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Date: 2021/0731 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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7月21日に、E&J.ガロとボニー・ドゥーンのランドール・グラームが新しいワインを作るというニュースが出ていました。大量生産でコンシューマー向けの安いワインを作るというイメージの強いガロと、強烈な個性を売り物にするランドール・グラームとの組み合わせに真意を測りかね、記事にするのを迷っていたのですが、同じように不思議に感じたW.ブレイク・グレイ氏がグラームに取材して記事に書いていたので紹介します(Gallo and Grahm: Wine's Marvel Team-up)。

ランドール・グラーム

そのワインの名前はThe Language of Yes。グラームが得意なローヌ系などの品種を使っています。一方、ガロはローヌ系はあまり得意ではなくグラームに、サンタ・バーバラのサンタ・マリア・ヴァレーにあるランチョ・リアルという畑のブドウを今回提供しているそうです。ただ、ロゼは「Tibouren(ティブレーン)」というマイナー品種で、これはガロではなくパソ・ロブレスの生産者から購入したとのことです。このロゼは「赤い果実の香りがほのかにしますが、完全に淡い色で、多くの白ワインよりも軽いです」とのことで、ワインがガロのスタイルではなくグラームのスタイルで造られていることがわかります。

ほかにはランチョ・リアルのグルナッシュとシラーがラインアップにあります。グルナッシュは収穫後2日間乾燥させてから破砕するというユニークな作りで、これはグラームがボニー・ドゥーンで使ったことがあるテクニックだそうです。茎が木質化することでタンニンがまろやかになるそうです。

このように、Language of Yesのワインはかなりグラームの色が強く出たものになっているようです。また、販売もDtCを中心にするとのことで従来のガロとは大きく異なっています。ガロもこういうことをやってみたかったということでしょうか。今後のプロジェクトの進展が興味深いです。
Date: 2021/0729 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ソノマ・コーストのフォートロス・シーヴューAVAにはマーカッシンを初め、ウェイフェアラーやピーター・マイケル、ボアズビュー、ハーシュ、フラワーズなど、ソノマというよりもカリフォルニア全体の中でもトップクラスのワイナリーや畑があります。ワインのラベルに書かれることが少ないので、AVAとしては比較的無名ですが、実質的な注目度ではトップといってもいいかもしれません。

その中でも老舗の一つであり秀逸なワインを作り続けているのがペイ(Peay)です。ワインメーカーのヴァネッサ・ウォンはシャトー・ラフィットやブルゴーニュのジャン・グロで修行し、ヘレン・ターリー、マーク・オーベールの後を継いでピーター・マイケルのワインメーカーを務めた才人。夫のアンディ・ペイとその兄弟のニック・ペイの3人でペイを営んでいます。

自社畑のピノ・ノワールからはスタイルの違いによってポマリウム、スキャロップ・シェルフ、アマの3つのエステートのワインを作ります。畑やブロックが分かれているわけではなく、あくまでヴァネッサ・ウォンのブレンド技術によって違いを出しています。ポマリウムは一番濃厚、スキャロップ・シェルフはエレガント、アマはその中間となっています。

フォートロス・シービューのピノ・ノワールはほとんどが1万円を超える価格になってしまいますが、ペイはその中ではかなり格安。現在のワイナリー価格は65ドルしますから、ほぼ現地価格といっても過言ではありません。

ポマリウム2014はヴィナスで93点


スキャロップ・シェルフ2014はヴィナス94点。

Date: 2021/0728 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ポール・ラトーのバターナ(Batana)というオレンジワインのシリーズがあります。1樽約300本程度しか造られない希少かつマニアックなワイン。現在2017年のソーヴィニヨン・ブランと2018年のマルヴァジア・ビアンカが日本に入荷しています。

マルヴァジア・ビアンカの方はアンフォラで熟成。アンフォラとは素焼きの壺で、ワイン発祥の地であるジョージアなどで古くからワインの熟成に使われています。

2016年のマルヴァジア・ビアンカはマスター・オブ・ワイン(MW)のグレッグ・シャーウッド氏が97点を付け「2018年に試飲した白ワインの中で最もエキサイティングなものの一つ」と評しています。またヴィナスのアントニオ・ガッローニも92点を付け「私がこれまでに試飲したポール・ラトーのワインの中で、最も興味をそそられるワインのひとつ」としています。さらにナパの三ツ星レストランフレンチランドリーでもリストに載っているとのこと。

ソーヴィニヨン・ブランは2017年が最初のヴィンテージ・サンタ・バーバラの「グリムスブラフ」ヴィンヤードのソーヴィニヨン・ブラン(ムスケとClone1)を使用。横長のシガー型の樽で30日間果皮に漬け込んだ後に天然酵母で発酵させたとのこと。

