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Date: 2008/0328 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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パーカーの掲示板にSmall Vinesというプロジェクトについてのスレッドが出ています。これはPaul Sloanという人が中心になって始めたもので,畑のコンサルティングをするSmall Vines Viticultureとワインを作るSmall Vines Winesからなります。ブドウの樹の間隔を縦横4フィート(あるいは縦4フィート×横3フィート)といった狭い間隔にし,ブルゴーニュの畑のように小さい樹にしようというものです。

件のスレッドによるとこれまでの実績は以下のものだそう。
In addition he has worked for Benovia, Paul Hobbs, Kosta Browne, Terry Adams from Sonoma Cutrer, Paul Mathew, and Red Car. Some have noted that he is the David Abreu of Sonoma County Pinot noir, but Paul is far too modest to say this himself. Paul is great guy, super nice, generous and highly focused – he’s the kind of guy you’d really want to hang out with.

そうそうたるものがあります。また,ここのワインは携わった畑のブドウを分けてもらって作っているそうで,これもエレガントでかなりレベルが高いようです。

ブドウの樹のスペーシングについては,気候の違うカリフォルニアとフランスで,同じではないといった主張もあり,必ずしも小さい樹を賞賛する人ばかりではないと思います。畑の作業も大変になりますし。

こういった動きがどれだけ広がるのか興味があります。
Date: 2008/0327 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Spectator誌のWebサイトにオークション価格についての記事がいろいろ出ています。その中でカリフォルニアとしてはトップに取り上げられたのがSine Qua Nonのシラー

同誌のオークション・インデックスでは,1999年から現在までの間にオークションでの取引価格が128%上昇(2.28倍になったということ)していましたが,Sine Qua Nonのシラーは163%増と,それを大きく上回っています。現在のオークション価格は300ドル~2000ドル。1994年のQueen of Spadesが一番高く,最近では1089ドル。昨年6月のZachysのオークションでは3本で5950ドル(1本1983ドル)で取引されたこともあったそうです。一番新しいPoker Faceも当初400ドルで取引されていたのが今では504ドル。

メーリング・リストに載っている人はラッキーですね。
Date: 2008/0326 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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パーカーの掲示板に「あなたのワインセラー見せてください」というスレッドができていました。

結構,2000本とかいうレベルのセラーを持っている人がいてびっくりします。

なかでもすごいのはこれ。
Picasa ウェブ アルバム - Eric - Cellar
最大8500本のワインが収納できるそうです(箱から出した状態で)。

いやあ,すごすぎて何も言えません。
Date: 2008/0324 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Enthusiast誌のブログにワイン・テイスティング・イベントに参加する人のための10か条が出ていました。

10番目から簡単に紹介すると

10 早めに到着
9  くつろごう
8  自分の道を切り開け
7  人と話そう
6  記憶に残るように証拠を残そう
5  大胆であれ
4  初心者と一緒に行こう
3  アクセサリーを持っていこう
2  時間を取れ
1  自己責任

3位はよく分かりませんよね。Wine Enthusiastはワイングッズの販売でも有名ですが写真のようなグッズも売っています
Holder
これ,確かに便利そう。要はこれ買ってくださいということだと思いますがちょっといいかも。

ちなみに1位は「酔っ払いにはなるな」ということです。飲みすぎにはくれぐれもご注意を。
Date: 2008/0323 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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FermentationでAmerican Blog Awardsの最終選考候補が発表されました。

Best Wine Blog,Best Single Subject Wine Blog,Best Winery Blog,Best Wine Blog Graphics,Best Wine Review Blog,Best Wine Podcast or VideoBlog,Best Wine Business Blog,Best Overall Wine Blogの8分野それぞれ四つのブログが残っています。

昨年はWine Library TVがブレイクするきっかけにもなったこの賞ですが,今年はそれほど目新しい顔ぶれがなく,昨年と比べるとちょっと落ち着いた感じです(というか昨年はWine Library TVのインパクトが大きすぎたのですが)。Cork Boardあたりが入っていないのは逆にちょっと意外な感じ。

