Wine Advocate誌の会員専用ページにHarlan Estateの垂直テイスティングの記事が掲載されています。っていうのを今日書こうと思っていたら,たまたまカリフォルニアワインあらかるとでそのネタが使われてしまったので,目先を変えて過去のレイティングと今回のレイティングを比較してみたいと思います。

一応,断っておくとパーカーは今回のテイスティング,ヴィンテージ順に古い方からテイスティングしています。ブラインドではなく,ランダムでもないので,過去のレイティングやコメントを自ら参考にしてつけている可能性はないわけではないと思います。なお,今回に限らずパーカーは基本的にブラインドでのテイスティングはしていません。ブラインドでもそうでなくても評価は変わらないと自ら言っています。

Harlan Vertical

これがこれまでのWine Advocate誌におけるレイティングとの比較です。ポイント2点上昇が3回(1992,1999,2005),1点上昇は3回(1995,2000,2003),代わらなかったのが6回(1994,1997,2002,2004,2006,2007)。かつて100点を付けていた4ヴィンテージのうち3ヴィンテージが変化なしです。1点減ったのが1998,2001の2回,2点下がったのが1991,1993年。そして7点下がったのが1996年。

こう見るとほとんどがプラスマイナス2点以内に入っているわけで,パーカーさすがです。逆に言うとプラスマイナス2点までは実質的な差はないと言ってもいいのかもしれません。

また,明らかに結果が悪くなった1996年については
Of all the wines in the tasting, this is the only wine that gave me cause for concern about its future evolution. It was more narrowly constructed than any other wine in the tasting, including some of the more “troublesome” vintages on paper. Too much alcohol poked through the fruit component, but even more worrisome was the astringency of the tannins.

とかなり辛辣ですが,直後には「While this sounds like a negative review, that is not the case at all.」と微妙なフォローを入れています。

それにしてもHarlanの点の高さもすごいですね。トータルを平均してどちらも96点台,2001年以降なら98点に近いです。というわけで結論は「ハーラン飲みたい」でした。では。