実はこのバターナ・シリーズはすでに生産終了しているとのことで、現在市場に出ているものが最初で最後になりそうです。希少性も非常にマニアックです。

しあわせワイン倶楽部です。


Wassy'sです。

Date: 2021/0727 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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4月から10月までの日毎の平均気温の総和によって気候を区分したメイナード・アメリンとアダム・ウィンクラーによる気候区分のインデックス。現在でもリージョン1~5まで、区分の基本として使われています。

ブドウの品種によって適地に植えなければいけないという基本が、この区分によって米国でも認識されるようになりました。これはカリフォルニアワインの進歩にも大きく貢献していますが、平均気温しか考慮しておらず日較差を無視していることなど時代遅れに感じられるところも大きくなってきています。

そこで、現在のテクノロジーを駆使した新たな気候区分を設けるべく、UCデーヴィスに4500万ドルを寄付したのが元スタッグス・リープ・ワイン・セラーズのウォレン・ウィニアルスキー。彼自身、ワイナリーを始めるときにこの区分が大いに役立ったといいます。

UCデーヴィス側ではBeth Forrestel助教授が担当になります。
新たな気候区分、いつ決まるのか気になります。
Date: 2021/0726 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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シェーファー(Shafer)のワインのうちフラッグシップのヒルサイド・セレクトを除いた4つのワインの最新ヴィンテージを試飲しました。2020年は山火事による煙の影響ですべてのワインを作るのをやめたシェーファー。急に市場からワインがなくなってしまうことはありませんが、1年に1回しか作れないワインというものは、ある意味、一期一会でもあるのだなあと改めて思いました。
ジョン・シェーファー
シェーファーについて、簡単にご紹介しておきます。
シカゴで出版業を営んでいたジョン・シェーファーがナパに移住したのは1972年。スタッグスリープ地区に土地を買い、カベルネ・ソーヴィニヨンの畑を当時は珍しかった斜面の土地に作りました。そのカベルネ・ソーヴィニヨン、中でもいいブドウができるブロックを選んで作るヒルサイド・セレクトは、パーカー100点6回などナパでもトップクラスの品質を誇ります。特に2016年のものはワイン・アドヴォケイトだけでなく、ヴィナス、ジェブ・ダナックと3つで100点を取っています。

まずは2018年のシャルドネ「レッド・ショルダー・ランチ」。カーネロスのブドウで作るシャルドネでマロラクティック発酵を行いません。冷涼な畑で収穫時期はカベルネ・ソーヴィニヨンより遅くなることもあるとか。

レモン、オレンジピール、カスタード、白い花、濡れた石。酸は高く、フルボディですが引き締まったフレッシュな味わいで、重さを感じません。シェーファーというと赤ワインのイメージが強いと思いますが、このシャルドネは「佳作」という言葉が似合うワイン。好きです。

次は2018年のTD-9。シェーファーといえばメルローと言われていたこともあるくらい人気だったメルローですが、収量が安定せず、品質もばらつきが大きかったため、ワイナリーとしてはなかなか難しいワインでした。そこでカベルネ・ソーヴィニヨンとのブレンドの形にして「メルロー」と名乗るのをやめたのがTD-9です。2018年は56%メルロー、23%カベルネ・ソーヴィニヨン、21%マルベックという構成。スタッグスリープの畑やスタッグスリープの南端にある畑、ヨントヴィルの畑のブドウを使っています。

アルコール度数は15.3%とかなり高めです。いちごジャムやリコリスのような甘い香り。ブルーベリーやカシス、トースト。タンニンは中程度でやや強めのミディアムプラスボディ。以前、「一番おいしくなるブレンドを選んだ」と、オーナーのダグ・シェーファーは言っていましたが、親しみやすくくいくい飲んでしまうワイン。

次はワンポイントファイブ2018。レギュラーのカベルネ・ソーヴィニヨンです。ワンポイントファイブとは不思議な名前ですが、ダグ・シェーファーが、自身をワイナリーの「1.5世代」として名付けたもの。98%カベルネ・ソーヴィニヨンで2%マルベック。ほぼすべてスタッグスリープの自社畑のブドウを使っています。

フルボディでシルキーなテクスチャ。やっぱり美味しい。リコリス、ブルーベリー、カシス、ブラックベリーに軽くミントの風味。トーストやタバコも感じます。ついついヒルサイド・セレクトに気を取られてしまいますが、レギュラーのカベルネでも十分すぎるくらい美味しいです。

