米国ではミレニアル世代を中心に、ワインよりクラフトビールやジンの方が人気になっています。マスター・オブ・ブランズという会社がミレニアル世代を対象に調査したところ、ワイン業界が学ぶべきポイントが5つ浮かび上がってきました(Five key lessons that wine can learn from craft beer)。

1. 何より大事なのは味のアピール
消費者が一番大事に思っているポイントは味です。当たり前といえば当たり前ですが、クラフトビールは味をアピールするために、ラベルにテイスティングコメントを細かく記しているような製品もあります。どういう味なのかをしっかりとわかりやすく消費者に伝えることが必要です。

2. もっと斬新であれ
ワイン業界はもっとリスクを取ってチャレンジしないといけないとしています。例えばシェリー樽などの樽を試すとか、様々なものをブレンドするとか。製品にバリエーションを作り、興味を引くために冒険を恐れてはいけません。

3. 製品や味に結びつくストーリーを語れ
ワイナリーの歴史を語るのはワイン業界の得意とするところではありますが、ただそれだけではだめです。「5世代続く名門?だから?」と思われるだけです。そのストーリーが製品やその味に結びついて初めて消費者に刺さるのです。

4. 魅力的なラベルやパッケージングを
ワインのパッケージングは「良い〜とても良い」に分類する人が一番多かったのですが、「とても良い」の評価はもう一つでした。白い壁紙のようなラベルも依然としてたくさんあります。もっとバリエーションが必要でしょう。棚の中で埋もれさせないためにも。

5. 限定版を作れ
ミレニアル世代は限定版が大好きだという調査結果が出ています。クラフトビールは山ほど限定版があります。ワインもそれに倣うべきでしょう。