最近カレラを取り上げる回数が増えていますが,今回は珍しく白の話。カリフォルニアワインあらかるとによると2009年のChardonnay Mount Harlanは日本にわずか25ケースしか輸入されなかったとのこと。今同店にある在庫がなくなると小売にはもうないかもしれません(そういいつつ追加輸入されるケースもありますが,今回に限ってはそれもなさそうです)。
8月に発表されたWine Advocate誌で2009年が96点という高得点を得たのがその理由。それでいて米国では30ドル程度(今は高騰して50ドルを超える方が多くなっているようです),日本でも5000円以下で入手できるというコストパフォーマンスの高さで人気が急騰したようです。ちなみにロバート・パーカーは「グラン・クリュのブルゴーニュだといって通用するだろう」と言っています。
実は僕もカレラのシャルドネはセントラルコーストしか飲んだことがないのでこのワインについて語れることはないのですが,これも気になるワインであることは確かです。
8月に発表されたWine Advocate誌で2009年が96点という高得点を得たのがその理由。それでいて米国では30ドル程度(今は高騰して50ドルを超える方が多くなっているようです),日本でも5000円以下で入手できるというコストパフォーマンスの高さで人気が急騰したようです。ちなみにロバート・パーカーは「グラン・クリュのブルゴーニュだといって通用するだろう」と言っています。
実は僕もカレラのシャルドネはセントラルコーストしか飲んだことがないのでこのワインについて語れることはないのですが,これも気になるワインであることは確かです。
柳屋独占でSiduriのPisoni Pinot Noirに「Eddie's Lot」というスペシャル・ロットが入荷しています。国内輸入36本の全数とのこと。そもそも全生産量が92ケースなので激レア品であることは間違いありません(ワイナリの説明ページ)。
通常の区画よりも6週間遅れて収穫したというこのロット,ネットを見る限りだとかなり評価は高いようです(Ken's Wine Guide, CellarTracker)。その代わり普通のSiduri Pisoniと比べて高価ですが,それでも他のワイナリのPisoniとほぼ同等な価格帯。気になるワインです。
【追記】
SFクロニクル紙のワイン・ライターだったW. Blake Gray氏が,SiduriのAdam Lee氏とブラインドでアルコール度数を当てあったおもしろい記事があり,そこにもこのワインが出ていました(The Alcohol Challenge: Me vs. Adam Lee)。
ここで(アルコール度数が高いピノは好きでないという)Gray氏はこのワインをかなり気に入り,「I liked this wine a lot for its bright cherry fruit and great acidity. I think it‘s under 14.5」とアルコール度数は14.5%より低いと言いました。しかし,ラベルを開けると15.1%あり実際に測定した度数は16.01%でした。1.5%もはずしてしまい,アルコール度数16%のワインを好きだと公言したことのはかなりショックだったようです。
通常の区画よりも6週間遅れて収穫したというこのロット,ネットを見る限りだとかなり評価は高いようです(Ken's Wine Guide, CellarTracker)。その代わり普通のSiduri Pisoniと比べて高価ですが,それでも他のワイナリのPisoniとほぼ同等な価格帯。気になるワインです。
【追記】
SFクロニクル紙のワイン・ライターだったW. Blake Gray氏が,SiduriのAdam Lee氏とブラインドでアルコール度数を当てあったおもしろい記事があり,そこにもこのワインが出ていました(The Alcohol Challenge: Me vs. Adam Lee)。
ここで(アルコール度数が高いピノは好きでないという)Gray氏はこのワインをかなり気に入り,「I liked this wine a lot for its bright cherry fruit and great acidity. I think it‘s under 14.5」とアルコール度数は14.5%より低いと言いました。しかし,ラベルを開けると15.1%あり実際に測定した度数は16.01%でした。1.5%もはずしてしまい,アルコール度数16%のワインを好きだと公言したことのはかなりショックだったようです。
カリフォルニアのシャルドネの最高峰といえば何を思い浮かべるでしょうか。Kistler? Marcassin? Peter Michael?