最後にリレントレス2017。シラーです。リレントレス(容赦ない)とは風変わりな名前ですが、上の写真で左端に写っているワインメーカーのフェルナンド・イライアスの性格を表したものだといいます。彼の完璧主義なところをちょっとからかった感じもあります。シェーファーの赤の中ではちょっとマイナーなワインかもしれませんが、ワイン・スペクテーターで1位に選ばれたこともある一品です。86%シラーで14%プティ・シラー。

フルボディでパワフル。ブラックペッパーやプラム、ブルーベリーにトースト、タバコなどの風味を感じます。これもやっぱりレベル高いです。

以前、シェーファーのセミナーをやったときにシェーファーの特徴として「どのワインも美味しい」と説明したことがあります。今回もそれを再確認しました。

ショップはトスカニーです。




ワンポイントファイブはハーフもあります。


カリフォルニアワインあとりえです。


トリプル100点のヒルサイド・セレクト2016です。ショップはココス。

Date: 2021/0723 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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「寿司に合う」として昨年人気になったカーボニスト(Carboniste)のスパークリング・ワイン。タコのラベルのついたアルバリーニョのもの、サバのラベルの付いたピノ・グリージョのものがあります。その最新ヴィンテージ2020を試飲しました。

タコのラベルのアルバリーニョは瓶内二次発酵によるもの。柑橘系の風味がつよく酸がしっかりとしたハツラツとしたワイン。アフターにちょっと苦味を感じますが、このあたりが魚との相性になってくるのかと思います。

サバのラベルのピノ・グリージョは、いわゆる「ペットナット」によるもの。発酵の途中で瓶詰めし、そのまま発酵が続いて炭酸ガスをワインに閉じ込めます。最後に降りを取り除いて完成です。再び栓をする前に少しだけブドウのジュースを加えているそうです。

こちらの方が柑橘が弱く、柔らかな味わい。コクもあり、タコよりも寿司との相性はさらに良さそうです。

ちなみにどちらもコルクではなく王冠で閉じてあります。「モダン・スパークリングワイン」を標榜するこのワイナリーらしいところです。



Date: 2021/0722 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ラック・アンド・リドル
ラック・アンド・リドルのスパークリングから、ブラン・ド・ブランの次に、ブラン・ド・ノワールを開けました。

参考:夏向きの爽やかスパークリング、ラック・アンド・リドルのブラン・ド・ブラン

100%ピノ・ノワールのこのスパークリング、2018年のサンフランシスコ・クロニクルのワイン・コンペティションでスパークリングワインのトップに選ばれています。ブラン・ド・ブランが「カリフォルニア」指定なのに対して、こちらは「ソノマ」となっています。

軽いイースト香にザクロ、フランボワーズを感じます。ブラン・ド・ブランほどの爽やかさはありませんが、適度なボディで料理にはとても合いやすいワインです。ほのかなピンクもきれい。

ブラン・ド・ブランの2000円台は相当安いですが、これも税込みで約3000円ですからお買い得感あります。

我が家の料理はペアリングとか一切考慮せず、食べたいものを作っていますが、この日はビビンパ。これにも素直に合わせられました。



Date: 2021/0721 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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5000円前後のナパ・カベルネというジャンルを作った立役者、ナパ・ハイランズから新たなワイン「メルロー」が登場しました。

先日はスパークリングワインの「カスタム・クラッシュ」としてラック・アンド・リドルを紹介しましたが、ナパ・ハイランズを作っているのはスティルワインのカスタム・クラッシュとして、カルトワインなどの醸造も行っているところ。ナパの様々な畑に精通していることから、高品質で低価格のブドウを調達できると見られています。

メルローも比較的冷涼なオークノールやヨントヴィルから温暖なカリストガ、セントヘレナと様々な畑のブドウをブレンドして作られています。カベルネ・ソーヴィニヨンと比べると早く出荷されることの多いメルローですが、このワインは樽熟30カ月とたっぷり時間を取っています。


カリフォルニアワインあとりえには、以下のようにテイスティングコメントがあります。
ナパ・メルロの美点を表す酒質。深紫の色調に惹きつけられ、ほのかなタバコの葉のニュアンスに、ブラックチェリー、ラズベリーの鮮やかなアロマがグラスから溢れ出します。口中ではアメリカンチェリー、ダークチョコレートを思わせるまろやかな果実味が広がり、控えめな樽香と柔和なタンニンが長くエレガントな余韻となり、メルロらしさを印象付けます。長期熟成のおかげで飲み頃も早く、それもまたありがたい点でしょう。

Date: 2021/0720 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Jim Clendenen
オー・ボン・クリマのジム・クレンデネンがなくなって2カ月、ワイナリーからメールが届きました。だれもが気になっているワイナリーの今後についても書かれていました。