「お勝手口」のニュースソースとしても,結構ブログを参考にしているので,また面白いブログが増えることを期待しています。
Date: 2008/0321 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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昨年の記事ですが,珍しいSine Qua Non(本来の発音はシネ・クア・ノンに近いのだと思いますが日本では慣例的にシン・クア・ノンと書かれることが多いようです,意味はラテン語で「それなしでは成り立たないもの」「必要不可欠」)のオーナー・ワインメーカーであるManfred Kranklのストーリーが出ていたので紹介します。以下内容を簡単に紹介します。

ワイナリはLAとSanta Barbaraの中間,Venturaにあり,ブリトーの店やオートバイの修理屋などが並ぶ道の一角にある,なんの変哲もない倉庫です。

マンフレッドはオーストリアの生まれ。22歳のときに友人とトロントに来るものの,英語ができずにほうほうの態でオーストリアに戻ることになりました。ところが1年も経たないうちに今度はギリシャでアメリカ人の女の子と出会って,カリフォルニアに来ることになり,以降そこに定住してしまいました。

最初はオーストリア出身のNorbert Wabnigが経営するビバリーヒルズのチーズの店で(400種類のチーズのうち8種類しか知らなかったにもかかわらず),働かせてもらえ,その後Westwood Plazaホテルに仕事を得ました。そこでの成功から,さらにエキサイトできるものを求め1989年にCampanileというレストランとLa Brea Bakeryというパン屋をLAで始めました。これも瞬く間に成功を収め,有名人になっていきました。

その間,Venturaに引っ越したManfredとElaineの夫妻は趣味でワインを作り始めましたが,それが上出来なので友人から売ることを勧められ1994年に100ケースを売り出したところ,あっという間に完売。さらにRobert Parkerが知るところとなって今に至るわけです。現在の生産量は3500ケース。

近年は「ピアス氏病にかかる恐れが強い」ということで皆に否定されながらもVenturaでブドウの栽培も開始,2007年には最初の収穫を迎えたとか。品種はシラー,グルナッシュ,ルーサンヌ。将来は全部自社畑に切り替え,ローヌ品種の赤ワインに注力したいそうです。

もしかしたらピノや白ワインは数年でなくなってしまうのかもしれません。

興味がある人は原文をお読みになることを勧めます。

Date: 2008/0319 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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カンガルーのロゴを持つ,オーストラリアのYellowtailが米国で大ヒットしてから,米国市場では動物ラベルのワインが急増しています。過去3年に作られたコンシューマ向けワイン・ブランドの1/5は動物ラベルなのだそうです。これまではラベルは製品になるべく強く関係したものであることが,成功の秘訣とされていたのですが,それががらっと変わってしまったわけです。

調査会社のACNielsenがなぜ動物ラベルが受けるのか,実験で調べてみました

その実験では,被験者に最初に犬,あるいは猫に関係のある言葉を探すという作業をしてもらいます。次に,電池や犬用のシャンプーなどさまざまな製品の評価をしてもらいます。その結果,最初に「犬」に関係する言葉を探した被験者が,「猫」の被験者よりも犬用シャンプーを高く評価する傾向が現れたとのことです。

こういった事前の刷り込みが最も効果を発揮するのは,製品を評価する16ミリ秒前。時間が経つと効果は薄れていきます。「消費者が強く結び付いているものを使うことが効果的かもしれない」としています。

また,動物ラベルは現在のところ,競合にさらされていないというのも理由の一つかもしれないとのこと。
Date: 2008/0317 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ふと思い立って大作「神聖喜劇」を読みました。本当のところをいうと「ふと思い立って」というのは嘘で,三浦しをんの「三四郎はそれから門を出た」の書評を読んでどうしても読みたくなったのでした。この作品については軍隊を舞台にしており,超人的な記憶力を持つ主人公が…といった基礎知識しか持っていなかったのですが,読み終わった今の感想としては「信じられないほどの大傑作」でした。世界のあまたある小説の中でも最上位のものの一つだと思います。とはいえ,以下でも書くとおり,日本語以外に翻訳するのが極めて困難な小説でもあり,これが日本語でかかれ,日本語で読めることは幸せなことでもあると思います。


