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Date: 2021/0729 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ソノマ・コーストのフォートロス・シーヴューAVAにはマーカッシンを初め、ウェイフェアラーやピーター・マイケル、ボアズビュー、ハーシュ、フラワーズなど、ソノマというよりもカリフォルニア全体の中でもトップクラスのワイナリーや畑があります。ワインのラベルに書かれることが少ないので、AVAとしては比較的無名ですが、実質的な注目度ではトップといってもいいかもしれません。

その中でも老舗の一つであり秀逸なワインを作り続けているのがペイ(Peay)です。ワインメーカーのヴァネッサ・ウォンはシャトー・ラフィットやブルゴーニュのジャン・グロで修行し、ヘレン・ターリー、マーク・オーベールの後を継いでピーター・マイケルのワインメーカーを務めた才人。夫のアンディ・ペイとその兄弟のニック・ペイの3人でペイを営んでいます。

自社畑のピノ・ノワールからはスタイルの違いによってポマリウム、スキャロップ・シェルフ、アマの3つのエステートのワインを作ります。畑やブロックが分かれているわけではなく、あくまでヴァネッサ・ウォンのブレンド技術によって違いを出しています。ポマリウムは一番濃厚、スキャロップ・シェルフはエレガント、アマはその中間となっています。

フォートロス・シービューのピノ・ノワールはほとんどが1万円を超える価格になってしまいますが、ペイはその中ではかなり格安。現在のワイナリー価格は65ドルしますから、ほぼ現地価格といっても過言ではありません。

ポマリウム2014はヴィナスで93点


スキャロップ・シェルフ2014はヴィナス94点。

Date: 2021/0728 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ポール・ラトーのバターナ(Batana)というオレンジワインのシリーズがあります。1樽約300本程度しか造られない希少かつマニアックなワイン。現在2017年のソーヴィニヨン・ブランと2018年のマルヴァジア・ビアンカが日本に入荷しています。

マルヴァジア・ビアンカの方はアンフォラで熟成。アンフォラとは素焼きの壺で、ワイン発祥の地であるジョージアなどで古くからワインの熟成に使われています。

2016年のマルヴァジア・ビアンカはマスター・オブ・ワイン(MW)のグレッグ・シャーウッド氏が97点を付け「2018年に試飲した白ワインの中で最もエキサイティングなものの一つ」と評しています。またヴィナスのアントニオ・ガッローニも92点を付け「私がこれまでに試飲したポール・ラトーのワインの中で、最も興味をそそられるワインのひとつ」としています。さらにナパの三ツ星レストランフレンチランドリーでもリストに載っているとのこと。

ソーヴィニヨン・ブランは2017年が最初のヴィンテージ・サンタ・バーバラの「グリムスブラフ」ヴィンヤードのソーヴィニヨン・ブラン(ムスケとClone1)を使用。横長のシガー型の樽で30日間果皮に漬け込んだ後に天然酵母で発酵させたとのこと。

実はこのバターナ・シリーズはすでに生産終了しているとのことで、現在市場に出ているものが最初で最後になりそうです。希少性も非常にマニアックです。

しあわせワイン倶楽部です。


Wassy'sです。

Date: 2021/0721 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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5000円前後のナパ・カベルネというジャンルを作った立役者、ナパ・ハイランズから新たなワイン「メルロー」が登場しました。

先日はスパークリングワインの「カスタム・クラッシュ」としてラック・アンド・リドルを紹介しましたが、ナパ・ハイランズを作っているのはスティルワインのカスタム・クラッシュとして、カルトワインなどの醸造も行っているところ。ナパの様々な畑に精通していることから、高品質で低価格のブドウを調達できると見られています。

メルローも比較的冷涼なオークノールやヨントヴィルから温暖なカリストガ、セントヘレナと様々な畑のブドウをブレンドして作られています。カベルネ・ソーヴィニヨンと比べると早く出荷されることの多いメルローですが、このワインは樽熟30カ月とたっぷり時間を取っています。


カリフォルニアワインあとりえには、以下のようにテイスティングコメントがあります。
ナパ・メルロの美点を表す酒質。深紫の色調に惹きつけられ、ほのかなタバコの葉のニュアンスに、ブラックチェリー、ラズベリーの鮮やかなアロマがグラスから溢れ出します。口中ではアメリカンチェリー、ダークチョコレートを思わせるまろやかな果実味が広がり、控えめな樽香と柔和なタンニンが長くエレガントな余韻となり、メルロらしさを印象付けます。長期熟成のおかげで飲み頃も早く、それもまたありがたい点でしょう。