Au Bon Climat
だれもが心配なのがジム・クレンデネンなしでワイン造りが変わらないのかということだと思いますが、基本的にはほとんど変わりはありません。これまでもジムは年中世界を飛び回っていたので、その間ワイナリーをちゃんと守れるようにセラーのチームを整えてきました。もちろん重要な決定はジム自身がくだしていましたが、彼が作ったチームが彼のヴィジョンを枯れなしでも実行していけます。

ワイン造りを率いるのはジェネラル・マネージャーのジム・エイデルマンで、オー・ボン・クリマで30年も働いています。ほかのメンバーも長年一緒に働いており、ジム・クレンデネンの精神が皆に染み込んでいます。ワインのスタイルも文化も変わらないと述べています。「ジムへの尊敬の念を示すために我々がやることを続けることが我々のミッションだ」としています。

このほか、オー・ボン・クリマの最初の従業員であるセラーマスターのエンリケ・ロドリゲス、20年間ボトリングや在庫を担当するアルチュロ・アルバレス、アシスタント・ワインメーカーでジム・クレンデネンの姪にあたりマリサ・マテーラ、インターンから始まって今はアシスタント・ワインメーカーになったマーク・パイロ、10年以上セラーで働いているジャヴィエ・オーティス、ミゲル・ゴンザレス、エンリケ・ゴンザレスと、チームは強固です。

もちろん、ジム・クレンデネンの二人の子供もいます。イザベルはセールスでセールス・マネージャーのマイケル・メインを手助けしており、ノックスはまだ大学が1年残っていますが、その後はセラーで働き、将来はワイナリーのビジネス面に関わっていく予定です。

ウメムラです。

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希少なバックヴィンテージ。しあわせワイン倶楽部です。


Date: 2021/0719 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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ラック・アンド・リドル
先日、紹介したスパークリング専業のカスタム・クラッシュ(ワインの製造を請け負う業者)「ラック・アンド・リドル」。そこが自分のブランドで作るスパークリングも好評だよと書いたら、輸入元のオルカさんから、試飲用のボトルをいただきました。

早速、ブラン・ド・ブランを開けてみました。

きめ細かい泡に、レモンの風味。爽やかです。でも軽すぎず、旨味もあるので、鶏肉や豚肉など白い肉にも合います。
今日は韓国料理のポッサムを食べたのですが、キムチにも合う順応性の高さです。

とにかく、夏の暑さにこの爽やかさはたまりません。

個人的にはボトル4分の1くらいが適量なのですが、2日でほとんどなくなってしまいました。



ところで、東京に4度目の緊急事態宣言が出て、ますますお酒への圧力がきつくなってます。飲食店が一番きついのは言わずもがなですが、インポーターも業務用の売上が激減して大変と聞いています。

消費者としてはとにかく飲むことと買うことで応援していくしかないので、セラー溢れてますが頑張って消費していきたいと、思ってます。みなさまもご協力いただけるとありがたいです。

そのため、しばらくはニュース系の記事よりワインの紹介やテイスティングノートが多めになります。よろしくお願いします。
Date: 2021/0717 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ワイン・エンスージアスト誌でシャルドネのレビューは現在2万8646本ありますが、その中で100点を取ったワインはわずか5本。しかもそのうち3本はシャンパーニュなので、スティルのシャルドネだとわずか2本ということになります。

その2本がレイミー(Ramey)の2018年ロキオリとハイド。2018年は特筆することが特にないというのが特徴の恵まれたヴィンテージ。理想的な生育環境だったと言われています。

シャルドネの名手として知られるデイヴィッド・レイミーによるロキオリとハイド。どちらも今年初めに入荷しましたが瞬時になくなりました。今回の再入荷もごく少量なので、おそらく数日残っていればいい方でしょう。

ショップはWassy'sです。



カリフォルニアワインあとりえです。


高評価シャルドネということでもう一つおまけに、キスラーのヴァインヒル2017です。2019年のLaguna Ridgeがパーカー100点を取るなど、スティーブキスラーが去った後も健在ぶりを見せつけているキスラーですが、この2017年のヴァインヒルはワインスペクテーターで年間6位になっています。

Date: 2021/0717 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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マリリン・モンローの名前をもじって登場した「マリリン・メルロー」。最初は色物的なワインかと思いましたが、実際にはナパのメルローの中でも秀逸なワインです。名前も「マリリン・ワイン」と変更して、メルロー以外のラインアップもそろいました。

1年ほど前に、日本への輸入が終わってしまっていたのですが、このたび新しい輸入元が決まり、ワインも入ってきています。

メルローは2018年が入ってきています。なお、ラベルの写真は毎年変わります。
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Date: 2021/0716 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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昨年、話題になったコスパ系ピノ・ノワールのDivum(ディヴァム)。1年ぶりくらいに飲んでみました。