この記事を読む大部分の人はこの作品を読んだことがないと思いますが,なかなか簡単に説明するのは難しいところがあります。例えば

・主人公が超人的な記憶力を駆使して,上官たちに立ち向かう
・常軌を逸したと言っても過言ではないほどの膨大な文学作品の引用

といったことは,それぞれこの作品の特徴の一つではありますが,一面に光を当てているに過ぎないとも言えます。

それでも簡単に紹介すると,太平洋戦争の日米開戦から間もない昭和17年1月に教育兵として対馬の重砲兵聯隊に配属された主人公が3ヶ月の教育期間の間に経験した様々なことを記しています。軍隊というと理不尽という印象があるのですが,主人公にとっては理不尽さよりも,独自の決まりにのっとった組織であり,その決まりを追及することで,理不尽さを排除していこうとしていきます。中でも多くの紙面を割いているのが,とある新兵の剣鞘が壊れたものと摺りかえられていた事件。これが後半の大きなテーマになります。

その中で,主人公は他の人の発言から様々なことを考え,想起するのですが,中でも過去の体験や主人公が読んだ様々な文献からの引用がすさまじい量で入ってきます。例えば数十ページや100ページ以上にわたって,元のストーリーにそういったものが割り込んでくるのです。それがこの作品に独特のリズムと異様さを与えています。

» 続きを読む

Date: 2008/0313 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Constellation Wines U.S.が2005年に行った調査によると,まだ大多数のコンシューマーはワインに対して「呆然としてしまう」(overwhelmed)だそうです。

この調査「Project Genome」は1万人にもおよぶコンシューマーを18ヶ月にわたって調べたもので,NielsenのHomescanという技術を使って,ユーザーが買ったものを記録して分析しました。その結果としてコンシューマーを6種類に分類したのが次のグラフです。
人数比

ここで呆然型(overwhelmed)としてコンシューマーはスーパーなどに行くとワインの種類の多さにどうしたらいいかわからなくなってしまうタイプ,次のイメージ追求型(image seeker)はワインをステータス・シンボルだと捕らえており,Merlotを好む傾向があります。男性やミレニアル世代(1977年以降生まれ)はここに入ることが多いとか。

次の伝統派(traditionalist)は有名なブランドやワイナリのワインを飲みたがる人。底値追求型(savvy shopper)はクーポンなどを駆使して少しでも安くワインを買おうとするタイプ。飲めればいい型(satisfied shipper)はワインを日常的な飲み物だとして,がぶ飲みするタイプ,最後のエンスー(enthusiast)はいわゆるマニア層。

先ほどのグラフはこれらのタイプを人数別に見たものですが,購入するワインの本数で見ると次の図のようになります

本数比
人数比とは逆にエンスー層が一番多く買っています。

より詳しい結果はワイナリのサイトから見られます
Date: 2008/0308 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Amazon.comのワイン販売参入について,wine.com経由で売るという記事を一回出して引っ込めたDecanter誌があらためて,記事を挙げていました。

今度の記事「Amazon to move into wine - decanter.com - the route to all good wine」は,概ね当初のFinantial Timesの内容をなぞったもの。Wine.comはAmazonで食べ物を売っているがワインは売っていないということも書かれています。このあたりから勘違いあるいは早とちりして出した記事だったようですね。
Date: 2008/0308 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wassy'sの年度末セール,新しい製品が加わっています。とはいえさすがに最初ほどめぼしいものはなさそうな。一番よさそうなのはTurleyのZinfandel2種です。

Date: 2008/0307 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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先日紹介したAmazon.comがワイン市場に再参入するというニュースについて,Decanter誌がWebサイトで続報を書いていました。

それによると,Amazonはwine.comを通してワインを売るということで,注文はすべてwine.comに流れるという話でした。

このニュース,もう一回確認しようと思ったところ,Decanter誌からは消えています。誤報だったのでしょうか?
Date: 2008/0305 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Finantial Timesの記事によると,Amazon.comが米国のワイン市場参入を狙っているとか。ワイン・バイヤーを探しているそうです。

Amazonは1999年にWineshopper.comを買収したものの翌年清算,現在もWine.comと取引があるもののギフト用のフード・バスケットを売っているだけでワインは扱っていません。

