Archives

You are currently viewing archive for September 2019
Date: 2019/0917 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
Comments
ワインセラーパリ16区で増税前の在庫整理ということで、デュモルやウイリアムズ・セリエムのオールド・ヴィンテージのワインが安くなっています。

デュモルはソノマ・コースト(グリーン・ヴァレー)のワイルドホース・ヴィンヤードなどのピノ・ノワールを使った「アイダン」2006年が税込み1万円強。現行ヴィンテージだとAVAで1万円強、畑名指定のワインだと1万5000円前後しますから、かなりの割安です。このほかシラーもあります。

ウイリアムズ・セリエムは2002年や2003年の単一畑ピノ・ノワールが1万3000~1万5000円台。これも現行ヴィンテージになると2万円以上も珍しくありません。

貴重な熟成ワイン、しかもピノ・ノワールが、これだけ安く手に入ることはなかなかないと思います。

Date: 2019/0911 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
Comments
しあわせワイン倶楽部でパリ(Pali)のシャルドネ「チャームエーカー」がヴィンテージ切り替え特価になっています。

アイコニックワイン・ジャパンが輸入しているパリのシャルドネやピノ・ノワールは通常価格が3000円台半ばで、それでもかなりコスパの高いワインです。何回も試飲していますが、そのたびにコスパの高さに感心しています。ソノマコーストのブドウで冷涼感もあり、バランスがいいワインです。

今回はヴィンテージ切り替えで3割引。かなりお得です。


Date: 2019/0909 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
Comments
柳屋でオレゴンの雄イヴニング・ランドのピノ・ノワールが現地価格並みに安くなっています。

イヴニング・ランドは約10年前に有名ソムリエのラリー・ストーンなどが設立したワイナリー。ブルゴーニュの有名ドメーヌ「コント・ラフォン」がコンサルタントに加わったことなど、最初からオールスター的な布陣で話題を呼びました。現在はサンタ・バーバラのサンディやドメーヌ・ド・ラ・コートなどを手掛けるラジャ・パーとサシ・ムーアマンが所有しています。

2015年にはワイン・スペクテーターでピノ・ノワールが年間3位に選ばれています。そのときのレイティング98はオレゴンのピノ・ノワールとしては同誌の最高得点です。

ここの自社畑「セブン・スプリングス」のブドウを使ったピノ・ノワール2015が税抜3990円。ワイン・サーチャーによる平均価格が税抜40ドルですから、実質現地価格以下といってもいいくらいの安さです。ちなみに1年前には同じワインが5000円台になって安いということで、記事を書いているくらいです。また、イヴニング・ランドが作る外部のブドウを使ったピノ・ノワールはセーレムという別ブランドになっていますが、そちらも税込みで4000円程度ですからほとんど変わりありません。なお、ワイン・スペクテーターでは93点と、かなり高く評価されています。この価格帯で93点はなかなかないでしょう。

参考:
オレゴンの雄イヴニングランドから学ぶオレゴンワイン(前編)
イヴニングランドはシャルドネもすごいんです(後編)
ドメーヌ・ド・ラ・コートやイヴニング・ランドが亜硫酸削減のためにやっていること

Date: 2019/0905 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
Comments
今、カリフォルニアで最もホットなワインメーカーの一人といってもいいでしょう、ビビアナ・ゴンザレス・レーヴのワインがきています。

2017年まで(2018年も収穫まで担当しているとのこと)ワインメーカーを務めたパルメイヤー(Pahlmeyer)とそのソノマ・コースト部門のウェイフェアラー(Wayfarer)では、パルメイヤーのシャルドネが2017年のワイン・スペクテーターの年間9位に選ばれたり、ウェイフェアラーのピノ・ノワールがワイン・エンスージアストで99点、ワイン・アドヴォケイトで最高97+など、高評価が続出しました。ワイン・アドヴォケイトでは編集長のリサ・ペロッティ・ブラウンがウェイフェアラーだけの記事を書くほど高く評価しています。私も2016年に初めて試飲して以来、注目を続けているワイナリーです。

【2018年のセミナー報告はこちらから】
再注目のパルメイヤー、ゴージャスなシャルドネとシルキーなメルローに驚き
まだまだ進化中のウェイフェアラー、ピュアなシャルドネに感激、ピノ・ノワールに感嘆

彼女自身の評価ももちろん高いです。2015年にはSFクロニクルのワインメーカー・オブ・ザ・イヤーにも選ばれています。ヴィナスのアントニオ・ガッローニも彼女を「米国でも最も才能がある若いワインメーカーの一人」と評しています。

パルメイヤーとウェイフェラーをやめた彼女が、現在注力しているのが自身のワイナリーであるカトレヤ(Cattleya)と、夫でピゾーニのワインメーカーであるジェフ・ピゾーニと一緒に手掛けるシェアード・ノーツ。今年から輸入が始まっています。

カトレヤのワインはピュアな果実味があり、とてもエレガント。シャルドネはミネラル感があり、同時にすごく柔らかさを感じました。ピノ・ノワールもとてもエレガント。スタイルとしてはIPOBなどバランス重視派に近いと思いますが、純粋な美味しさがあるので多くの人に好まれるワインだと思います。ちなみにカトレアでは単一畑のシャルドネやピノ・ノワール、シラーも作っていますが、今回はAVAものだけが入っています。どちらも希望小売価格は8500円。実際には7000円台で売っている店もあり、品質から見たらかなり割安感があります。



一方、シェアード・ノーツはソーヴィニヨン・ブラン2種だけを作るというユニークなワイナリー。シルバーオークのダンカン家が持っているトゥーミーの畑メリーノからのソーヴィニヨン・ムスケ(ソーヴィニヨン・ブランの一種で非常に香り高いクローン)などのブドウを使っています。

ワインはレ・ピエール・キ・デスィード(約束の石)とレ・ルッソン・デ・メートル(師匠の教え)の2つ。レ・ピエール・キ・デスィード(約束の石)の方はロワールのスタイル、レ・ルッソン・デ・メートル(師匠の教え)の方はボルドーのスタイルとのこと。

レ・ピエール・キ・デスィード(約束の石)はとにかく香りが素晴らしい。ミネラル感も強くきりっと引き締まった味わい。素晴らしいです。レ・ルッソン・デ・メートル(師匠の教え)はセミヨンが24%入っており、その分柔らかく、複雑さが増しています。全然違うスタイルですが、どちらも品質は極めて高いです。希望小売価格はどちらも1万1000円と高いですが、それだけのレベルはあると思います。

ワインの品質はどれも素晴らしいですが、難点は数が少ないこと。どれも生産量はわずか100ケース(1200本)ほど。当然日本に入って来ている数も2桁のかなり小さい方です。カトレヤの方は2カ月ほど前から入荷して既に店頭在庫もごくわずかになっています。購入するならお早めにどうぞ。