5000円前後のナパ・カベルネというジャンルを作った立役者、ナパ・ハイランズから新たなワイン「メルロー」が登場しました。

先日はスパークリングワインの「カスタム・クラッシュ」としてラック・アンド・リドルを紹介しましたが、ナパ・ハイランズを作っているのはスティルワインのカスタム・クラッシュとして、カルトワインなどの醸造も行っているところ。ナパの様々な畑に精通していることから、高品質で低価格のブドウを調達できると見られています。

メルローも比較的冷涼なオークノールやヨントヴィルから温暖なカリストガ、セントヘレナと様々な畑のブドウをブレンドして作られています。カベルネ・ソーヴィニヨンと比べると早く出荷されることの多いメルローですが、このワインは樽熟30カ月とたっぷり時間を取っています。


カリフォルニアワインあとりえには、以下のようにテイスティングコメントがあります。
ナパ・メルロの美点を表す酒質。深紫の色調に惹きつけられ、ほのかなタバコの葉のニュアンスに、ブラックチェリー、ラズベリーの鮮やかなアロマがグラスから溢れ出します。口中ではアメリカンチェリー、ダークチョコレートを思わせるまろやかな果実味が広がり、控えめな樽香と柔和なタンニンが長くエレガントな余韻となり、メルロらしさを印象付けます。長期熟成のおかげで飲み頃も早く、それもまたありがたい点でしょう。