今現在,最高峰あるいは最高峰の一つとして挙げて間違いがないのがKongsgaardのThe Judgeでしょう。例えばWine Advocate誌のポイントでは2002年以降,97,99,98,98,93,98+となっています。
これに対してMarcassinのMarcassinは99,97+,99,96+,99+。KistlerのKistlerは94-96,94-96,94-96+,95-98,96-98,94-96,94-96。Peter MichaelのPoint Rougeが96-98,97,95+,97,95,98,96-98というわけで,Kistlerが若干見劣りしますが後はほとんどいい勝負。あえて言うなら98点以上を4回取っているJudgeか99点3回のMarcassinかといったところでしょうか。
Marcassinが今も昔も入手困難なのに対し,Judgeは日本に正規入荷しています。値段も米国の値段と比べてむちゃくちゃ高いわけではありません。今年もその季節がやってきました。
なお,今回発売する2008年のWA誌レイティングはまだ出ていません。通常12月末の号で発表されますが,それを待っていては確実に買い時を逃しますので,ここはもう清水の舞台から飛び降りたつもりになって買うしかないわけです。ハーランなどカベルネ系のトップクラスが値段は高いものに入手自体はなんとかなるのに対し,生産量が少ないシャルドネなどのトップは入手できるかどうかの方が問題なのです。
今現在,最高峰あるいは最高峰の一つとして挙げて間違いがないのがKongsgaardのThe Judgeでしょう。例えばWine Advocate誌のポイントでは2002年以降,97,99,98,98,93,98+となっています。
これに対してMarcassinのMarcassinは99,97+,99,96+,99+。KistlerのKistlerは94-96,94-96,94-96+,95-98,96-98,94-96,94-96。Peter MichaelのPoint Rougeが96-98,97,95+,97,95,98,96-98というわけで,Kistlerが若干見劣りしますが後はほとんどいい勝負。あえて言うなら98点以上を4回取っているJudgeか99点3回のMarcassinかといったところでしょうか。
Marcassinが今も昔も入手困難なのに対し,Judgeは日本に正規入荷しています。値段も米国の値段と比べてむちゃくちゃ高いわけではありません。今年もその季節がやってきました。
なお,今回発売する2008年のWA誌レイティングはまだ出ていません。通常12月末の号で発表されますが,それを待っていては確実に買い時を逃しますので,ここはもう清水の舞台から飛び降りたつもりになって買うしかないわけです。ハーランなどカベルネ系のトップクラスが値段は高いものに入手自体はなんとかなるのに対し,生産量が少ないシャルドネなどのトップは入手できるかどうかの方が問題なのです。
「キタザワ」でベリンジャーのカベルネ・ソヴィニョン・プライベート・リザーブ1996が税抜き8800円で出ています。値段も安いですね。どこから発掘してきたのか,コンディションがどうなのかはちょっと気になるところです。
このワイン,Robert Parkerは91点を付けています。これまで最高96点というこのワインにしては特別高い点ではありませんが1984年から2007年まで24年間連続でレビューをしているというだけでもParkerのこのブランドへの信頼がうかがえます。コメントは
ということでまだまだ飲み頃です。パーカーのサイトの飲み頃表示では2001年~2019年となっています。
このワイン,Robert Parkerは91点を付けています。これまで最高96点というこのワインにしては特別高い点ではありませんが1984年から2007年まで24年間連続でレビューをしているというだけでもParkerのこのブランドへの信頼がうかがえます。コメントは
The 1996 Cabernet Sauvignon Private Reserve reveals more concentration as well as higher tannin than the 1995. I know it is a trade-off, but I suspect this vintage will not be as sexy in its youthfulness as the 1995. The black ruby/purple-colored 1996 offers more licorice, in addition to the obvious levels of pain grille, jammy black currant fruit, and spice notes. Structured, full-bodied, and powerful, this may be a Private Reserve to cellar for several years, and consume over the subsequent 15-18.
ということでまだまだ飲み頃です。パーカーのサイトの飲み頃表示では2001年~2019年となっています。
Au Bon Climatのフラグシップ・ワインというとPinot NoirのIsabelleがまず思い浮かぶわけですが,巷での評判がそれ以上にいいのではないかと思われるのがシャルドネのニュイ・ブランシュ。当初は新樽200%などとちょっと行き過ぎた作り方で人気を得ましたが,今では名実ともにシャルドネのフラグシップになりました。
今回ワインホリックでの価格は税込み3197円。かつて税抜き2000円台というのが一度だけありましたが,これも十分すぎるくらいの安さです。
今回ワインホリックでの価格は税込み3197円。かつて税抜き2000円台というのが一度だけありましたが,これも十分すぎるくらいの安さです。
前に記事を書いたのが10/1なので2週間ぶりにAUTHORITY styleで再びカレラ・ライアン2007が税抜き3500円という激安のセールをやっています。10月18日9時59分までの限定ですが,前回も早々に売り切れていたのでお早めに。なお,前回はCuvee V Chardonnay 2009が税抜き1980円とこれも激安だったのですが,売り切れてしまったようで今回はこれはありません。合わせて買うならロゼがお勧め。
先日紹介したAugust Westのシャルドネ(Loringときたら次はAugust Westだよね),ワイナリに問い合わせたら売り切れでした(TT)。と思っていたらまさかの日本入荷です。69ケースのうち10ケースを日本向けにということでインポーターさんが大分がんばったようです。
August Westのピノが好きな人も,飲んだことない人も,このシャルドネはお勧め。
August Westのピノが好きな人も,飲んだことない人も,このシャルドネはお勧め。