昨年も書きましたが(超コスパ・ピノは旨味系でした)、やっぱりうまみ系ですね。熟成感もほどよく、昨年よりも体に染み入る感じがしました。しみじみおいしい。ほっとする味です。

ふと開けたワインがこういうほっとする味だとうれしいですね。爆発的においしいワインももちろんいいですが、こういうワインがセラーに常備してあると安心できます。ただ今はセラーからだいぶワインがあふれていますが……

今年になってシャルドネも入荷しています。

ショップはしあわせワイン倶楽部です。


葡萄畑ココスです。


Date: 2021/0715 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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南アフリカのシャルドネの中ではトップクラスと言われている「ストーム(Storm)」の「リッジ(Ridge)2019」を飲みました。

調べたところ、南アフリカの「Winemag」で96点と同誌の年間最高のシャルドネの評価を得たワインだそうです。ウォーカーベイの「ヘメル・アン・アード」の中でも標高の高い冷涼な畑のブドウを使っています。

第一印象としては、「ミネラル感」が前面にあります。濡れた石やスイカズラなど白い花の香り。洋梨、ライムなど果実の風味は柔らかさを感じます。ヴァニラなど樽由来の風味もおだやかで非常に上品かつバランスのいいワイン。カリフォルニアで言えば、マウント・エデンあたりが一番近いでしょうか。

上品で高級感のあるいいワインでした。

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Date: 2021/0714 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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サンタ・ルシア・ハイランズで一番有名な畑・ワイナリーといえば誰もが名前を挙げるのがピゾーニ(Pisoni)。そのピノ・ノワールは漫画「神の雫」の続編「マリアージュ」で、北京ダックに一番合うワインとして取り上げられたこともありました。非常に人気が高く1万円を超えるワインですが、国内市場では常に「瞬殺」になるほどです。

ピゾーニが作るワインにはピゾーニ以外にルシア(Lucia)、ルーシー(Lucy)がありますが、このうちルーシーはロゼ専門、というか一つしかワインを作っていません。それがピゾーニの畑のピノ・ノワールを100%使ったロゼです。ロゼで4000円というとちょっとお高い感じもしますが、赤ワインにすれば1万円を超えるブドウを使って4000円のワインを作っているのですから、ある意味極めて贅沢とも言えます。



最新のヴィンテージ2020を試飲しましたが、ロゼワインとしては非常にしっかりした味わいで、タンニンもそこそこあります。バラの香り、ラズベリーの味わい、コクもあり、非常に応用範囲の広いロゼだと思います。

何よりもピゾーニ100%のワインとしては最安であり、ピゾーニが作るピゾーニで実質手に入るのはこれくらいですから、その価値は十分にあります。



Date: 2021/0714 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ワシントン州最大手のワイナリー「シャトー・サン・ミシェル」が投資会社の「シカモア・パートナーズ」に売却されました。これまでの親会社はフィリップ・モリスなどで知られるタバコ会社のアルトリア・グループでした。

ワシントンのワイン業界においてサン・ミシェルの影響力は莫大です。なんと、ワシントンのワイン生産の約2/3がサン・ミシェル傘下のワイナリーによるものです。
ste michelle
上の図はワシントン・オレゴンにおけるブランドですが、コロンビア・クレストや14ハンズなど20を超えるブランドを保有しています。

ワシントンのワイン業界は2020年、出荷量が8%減と非常に厳しい状況になりました。実はこの中でもシャトー・サン・ミシェルを除いた残りの1/3のワインで見ると出荷は増えています。サン・ミシェルの一人負けという格好だったのです。

シャトー・サン・ミシェルが得意とするのは10ドル以下の低価格帯のワイン。しかしこの価格帯のワインは米国では減少傾向にあります。コンステレーション・ブランズがカリフォルニアで多くのブランドをガロに売却したのも高価格帯にシフトするためでした。

シカモア傘下に入ることでどう変わるのかはわかりませんが低価格帯に何らかのテコ入れをしていく可能性は高いでしょう。この買収を扱った記事の中には、低価格帯でワシントン州のブドウを使い続けるかどうかという疑問を呈しているものもありました。

そうでなくてもワシントン州全体としてはブドウ余り、ワイン余りという状態ですから、サン・ミシェルがブドウ畑を手放すといったことになると業界全体にも影響が及ぶことになるかもしれません。

ちなみにサン・ミシェルはカリフォルニアにもいくつかのワイナリーを持っています。有名なところではスタッグス・リープ・ワイン・セラーズ、パッツ・アンド・ホールなどがあります。そちらは高級価格帯が多く、事業状況も悪くないので、そのまま変わらないだろうと見られています。
Date: 2021/0713 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Twitter
ある人とのTwitterでのやり取りでしたが、「90年」とは!