ご存知の方も多いと思いますが,米国では州間のアルコール取引が非常に厳しく制限されています。Wine.comも直接ワインを送付できるのは26州。他州では州公認の代理店からワインを仕入れなければいけないため,コスト増につながっています。先般,Wine.comが州間取引の裏道に対して厳しく糾弾したのもこういった背景があるから。

果たしてAmazon.comの再参入は吉と出るのでしょうか。
Date: 2008/0305 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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柳屋で昨年のWine Spectator誌ベスト9位に輝いたRobert Mondavi Cabernet Sauvignon 2004がワイナリ価格の125ドルとほぼ同じ12800円(税抜き)で出ています(昨年までだったらワイナリ価格以下と書くところですが,円高なので判定が厳しくなってしまいますね)。まあ,米国の小売では100ドル以下のところもあるので,それよりは少し高いですが,日本の値段としてはまあまあでしょう。←と書いておきながらイーショッピングワインでは税込み11000円と,大分お買い得なのを見つけました。

で,柳屋のコメントですが「モンダヴィが誇る最上の畑、あの『ト・カロン』から53%、そして『S.L.D.』から19%も使用。トータルでナパ・カベの聖地、オークヴィルAVAからのフルーツが81%を占める」とありますが,ちょっと間違いというか誤解しやすいというか。S.L.D.というのはStags Leap Districtの略で,Oakvilleではありません。正確に言うとTo-Kalonからの53%を含む81%がOakvilleから,残りである19%がS.L.D.から,ということです。

このワイン,WSでは95点。James Laubeは“[The Cabernet Sauvignon Reserve] Weaves together a complex array of ripe, rich currant, anise, smoky oak and black cherry. Dense, concentrated and persistent, with great depth and focus, ending with an amazingly long, richly flavored finish.”と書いています。一方,WAでは92点。「The wine has a dense purple color and a wonderful, sweet, almost St.-Julien like nose of licorice, red and black currants, cedar, and spice. Medium to full-bodied, elegant, but authoritatively flavored, this wine is still young, rich, and very fine」とのことです。点数はそれほど高くありませんがパーカーのコメントを読んでもかなりおいしそうです。CellarTrackerのコメントも概ね好意的です

このクラスのカベルネを買うなら,かなりいい選択肢でしょう。

Date: 2008/0305 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ごめんなさい。これ去年の発表ですね。日付がなかったので勘違いしました。恥ずかしい。みっともないですが,せっかく書いたのでさらしておきます。

西海岸ピノノワール専門のニューズレターPinotReportが2007年の"PINOT PASSION"アワーズを発表しました。ワインメーカーに与えられる賞がMaster VintnersとRising Starsの二つ。ワインの賞がTop 12,トップピノの選外佳作,Top 12 Value,トップ・バリュー・ピノの選外佳作の4つです。まず,Master Vintnersは
Pinot Noir’s Master Vintners of 2006
1. Ben Papapietro, Papapietro Perry Winery, Healdsburg, Calif.
2. Harry Peterson-Nedry, Chehalem Wines, Newberg, Ore.
3. Kris Curran, Sea Smoke Cellars, Lompoc, Calif.

の3人。Sea SmokeのKris CurranはWilliam Foleyグループに引き抜かれてしまいました。
Pinot Noir’s Rising Stars of 2006
1. James MacPhail, MacPhail Family Wines, Healdsburg, Calif.
2. Erich Bradley, Sojourn Cellars, Sonoma, Calif.
3. Kenneth Juhasz, Auteur Wines & The Donum Estate, Sonoma, Calif.
4. Adam Godlee Campbell, Elk Cove Vineyards, Gaston, Ore.

