シャンパーニュの試飲会で約150種のシャンパーニュを試飲した感想
マルシェ・ドゥ・シャンパーニュ東京2022というシャンパーニュだけの試飲会に行ってきました。プロ向けの試飲会というわけではなく、一般の方が試飲して、その場で割引価格で購入できるというものです。インポーター32社が187種のシャンパーニュを提供していました(一部は有料試飲)。
カリフォルニアワインしか知らない私にとってはだいぶ敷居が高い感じもしましたが、スパークリングワインを理解には、シャンパーニュを知らないと始まらないので勉強と思って参加しました。
まずはグラスを受け取りましたが、スピット用の紙コップやバケツがないのに驚きました。紙コップは後から提供されましたが、使っている人はごくわずかだったようです。私はそれほどアルコールに強いわけではないので、スピットなしで1ブース試飲しただけで「これはきつい」と思い、紙コップが来るのを待って試飲を進めました。
というわけで、以下はシャンパーニュ素人の感想なので、そう思って読んでいただけるとありがたいです。
感想その1 シャンパーニュはやっぱり高い
この試飲会に出ていたシャンパーニュだと、安いものでも5000円以上。もちろん市販品で3000円程度のものなどあるのは知っていますが、ボリュームラインがこのあたりからだとすると、やはりかなりの高級品感があります。ただ、1万円を超えるものはあまり多くなく、価格レンジは5000~10000円にかなり集まっていました。これはこの試飲会の特性なのかもしれませんが。
感想その2 スタンダードなものは美味しい
有名どころが全部出ていたわけではありませんが、例えばポメリーのブリュット・ロワイヤル、ルイ・ロデレールのコレクション242、243(新入荷らしいです。ハーフボトルのみでした)あたりは非常にバランス良く、誰もが美味しいと感じそうな味わい。さすがと思いました。
感想その3 ムニエが多い
なんとなくシャンパーニュというとシャルドネとピノ・ノワールがメインでムニエは補助的な役割みたいなイメージを持っていたのですが、ムニエ100%だったりムニエ主体のものがかなりたくさんありました。少し柔らかな味わいで親しみやすさがある作りのものが多かった感じがします。これもこの試飲会固有のことなのか全体の傾向なのかまではわかりませんが。
感想その4 自然派系のものが美味しかった
スタンダード品以外で、印象に残った美味しかったものとしては自然派系のものがありました。自然派を選んだというわけではなく、たまたま印象に残ったものが結果的にそうだったということです。
これはシャヴォスト・ブラン・ダッサンブラージュ・ビオというシャンパーニュ、シャルドネ47%、ピノ・ノワール6%、ムニエ47%。有機農法でSO2無添加、ドザージュゼロという作りです。旨味やミネラル感のある味わい。
自然派ではないですが、同じインポーターのブールーデル・ガロワというムニエに特化した造り手のドザージュゼロのものもよかったです。
こちらはアントワーヌ ブヴェという造り手で、こちらも有機農法のシャンパーニュです。インポーターには「ワイン造りでは、人が手をくわえることを極力おさえて、ワインにワイン造りを任せることを大切にしています。補糖、酵素添加はせず、ブドウの果皮についている天然酵母のみを利用して発酵させます。マロラクティック発酵も自然に任せ、フィルターによるろ過をせず、自然冷却して、澱熟成させます。この間、できる限りポンプ等の使用に頼ることなく重力を利用して作業します。ブドウは、畑の区画毎、村毎、セパージュ毎に醸造します。澱を瓶口に集めるためのルミュアージュ(動瓶)は、今でも木製の台(ピュピートル)を使用して手作業で行われています。また、ドザージュに使われるリキュールは、アントワーヌブヴェの自家製です」と書かれています。左が2015年のヴィンテージものでシャルドネとピノ・ノワールが半々、右はピノ・ノワール100%で2016年のものです。
これはサリマ & アラン コルドイユのオリジンというシャンパーニュ。2012年のヴィンテージものです。有機農法でドザージュゼロ。
余談ですが、シャヴォストの写真を撮りに行ったときに(写真のできがひどすぎですが)、アカデミー・デュ・ヴァンのA先生とばったり出会いました。先生もこのシャンパーニュ気に入ったそうで、また上記のアントワーヌ・プヴェなどを輸入しているindigoブースも目星を付けているとのことで、私の感想もそれほど的外れではなさそうかと思いました。
感想その5 残糖は…
