Date: 2009/0716 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ナパのワイナリCuvaisonがCarnerosにテイスティング・ルームを作りました。18日にはグランド・オープニングのパーティが開かれます。

CuvaisonのChardonnayやPinot Noir,Merlot,Syrahと主要なものは全部Carnerosのブドウを使っているのに,ワイナリはCalistogaにあり,不思議だなあと以前から思っていました。

新しいテイスティング・ルームのアドレスは
1221 Duhig Rd
Napa, CA 94559
(707) 942-2455
appointments@cuvaison.com
要予約なのでお気をつけて


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Date: 2009/0715 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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読売新聞ワインニュース

おーい,どっちのニュースも既出だよ。
メイデン(読売本サイト
AVA(読売本サイト
本職の記者の仕事なんだからもうちょっと一生懸命ニュース探してもいいんじゃないかな。しかもAVAの記事の方はおかしな点が2箇所。

AVA(American Viticultural Areas)はフランスのAOC(原産地統制呼称)に相当する制度。連邦政府が認定し、地域の指定が狭くなるにつれてワインの品質も高くなる。AVAを表示するには、地域内のブドウ85%以上を使用する必要がある。

本サイトをご覧の多くの方はご存知だと思いますが,AVAは品質に関しては何にも言っていません。狭くなるほどワインの品質が高くなるというのは,一般論としてはありかもしれないけど,AVAの説明としては完全に×。
約3万平方マイル(480万ヘクタール)の規模があり

計算間違いです。もう一回1.6をかけてください。1マイルは1.6kmだからということでなんとなく桁を合わせて1.6をかけたのではないかという感じの計算ですが,面積ですからね。ヘクタールは100m四方。16×16=256を3万にかけないといけません。

Google

これくらいの計算はGoogleだってやってくれるんだからしっかりしましょうね>読売新聞
Date: 2009/0714 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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この春,ハーランの「ボンド」を正式輸入して話題を呼んだ中川ワイン販売ですが,昨日,今度はハーランのセカンド的扱いである「メイデン(Maiden)」を輸入すると発表しました。日本での発売は9月。

メイデンは米国では流通ルートには乗っておらず,メーリング・リストでだけ販売しており,中川が世界初の流通事例(リリースによると他に予定なしとのこと)になります。

ヴィンテージは2005年で,価格は2万8000円。メイトリアークが1万2000円で,店頭では1万円強で売られるところがありましたから,メイデンも2万5000円くらいで売られるのではないかと思います。米国では安いところで200ドル(250ドルくらいが標準的)なので,メイトリアークのような激安感はありませんが,まあまあの値段になるだろうと思います。

ちなみにWAでは93点。パーカーのコメントは
Ripe, opulent fruit and notes of unsmoked high class cigar tobacco intermixed with creme de cassis, coffee, and asphalt are present in this round, superbly textured, rich, full-bodied, silky, beautifully wrought wine. It will drink well for 15+ years.
Date: 2009/0713 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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St. Superyのソーシャル・メディア利用の話を書いたばかりですが,インターネットにはおいしい話がころがっているだけではありません。うまく扱わないことによるトラブルの危険も増えています。

歴代大統領の就任昼食会でふるまわれたことでも知られているソノマのスパークリング・ワイン専業ワイナリKorbel Champagne Cellars。ここは昨年Craigslistの上でセクハラを報告した従業員が罰せられたという内部告発を受けました。ワイナリがこの書き込みをした人物を探ったところ,ワイナリオーナーの娘であるRichie Annのアカウントが使われたことが判明しました。Richie Annは書き込みを否定していますが,父親との間には法廷闘争もあり,インターネットが両者の確執の一つの舞台となったようです(元記事)。

また,St. Superyのところでも言及したMurphy-Goodeの「a Really Goode Job」もまた物議を醸しています。2000人もの応募があったこの求人。投稿したビデオを見た人が投票できるようになっており,Twitter上などで自分のフォロワーに投票を呼びかける候補者などがいろいろ出ました。ところが実際には投票結果は選出にほとんど影響がないことが途中結果発表後に判明し,1位の投票を受けた人などが気まずい思いをしているようです。最終発表は7月21日の予定ですが,何となく最初からケチが付いてしまった感じです(元記事)。
Date: 2009/0710 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ナパのSt. Superyがソーシャル・メディアのマーケティング活用を積極的に始めています。FacebookTwitterのアカウントを作り,7月9日にはSocial Media MarketerとしてRick Bakas氏を雇っています。ちなみにRick Bakas氏はMurphy-Goodeの「A Really Good Job」にも応募していた人です(ちなみに現状候補は10人に絞られています)。

今週土曜日(6PM PDT)にはTwitter Taste Live(#ttl)を開催します。これはSt. Superyのワインを飲んでTwitter上でつぶやこうというもの。つぶやきに「#ttl」を追加することで,それをリアルタイムに検索して見られるようになります。サンフランシスコのJug Shop(Polk & Pacific)ではワイナリ・クルーが来てのリアルのテイスティングも行われるようです。

正直言って,まだソーシャル・メディアがワインの売上にどれだけ結びつくかは未知数の部分の方がはるかに大きいですが,少なくともこうやって話題になるだけでも効果はあるのでしょう。St. Superyはワイナリ・イベントを充実させるなど広報活動に以前から注力していましたが,他のワイナリがどう変わっていくかにも興味があります。
Date: 2009/0708 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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久々の小ネタ集です。

一つ目は新しいAVAが策定されたという話。Upper Mississippi Riverr Valleyという名前で面積は2万9914平方マイル。メートル法に換算すると7万7500平方キロメートルで,北海道の8万3500平方キロメートルに迫るものがあります。ミネソタ,ウィスコンシン,イリノイ,アイオワの4州60近くの郡にまたがっています。ちなみに2番目に広いAVAはOhio River Valleyでこれが6万7300平方キロメートル程度(1664万エーカー)。カリフォルニア最大はノース・コースとで1万2200平方キロメートル程度。これも新潟県程度あります。

二つ目は久々に太陽電池の話題。サンタ・クルーズのSilver Mountain Vineyardsが電力をすべて太陽電池でまかなうことにしました。46kWの電池を設置したそうです。

三つ目はNew Vine Logisticsの話。この物流業者が業務停止した話は以前お伝えしましたが,業務を引き継いだInertia Beverage GroupはNew Vineの資産を競売で売り払うそうです。
Date: 2009/0707 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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読売新聞のサイトにカリフォルニア・ワインインスティテュートが75周年という記事が出ていました。1934年6月に設立されたそうです。禁酒法が終わった次の年ということですね。有名な堀賢一さんがここの日本代表であるように,カリフォルニアワインの普及と啓蒙に,ワイン・インスティテュートが果たしてきた役割はかなり大きいと思います。裏を返せば,日本ではこのような団体がないのが日本のワインがもう一つ伸びてこない理由の一つのようにも思います。

例えば,ワイン・インスティテュートは今月「Discover California Wines」というサイトをオープンしています。自分でワイナリ・ツアーのルートを作れるなどかなり凝っていて,よくできたものです。こういったところに力を入れられるというだけでも大したものです。

Discover California Wines