Date: 2021/0717 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ワイン・エンスージアスト誌でシャルドネのレビューは現在2万8646本ありますが、その中で100点を取ったワインはわずか5本。しかもそのうち3本はシャンパーニュなので、スティルのシャルドネだとわずか2本ということになります。

その2本がレイミー(Ramey)の2018年ロキオリとハイド。2018年は特筆することが特にないというのが特徴の恵まれたヴィンテージ。理想的な生育環境だったと言われています。

シャルドネの名手として知られるデイヴィッド・レイミーによるロキオリとハイド。どちらも今年初めに入荷しましたが瞬時になくなりました。今回の再入荷もごく少量なので、おそらく数日残っていればいい方でしょう。

ショップはWassy'sです。



カリフォルニアワインあとりえです。


高評価シャルドネということでもう一つおまけに、キスラーのヴァインヒル2017です。2019年のLaguna Ridgeがパーカー100点を取るなど、スティーブキスラーが去った後も健在ぶりを見せつけているキスラーですが、この2017年のヴァインヒルはワインスペクテーターで年間6位になっています。

Date: 2021/0717 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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マリリン・モンローの名前をもじって登場した「マリリン・メルロー」。最初は色物的なワインかと思いましたが、実際にはナパのメルローの中でも秀逸なワインです。名前も「マリリン・ワイン」と変更して、メルロー以外のラインアップもそろいました。

1年ほど前に、日本への輸入が終わってしまっていたのですが、このたび新しい輸入元が決まり、ワインも入ってきています。

メルローは2018年が入ってきています。なお、ラベルの写真は毎年変わります。
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Date: 2021/0716 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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昨年、話題になったコスパ系ピノ・ノワールのDivum(ディヴァム)。1年ぶりくらいに飲んでみました。

昨年も書きましたが(超コスパ・ピノは旨味系でした)、やっぱりうまみ系ですね。熟成感もほどよく、昨年よりも体に染み入る感じがしました。しみじみおいしい。ほっとする味です。

ふと開けたワインがこういうほっとする味だとうれしいですね。爆発的においしいワインももちろんいいですが、こういうワインがセラーに常備してあると安心できます。ただ今はセラーからだいぶワインがあふれていますが……

今年になってシャルドネも入荷しています。

ショップはしあわせワイン倶楽部です。


葡萄畑ココスです。


Date: 2021/0714 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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サンタ・ルシア・ハイランズで一番有名な畑・ワイナリーといえば誰もが名前を挙げるのがピゾーニ(Pisoni)。そのピノ・ノワールは漫画「神の雫」の続編「マリアージュ」で、北京ダックに一番合うワインとして取り上げられたこともありました。非常に人気が高く1万円を超えるワインですが、国内市場では常に「瞬殺」になるほどです。

ピゾーニが作るワインにはピゾーニ以外にルシア(Lucia)、ルーシー(Lucy)がありますが、このうちルーシーはロゼ専門、というか一つしかワインを作っていません。それがピゾーニの畑のピノ・ノワールを100%使ったロゼです。ロゼで4000円というとちょっとお高い感じもしますが、赤ワインにすれば1万円を超えるブドウを使って4000円のワインを作っているのですから、ある意味極めて贅沢とも言えます。



最新のヴィンテージ2020を試飲しましたが、ロゼワインとしては非常にしっかりした味わいで、タンニンもそこそこあります。バラの香り、ラズベリーの味わい、コクもあり、非常に応用範囲の広いロゼだと思います。

何よりもピゾーニ100%のワインとしては最安であり、ピゾーニが作るピゾーニで実質手に入るのはこれくらいですから、その価値は十分にあります。



Date: 2021/0704 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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大谷選手の活躍から目が離せない日が続いていますが、エンゼルスの公認ワインを売っているのをご存知でしょうか。
現地でもスタジアムと、ごく限られたワインショップでしか買えない限定品です。日本のインポーターも品切れ中のようなので、当面は現在ショップにあるものだけしか入手できません。スパークリングもあったようですが、今は「カベルネ・ソーヴィニヨン・リザーブ」だけです。

大谷選手の活躍を祝して開けるには、在庫のあるうちに買っておいた方がいいですよ。