シャンパーニュやスパークリングワインの勉強をすると残糖が12g/リットル未満だとBrutなど、残糖による呼び名の違いを学びますが、この試飲会で出ていたものでSec以上のものはなかったのではないかと思います。甘いものはかなり減っているということなのでしょうか。
カリフォルニアワインしか知らない私にとってはだいぶ敷居が高い感じもしましたが、スパークリングワインを理解には、シャンパーニュを知らないと始まらないので勉強と思って参加しました。
まずはグラスを受け取りましたが、スピット用の紙コップやバケツがないのに驚きました。紙コップは後から提供されましたが、使っている人はごくわずかだったようです。私はそれほどアルコールに強いわけではないので、スピットなしで1ブース試飲しただけで「これはきつい」と思い、紙コップが来るのを待って試飲を進めました。
というわけで、以下はシャンパーニュ素人の感想なので、そう思って読んでいただけるとありがたいです。
感想その1 シャンパーニュはやっぱり高い
この試飲会に出ていたシャンパーニュだと、安いものでも5000円以上。もちろん市販品で3000円程度のものなどあるのは知っていますが、ボリュームラインがこのあたりからだとすると、やはりかなりの高級品感があります。ただ、1万円を超えるものはあまり多くなく、価格レンジは5000~10000円にかなり集まっていました。これはこの試飲会の特性なのかもしれませんが。
感想その2 スタンダードなものは美味しい
有名どころが全部出ていたわけではありませんが、例えばポメリーのブリュット・ロワイヤル、ルイ・ロデレールのコレクション242、243(新入荷らしいです。ハーフボトルのみでした)あたりは非常にバランス良く、誰もが美味しいと感じそうな味わい。さすがと思いました。
感想その3 ムニエが多い
なんとなくシャンパーニュというとシャルドネとピノ・ノワールがメインでムニエは補助的な役割みたいなイメージを持っていたのですが、ムニエ100%だったりムニエ主体のものがかなりたくさんありました。少し柔らかな味わいで親しみやすさがある作りのものが多かった感じがします。これもこの試飲会固有のことなのか全体の傾向なのかまではわかりませんが。
感想その4 自然派系のものが美味しかった
スタンダード品以外で、印象に残った美味しかったものとしては自然派系のものがありました。自然派を選んだというわけではなく、たまたま印象に残ったものが結果的にそうだったということです。
これはシャヴォスト・ブラン・ダッサンブラージュ・ビオというシャンパーニュ、シャルドネ47%、ピノ・ノワール6%、ムニエ47%。有機農法でSO2無添加、ドザージュゼロという作りです。旨味やミネラル感のある味わい。
自然派ではないですが、同じインポーターのブールーデル・ガロワというムニエに特化した造り手のドザージュゼロのものもよかったです。
こちらはアントワーヌ ブヴェという造り手で、こちらも有機農法のシャンパーニュです。インポーターには「ワイン造りでは、人が手をくわえることを極力おさえて、ワインにワイン造りを任せることを大切にしています。補糖、酵素添加はせず、ブドウの果皮についている天然酵母のみを利用して発酵させます。マロラクティック発酵も自然に任せ、フィルターによるろ過をせず、自然冷却して、澱熟成させます。この間、できる限りポンプ等の使用に頼ることなく重力を利用して作業します。ブドウは、畑の区画毎、村毎、セパージュ毎に醸造します。澱を瓶口に集めるためのルミュアージュ(動瓶)は、今でも木製の台(ピュピートル)を使用して手作業で行われています。また、ドザージュに使われるリキュールは、アントワーヌブヴェの自家製です」と書かれています。左が2015年のヴィンテージものでシャルドネとピノ・ノワールが半々、右はピノ・ノワール100%で2016年のものです。
これはサリマ & アラン コルドイユのオリジンというシャンパーニュ。2012年のヴィンテージものです。有機農法でドザージュゼロ。
余談ですが、シャヴォストの写真を撮りに行ったときに(写真のできがひどすぎですが)、アカデミー・デュ・ヴァンのA先生とばったり出会いました。先生もこのシャンパーニュ気に入ったそうで、また上記のアントワーヌ・プヴェなどを輸入しているindigoブースも目星を付けているとのことで、私の感想もそれほど的外れではなさそうかと思いました。
感想その5 残糖は…
シャンパーニュやスパークリングワインの勉強をすると残糖が12g/リットル未満だとBrutなど、残糖による呼び名の違いを学びますが、この試飲会で出ていたものでSec以上のものはなかったのではないかと思います。甘いものはかなり減っているということなのでしょうか。