ライジング・スターで出てきたSojournは最近名前をよく見かけます。MacPhailとAuteurは知らなかったです。
Top 12 Pinot Noirs of 2006
1. Kosta Browne Pinot Noir Sonoma Coast 2004
2. Radio-Coteau Pinot Noir Anderson Valley Savoy Vineyard 2004
3. Loring Wine Company Pinot Noir Santa Lucia Highlands Rosella's Vineyard 2005
4. Sojourn Cellars Pinot Noir Sonoma Coast Sangiacomo Vineyard 2005
5. Kosta Browne Pinot Noir Sonoma Coast Kanzler Vineyard 2004
6. Kosta Browne Pinot Noir Russian River Valley Cohn Vineyard 2004
7. August West Pinot Noir Santa Lucia Highlands Rosella's Vineyard 2004
8. Shea Wine Cellars Pinot Noir Willamette Valley Shea Vineyard Block 23 2004
9. A.P. Vin Pinot Noir Green Valley Keefer Ranch Vineyard 2005
10. Landmark Vineyards Pinot Noir Sonoma Coast Kanzler Vineyard 2004
11. Loring Wine Company Pinot Noir Santa Rita Hills Clos Pepe Vineyard 2005
12. Halleck Vineyard Pinot Noir Sonoma Coast 2004

トップ12のうちKosta Browneが三つ。Loringが二つ。Kosta BrowneやLoringの「仲良しワイナリグループ」に入るA.P. Vin(ここはLoringの弟子)やAugust West(よくBrian Loringと一緒に飲んでおり,Kosta BrowneとはFreemanの設備で一緒にワインを作っていた)も一つずつと,「そのあたり」のワインが過半数を占めています。Landmarkあたりは老舗に見えてしまいます。

あとはバリューワインでSiduriのSonoma Countyなどが入っていたのが目に付いたところ。SiduriのSonoma County,もっとたくさん日本にも入ってほしいものです。ほかのバリューピノも入ってきてほしいですねえ。あとのリストは原文をごらんになってください。
Date: 2008/0304 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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米国在住の方ならBevMo(Beverages & More)はご存知だと思いますが,Wilfred Wongという人は知っているでしょうか?
"Walk down the aisle of any Beverages & More store and you'll be confronted by boxes and bottles of wine -- and a bevy of wine scores. There are 89 points for the Sterling Napa Valley Sauvignon Blanc and 90 points for a Beaulieu Vineyards Rutherford Cabernet Sauvignon."

Questioning BevMo
この記事のトップの写真でグラスとボトルを持ってカンフーでもしそうに見えるこのおじさんがその人。BevMo店頭に表記するワイン・レイティングを一手に引き受けている人です。

ショップによるワインの評価って本当に信用していいの? というのがこの記事の出発点でもあるのですが,FermentationのTom Wark氏は,この人は信用していいとお墨付きを与えています。

僕もいままであまり知らなかった人ですが,今度からBevMoのサイトもときどきチェックしたいと思います。

なお,SF Chronicleにもこの人のインタビュー記事を掲載しています。

追記:Parkerの掲示板ではこの人不評です。
Date: 2008/0303 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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今年はうるう年。先週2月29日は(あまり使われない言葉ですが)うるう日でした。うるう日を英語で言うと「leap day」,そこで米国のブログFermentationでは,それにちなんだFrog's Leapの記事を載せていました。

ここでは五つの点でフロッグズ・リープをほめています。
①90年代にまだいるかのような値段をつけていること
②すばらしいロゼを作っていること
③ナパで最も環境に優しい(グリーンな)と思われるワイナリを作ったこと
④イベントページに開幕日を載せるほどダイ・ハードなSF Giatnsファンであること
⑤すべてのブドウを有機栽培していること

こういった「古くからある」ワイナリは話題になりにくいですが,だからこそ「うるう日」に思い出すのはいいことですね。4年に1回ではちょっとかわいそうですが。

ところで,日本では最近見ないなあと思っていたら入っていなかったようです。最近新たな輸入元が決まり,今月はオーナーのJohn Williamsが来日するというニュースもあります。カリフォルニアワインあらかるとでは既に予約販売を始めています。米国の価格と比べるとちょっと高いのが玉に瑕なのと,絶賛されているロゼがないのが残念ですが,久々の入荷はうれしいことです。


蛇足コメント:「leap」が入っているというのなら「Stag's Leap」や「Stags' Leap」だってとおっしゃる方もいらっしゃるでしょうが,やはり「飛躍感」が勝るので,うるう年にはFrog's Leapということでお願いします。