空前の旱魃が続くカリフォルニアですが、ナパに関しては今年も悪影響はほとんどなさそうです(Vintners: Vines are in good shape, even during drought)。

今年のナパの雨量は500mm程度。雨が降ったタイミングもよかったことから、ブドウへの悪影響はほとんど出ていないとのことです。

その理由の一つにはTuleという新しいシステムもあります。UC Davisで開発されたこのシステムはブドウの葉が蒸散する水蒸気の量を測定し、適切な灌漑の量を決めるというもの。1つのセンサーに年間1500ドルほどかかりますが、それで10エーカーをカバーできるとのことです。

このほか、海水温が上がったことにより、湿度がわずかながら上昇していることもブドウにとってはよいそうです。

セントラル・ヴァレーなどはもっと大変な状況があるだろうと思いますが、ナパは比較的恵まれた状態と思われます。