ポール・ラトーのバターナ(Batana)というオレンジワインのシリーズがあります。1樽約300本程度しか造られない希少かつマニアックなワイン。現在2017年のソーヴィニヨン・ブランと2018年のマルヴァジア・ビアンカが日本に入荷しています。

マルヴァジア・ビアンカの方はアンフォラで熟成。アンフォラとは素焼きの壺で、ワイン発祥の地であるジョージアなどで古くからワインの熟成に使われています。

2016年のマルヴァジア・ビアンカはマスター・オブ・ワイン(MW)のグレッグ・シャーウッド氏が97点を付け「2018年に試飲した白ワインの中で最もエキサイティングなものの一つ」と評しています。またヴィナスのアントニオ・ガッローニも92点を付け「私がこれまでに試飲したポール・ラトーのワインの中で、最も興味をそそられるワインのひとつ」としています。さらにナパの三ツ星レストランフレンチランドリーでもリストに載っているとのこと。

ソーヴィニヨン・ブランは2017年が最初のヴィンテージ・サンタ・バーバラの「グリムスブラフ」ヴィンヤードのソーヴィニヨン・ブラン(ムスケとClone1)を使用。横長のシガー型の樽で30日間果皮に漬け込んだ後に天然酵母で発酵させたとのこと。

実はこのバターナ・シリーズはすでに生産終了しているとのことで、現在市場に出ているものが最初で最後になりそうです。希少性も非常にマニアックです。

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