さすがにまだ90歳にはなってないし、90年前はまだインターネットないし…
ということで大笑いさせていただきました。

本当は、後約1ヶ月で22年です。

ちなみに一昨日一番笑ったのはYouTubeで見たこのCM
ポインコ大好きです。
Date: 2021/0712 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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先週はアカデミー・デュ・ヴァンの「カリフォルニアワイン、ベーシックマスター」の4回目でセントラル・コーストの南部を取り上げました。パソ・ロブレスとSLO沿岸部のエドナ・ヴァレー、アロヨ・グランデ・ヴァレー、そしてサンタ・バーバラです。

この講座で苦心しているのは、地形や気候、その地域のワインの品種やスタイルといった一般論の話をしながら、その地域の代表的なワイナリー個別の話も織り交ぜていくこと。「ベーシック」の内容としては一般論だけでも成り立つと思いますが、一般論だけだとどうしても記憶も定着しませんし、そこのファンにもならない。アカデミー・デュ・ヴァンで講座を持つ最大の目的は「カリフォルニアワインファンを増やすこと」なので、そのためには個別のワイナリーのことを知って好きになってほしい。そのために二兎を追っています。

ただ、こうすると講座の準備もすごく時間がかかるし、2時間の講座時間では短すぎるくらい。今回も結局用意したGoogle Earthを使った産地ツアーは出番がありませんでした。先々週から先週にかけてブログの更新が減ってしまったのもそのためです。

ところで、サンタバーバラのサンタ・リタ・ヒルズはピノ・ノワールの産地として有名ですが、2月にはブドウが芽吹き、収穫は10月ころという生育シーズンの極端な長さが特徴です。それを実現するのがここの気候。
Lompoc
このように、夏と冬の最高気温がわずか4℃くらいしか違わないのです。8月の最高気温でも20℃をちょっと超えるくらい。むしろ10月の方が温かいくらいですが、それでも22℃です。加えて、太平洋から吹き付ける冷たい強風が、世界の中でも冷涼な産地を作っているのです。

試飲のワインはパソ・ロブレスとサンタ・バーバラが半々。今から思えばエドナ・ヴァレーかアロヨ・グランデ・ヴァレーも入れてあげたらよかったです。今回はブラインドで、どれがどのワインか当ててもらいました。

ワインの好みは結構ばらけましたが、オー・ボン・クリマのノックスとダオのソウル・オブ・ア・ライオン(カベルネ・ソーヴィニヨン)がトップ。ダオは、昨年初めて飲んでそのレベルの高さに驚き、今回どうしても試飲に入れたかったワイン。ソウル・オブ・ア・ライオンは中でもシルキーなテクスチャが素晴らしい逸品です。オー・ボン・クリマのノックスはかなりストラクチャーのしっかりとした味わいが特徴ですが、今回は意外なほどエレガントでした。タブラス・クリークのエレガントさにも驚いた人が多かったもよう。

試飲のワインとは別ですが。レギュラーのカベルネ・ソーヴィニヨンは非常にコスパ高いです。これもいいワイン。





Date: 2021/0710 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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今年イチオシのシャルドネ「R8」がしあわせワイン倶楽部に入荷しています。税込みで2068円というリーズナブルな価格です。

R8は樽もそれなりに効いています。輸入元からは「ブレッド・アンド・バターと比べてどうですか?」と聞かれましたが、個人的にはブレッド・アンド・バターはちょっと樽効きすぎかなと思うので、R8の方が好みです。さらに、ブレッド・アンド・バターより800~1000円ほども安いですから、ブレッド・アンド・バターよりも安くておいしいの、と思って探している人にも納得のいくワインだと思います。

カベルネ・ソーヴィニヨンは割とクラシックな作り。この価格帯としては逆に押し出しが強くないのが好感が持てます。



Date: 2021/0709 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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パーカーポイント100点2回やワイン・スペクテーターで年間2位など輝かしい経歴を持ち、ワシントン州で最高のカベルネ・ソーヴィニヨンを作るクィルシーダ・クリーク(Quilceda Creek)。そこのワインメーカーと2人のアシスタント・ワインメーカーが一斉に移籍するという「事件」が起こり、話題になっています。
Mattews
(写真はMattews Wineryのサイトより。左からワインメーカーのアレックス・スチュワート、オーナーのブライアン・オティス、アシスタント・ワインメカ―のジェス・シュミットとハル・インヴェイジョン)。