カリフォルニアワインあらかるとにAlysianのピノが入っていました。ソノマでも有名なワインメーカーGary Farrellが自身の名の付いたワイナリをやめて新たに作ったワイナリ(以前の記事1,以前の記事2)。
ただし二つのピノと一つのシャルドネのうち入荷しているのはピノのAVAものだけ。しかも国内総数30本という少なさ。よく小売に流れてきたものです。早いところ売れて日本向けアロケーションが増えてほしいものです。値段6680円はこの輸入数にしてはずいぶんがんばったなという印象。
ただし二つのピノと一つのシャルドネのうち入荷しているのはピノのAVAものだけ。しかも国内総数30本という少なさ。よく小売に流れてきたものです。早いところ売れて日本向けアロケーションが増えてほしいものです。値段6680円はこの輸入数にしてはずいぶんがんばったなという印象。
August Westのアロケーションを書いていなかったので一応載せておきます。
今回は2種類のAVAものピノにRosella'sのシラーとシャルドネ。
ピノは2009年のRussian River ValleyにSanta Lucia Highlands。どちらも30ドル。RRVは単一畑で出ているGraham Familyの畑に,同じHoward Graham氏のStoetz Roadという新しい畑のものを加えています。
SLHは実はRosalla'sの単一畑もの。来春リリースされるRosella's名義のワインとの違いは新樽の比率が低く,熟成よりも早飲み向けだということ。これはもしかしたらかなりお買い得かもしれません。
シラーとシャルドネは2008年。シラーは樽熟期間が過去最長だったとか。最初の発酵が2009年1月まで続き,マロラクティック発酵が終わったのはなんと2010年4月とのこと。2009年じゃないですよ,2010年。2020年までは熟成するだろうということです。47ケースという少量。
シャルドネの2008年は収穫が10月最終週まで延び,発酵が冬いっぱいかかったというこれも気の長いワイン。69ケース。シャルドネとシラーは1本36ドルです。
個人的にはシャルドネが一番飲みたいかも(過去記事)
今回は2種類のAVAものピノにRosella'sのシラーとシャルドネ。
ピノは2009年のRussian River ValleyにSanta Lucia Highlands。どちらも30ドル。RRVは単一畑で出ているGraham Familyの畑に,同じHoward Graham氏のStoetz Roadという新しい畑のものを加えています。
SLHは実はRosalla'sの単一畑もの。来春リリースされるRosella's名義のワインとの違いは新樽の比率が低く,熟成よりも早飲み向けだということ。これはもしかしたらかなりお買い得かもしれません。
シラーとシャルドネは2008年。シラーは樽熟期間が過去最長だったとか。最初の発酵が2009年1月まで続き,マロラクティック発酵が終わったのはなんと2010年4月とのこと。2009年じゃないですよ,2010年。2020年までは熟成するだろうということです。47ケースという少量。
シャルドネの2008年は収穫が10月最終週まで延び,発酵が冬いっぱいかかったというこれも気の長いワイン。69ケース。シャルドネとシラーは1本36ドルです。
個人的にはシャルドネが一番飲みたいかも(過去記事)
以前から格安で売られているハーランの別プロジェクト「Bond」のMatriarchですが,エサキホンテンではいま2006年が税込みで9455円。米国の小売では最低税抜き115ドルくらいなので,それよりも安いです。
なお,2006年のWine Advocate誌でのレイティングは90点。前年の93点と比べると少し低くなっています。パーカーのコメントは「Starting with the Matriarch, this wine is the easiest to drink young. Dark plum/purple, with plenty of smoke, black currants, espresso roast, oak, and chocolate, the 2006 is dense, round, and best drunk over the next decade. 」と早飲みにはよさそうです。
なお,2006年のWine Advocate誌でのレイティングは90点。前年の93点と比べると少し低くなっています。パーカーのコメントは「Starting with the Matriarch, this wine is the easiest to drink young. Dark plum/purple, with plenty of smoke, black currants, espresso roast, oak, and chocolate, the 2006 is dense, round, and best drunk over the next decade. 」と早飲みにはよさそうです。
このところ楽天のカレラでは最安を続けているのではないかと思う「Authority Style」でRyan 2007とCuvee V Chardonnay 2009がいつもよりもさらに格安で出ています。10月4日9時59分までの限定。
Ryan 2007は税抜き3500円。米国での平均が43ドルですから,それよりも実質安いです。このワインに93点を付けているRobert Parkerのコメントは
ということで,カリフォルニアのピノの中で比較的土っぽさが強いカレラの中でもその傾向が強いようです。
キュヴェVは日本だけで売られているブレンドで,低価格ラインのセントラル・コーストに自社畑のワインをブレンドしたもの。ブレンド比率などが分からないので,セントラル・コーストに毛が生えたくらいに思っておいた方がいいと思いますが,今回はそれにしても格安な税込み送料込みで1980円。
まとめ買いのチャンスだと思います。
Ryan 2007は税抜き3500円。米国での平均が43ドルですから,それよりも実質安いです。このワインに93点を付けているRobert Parkerのコメントは
it is a Pinot Noir for those who prefer that varietal’s spicy, stemmy, earthy side. Nevertheless, there is still plenty of fruit in this complex, singular cuvee.
ということで,カリフォルニアのピノの中で比較的土っぽさが強いカレラの中でもその傾向が強いようです。
キュヴェVは日本だけで売られているブレンドで,低価格ラインのセントラル・コーストに自社畑のワインをブレンドしたもの。ブレンド比率などが分からないので,セントラル・コーストに毛が生えたくらいに思っておいた方がいいと思いますが,今回はそれにしても格安な税込み送料込みで1980円。
まとめ買いのチャンスだと思います。