3人も一度に移籍してしまうとはよほどクィルシーダに問題があったのでは、と勘ぐりたくなってしまいますが、実際にはそんなことはないようです。マシューズのオーナーのブライアン・オティス氏とクィルシーダのアレックス・スチュアートは古くからの友人で以前から一緒にワインを作ることを考えていたそうです。それがついに実現したわけです。アシスタント・ワインメーカーも一緒に移籍したのはこれまでチームとして動いていたのでチームをそのまま維持したかったそうです。

また、クィルシーダ・クリークはカベルネ・ソーヴィニヨンだけを作っていますが、今度は他の品種のワインも作れるとのことです。

クィルシーダ・クリークは創設者の息子のポール・ゴリツィンが長年ワイン造りのディレクターを勤めているので、3人の移籍によって継続性が絶たれることはないとしています。現在新しいワインメーカーの採用に向けてインタビューを行っているとのこと。

ちょっとびっくりしたニュースですが、クィルシーダもワシントンのリーダーとして今後もがんばってほしいところです。ちなみに先日のオレゴンワシントンのセミナーで、クィルシーダ・クリークのカベルネ・ソーヴィニヨンを試飲しましたが、カベルネ・ソーヴィニヨンの中では圧倒的な品質でした。セカンドワインのCVRも1万円程度のカベルネ・ソーヴィニヨンとしては非常に高く評価されています。

ショップはココスです

Date: 2021/0708 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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最近、スパークリングワインをラインアップに追加するワイナリーが増えています。昔からワイナリー限定品などでスパークリングを出しているワイナリーはありましたが、特に「ウルトラマリン」あたりがブームになって以降、「泡もやらなきゃ」というワイナリーが増えたような感じがします。

とはいえ、いわゆる瓶内二次発酵でスパークリングワインを作るのはかなりの手間がかかります。例えばルミアージュと呼ばれる、二次発酵でできた「オリ」をボトルをちょっとずつ傾けながら揺らすことでボトルの口近くに集める作業など、専用の器械があれば手間いらずですが、人力でやるのは大変です。

そこで、多くの場合、ワイナリーはスパークリングワイン用の「カスタム・クラッシュ」と呼ばれる醸造請負業者に頼むことになります。

その最大手と目されているのがソノマのヒールズバーグにあるラック&リドル。
ラックリドル
あまりにもニーズが増えすぎて設備が足りなくなり、年間45万ケースから60万ケースへと生産量を大幅に増やすことになりました。設備投資は250万ドルもかかるということですから、一つのワイナリーではなかなか手に負えないことが改めてわかります。

実はラック&リドル自身もそのブランドでスパークリングワインを作っています。醸造はお手の物だし、ほかのワイナリーと比べたら低いコストで作れますからコスパは文句なしと言われています。昨年にはノースベイ・ビジネス・ジャーナルでスパークリングワインのワインメーカー・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。

たまたま、このワインを輸入しているオルカ・インターナショナルの社長も、自分が大好きで自社のワインを買いまくっていると書いているのを今日読んだところでした。

私はスパークリング、もちろん嫌いじゃないですが、試飲してコメントを書くという立場ではちょっと苦手(泡に隠れて味の違いをつかみ取りにくく感じてしまう)としています。でもこれは久々に飲みたいと思いました。日本の価格も3000円前後と書いやすくなっています。

ショップはしあわせワイン倶楽部です。



Date: 2021/0704 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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大谷選手の活躍から目が離せない日が続いていますが、エンゼルスの公認ワインを売っているのをご存知でしょうか。
現地でもスタジアムと、ごく限られたワインショップでしか買えない限定品です。日本のインポーターも品切れ中のようなので、当面は現在ショップにあるものだけしか入手できません。スパークリングもあったようですが、今は「カベルネ・ソーヴィニヨン・リザーブ」だけです。

大谷選手の活躍を祝して開けるには、在庫のあるうちに買っておいた方がいいですよ。



Date: 2021/0703 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Goose Gap
6月に2つの新しいAVAが追加されたばかりのワシントン州に7月1日、もう一つ新しいAVAが追加されました。

名前はGoose Gap(グース・ギャップ)。ヤキマ・ヴァレーの中にあり、既存のレッド・マウンテンAVAのすぐ東側にあたります。
このあたりはワシントン州の中でも温暖な地域になりますが、周囲の多くが南あるいは南西斜面なのに対して、ここは北東斜面になり、日差しのあたりが弱くなる分、ゆっくり熟成するという特徴があります。

8000エーカーの区域の中で1800エーカーがブドウ畑になっており、20のワイナリーがここのブドウを使ったワインを作っています。
また、域内のワイナリーとしてはGoose Ridge(グース・リッジ)があります。

これでワシントン州のAVAは複数州にまたがっているものも含めて19になりました。
Date: 2021/0702 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ワイン・アドヴォケイトがオーガニックやバイオダイナミックで作られたワインの検索機能をサイトに追加しました。さらに「Green Emblem」という自然に優しいワイナリーを独自の認証で決めました。
robertparker.com

自然派のワインは現在のところ約2000本が対象になっています。約半数がフランスでオーストリア、イタリア、ドイツが100本以上、次いでニュージーランド、米国(64本)となっています。サード・パーティからこれらの認証を得たワインが対象になるとのことです。ワインは下のように検索したときに「Sustainable」の項目にマークが付きます。

サステイナブル

Green Emblemはスポッツウッドやリトライなどが選ばれています。自然派のマークが付いているワインとは必ずしも一致していません(例えばリトライは自然派のワインの検索ではヒットしません)。下のようにワイナリーの名前のところにマークが付きます。
Green Emblem

まだ、ちぐはぐなところも感じられる機能ですが、評論家のサイトにこういった要素が現れるということはエポックメイキングだと思います。それを最大手のワイン・アドヴォケイトが始めたところも興味深いです。他のサイトもこれに追随してくるような気がします。
Date: 2021/0701 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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米国酒類タバコ税貿易管理局(TTB)は2021年6月17日、カリフォルニアに1つ、ワシントンに2つの新しいAVAを設立しました(TTBGov - Three American Viticultural Areas Established)。

カリフォルニアに設立されたのは「Palos Verdes Peninsula(パロス・ヴェルデス・ペニンシュラ)」AVA。ロスアンゼルスの南西部にある小さな半島です。
パロス・ヴェルデス・ペニンシュラ
高級住宅街として知られるこの地域ですが、ワインづくりも昔から行われていました。現在はわずか7エーカーの畑があり「Catalina View Wines」と「La Caze Family Vineyard」の2つのワイナリーがあります。ピノ・ノワール、シャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルローが作られています。

ワシントンで設立されたのは「White Bluffs(ホワイト・ブラフス)」と「The Burn(ザ・バーン)」の2つ。
White Bluffs
ホワイト・ブラフスはコロンビア・ヴァレーの中にあるサブAVA。周囲の地域よりも少し高台になっていて、温暖な気候。1127エーカーの畑があり9つの畑と1つのワイナリー「Claar Cellars」があります。カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラー、リースリング、ソーヴィニヨン・ブランが育てられています。

「ザ・バーン」もコロンビア・ヴァレーの中にあります。コロンビア・ヴァレーのサブAVAの中では最も南西にあり、コロンビア・リヴァーに沿って吹く風のために、温暖ですが生育期間が長いのが特徴です。現在のところワイナリーはなく畑が2つあり、カベルネ・ソーヴィニヨンなどが育てられています。

というわけで、先日のオレゴン・ワシントンの講座ではワシントンのAVAは16個と習いましたが、現在は18になっています(実は講座のときから気づいてはいたのですが)。
Date: 2021/0701 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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米国酒類タバコ税貿易管理局(TTB)は2021年6月17日、カリフォルニアに1つ、ワシントンに2つの新しいAVAを設立しました(TTBGov - Three American Viticultural Areas Established)。

カリフォルニアに設立されたのは「Palos Verdes Peninsula(パロス・ヴェルデス・ペニンシュラ)」AVA。ロスアンゼルスの南西部にある小さな半島です。
パロス・ヴェルデス・ペニンシュラ
高級住宅街として知られるこの地域ですが、ワインづくりも昔から行われていました。現在はわずか7エーカーの畑があり「Catalina View Wines」と「La Caze Family Vineyard」の2つのワイナリーがあります。ピノ・ノワール、シャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルローが作られています。

ワシントンで設立されたのは「White Bluffs(ホワイト・ブラフス)」と「The Burn(ザ・バーン)」の2つ。
White Bluffs
ホワイト・ブラフスはコロンビア・ヴァレーの中にあるサブAVA。周囲の地域よりも少し高台になっていて、温暖な気候。1127エーカーの畑があり9つの畑と1つのワイナリー「Claar Cellars」があります。カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラー、リースリング、ソーヴィニヨン・ブランが育てられています。

「ザ・バーン」もコロンビア・ヴァレーの中にあります。コロンビア・ヴァレーのサブAVAの中では最も南西にあり、コロンビア・リヴァーに沿って吹く風のために、温暖ですが生育期間が長いのが特徴です。現在のところワイナリーはなく畑が2つあり、カベルネ・ソーヴィニヨンなどが育てられています。

というわけで、先日のオレゴン・ワシントンの講座ではワシントンのAVAは16個と習いましたが、現在は18になっています(実は講座のときから気づいてはいたのですが)。