ワイン・サーチャーにシエネガ・ヴァレーのワイナリー「エデン・リフト(Eden Rift)」の記事が載っていました(California Wine's Unlikely Eden)。
私もこのワイナリーを知ったのはごく最近、ギルドソムのセミナー(ギルドソムによるカリフォルニアワイン・セミナー)で試飲ワインとしてシャルドネが出ていたのでした。
シエネガ・ヴァレーや、ワイナリーのあるホリスターという街はワイン好きの人でもほとんど知らないと思いますが、実はかのカレラのちょっと北、わずか1~2kmしか離れていないところにあります。
土壌もカレラが探し求めたのと同じ石灰岩が含まれているところです。しかも19世紀半ばからブドウ畑があった場所なのです(ジンファンデルでは1906年に植えられたものが残っています)
では、なぜこのワイナリー、あまり知られていないのかというと本格的な活動を始めたのは2016年、わずか3年前からなのです。
オーナーのクリスチャン・ピルズベリーはサンフランシスコの生まれ。香港を拠点としたワイン・ビジネスをしばらく手掛け(アジアにおけるコラヴァンのブランド確立にも貢献)、カリフォルニアに戻ってきました。
最初はナパやソノマで畑を探したのですが最終的に見つけたのがこの畑。ここは実はアルマデンというジャグワイン用の畑としてずっと使われていたのでした。土壌や気候などを調べた結果、ここでワインを作ることにしました。それがエデン・リフトです。
彼が購入する直前までは「ピエトラ・サンタ」というワイナリーがありましたが、そこは質より量を求めていたのに加え、気候的にはあまり適していないメルローやサンジョヴェーゼを植えていました。そこでピルズベリーはメルローの樹にピノ・ノワールを接ぎ木するという大胆な方法で畑を作り変えたそうです。
ピルズベリーはエデン・リフトのワインを有名なソムリエであり、サンディやドメーヌ・ド・ラ・コート、オレゴンのイヴニングランドのオーナーでもあるラジャ・パーに飲んでもらい、彼が気に入ったことから、多くのソムリエに採用されるようになったとのことです。
新しいワイナリーで、まだいろいろ発展する余地がありそうですが、注目に値するところだと思います。
私もこのワイナリーを知ったのはごく最近、ギルドソムのセミナー(ギルドソムによるカリフォルニアワイン・セミナー)で試飲ワインとしてシャルドネが出ていたのでした。
シエネガ・ヴァレーや、ワイナリーのあるホリスターという街はワイン好きの人でもほとんど知らないと思いますが、実はかのカレラのちょっと北、わずか1~2kmしか離れていないところにあります。
土壌もカレラが探し求めたのと同じ石灰岩が含まれているところです。しかも19世紀半ばからブドウ畑があった場所なのです(ジンファンデルでは1906年に植えられたものが残っています)
では、なぜこのワイナリー、あまり知られていないのかというと本格的な活動を始めたのは2016年、わずか3年前からなのです。
オーナーのクリスチャン・ピルズベリーはサンフランシスコの生まれ。香港を拠点としたワイン・ビジネスをしばらく手掛け(アジアにおけるコラヴァンのブランド確立にも貢献)、カリフォルニアに戻ってきました。
最初はナパやソノマで畑を探したのですが最終的に見つけたのがこの畑。ここは実はアルマデンというジャグワイン用の畑としてずっと使われていたのでした。土壌や気候などを調べた結果、ここでワインを作ることにしました。それがエデン・リフトです。
彼が購入する直前までは「ピエトラ・サンタ」というワイナリーがありましたが、そこは質より量を求めていたのに加え、気候的にはあまり適していないメルローやサンジョヴェーゼを植えていました。そこでピルズベリーはメルローの樹にピノ・ノワールを接ぎ木するという大胆な方法で畑を作り変えたそうです。
ピルズベリーはエデン・リフトのワインを有名なソムリエであり、サンディやドメーヌ・ド・ラ・コート、オレゴンのイヴニングランドのオーナーでもあるラジャ・パーに飲んでもらい、彼が気に入ったことから、多くのソムリエに採用されるようになったとのことです。
新しいワイナリーで、まだいろいろ発展する余地がありそうですが、注目に値するところだと思います。
ワイン・イン・スタイルの試飲会からの報告ですが、今回はあまり時間がなく、250種も出ていたワインの中で30か40くらいしか試飲できませんでした。そのため、これまで試飲したことあるワインは大部分パスしてしまい、いくつかの目についたものだけを試飲する形になってしまいました。勢い、紹介する本数もごくわずかです。
過去の試飲会報告:
ワイン・イン・スタイルの試飲会で美味しかったワイン(2019年春)
生まれ変わったパックス、日本市場に堂々の復帰
ワイン・イン・スタイルの試飲会で美味しかったワイン(2018年夏)
ワイン・イン・スタイルの試飲会で美味しかったワイン(2018年冬)
デイ ジンファンデル ソノマ・カウンティ 2016(4900円)
元ターリー(Turley)のワインメーカーで、現在はソノマで冷涼な地域からのワイン造りで定評があるフェイラ(Failla)のワインメーカーであるエーレン・ジョーダンの個人プロジェクトがデイ(Day)。そのジンファンデルですが、とてもエレガント。ジンファンデル観が変わるかもしれない、そんな魅力を持ったワインです。
なるエッタ オールド・ヴァイン・レッド ロット68(2500円)
ロバート・パーカーがかつてコスパワインのお気に入りとしてよく取り上げていたのがマリエッタ(Marietta)のオールド・ヴァイン。マルチヴィンテージで作られるためヴィンテージ表記はありません。日本市場に入ってくるのも久しぶりなような気がします。以前とさほど変わらない価格なのもすばらしい。
イヴニング・ランド シャルドネ セブン・スプリングス エオラ・アミティ・ヒルズ 2015(4400円)
イヴニング・ランド ピノ・ノワール セブン・スプリングス エオラ・アミティ・ヒルズ 2016(4400円)
今月一番驚いたのがイヴニング・ランドの特定ブロックものでないピノ・ノワールが実売3000円台(税抜)で売られたことでした(「オレゴンの雄のピノ・ノワールが現地価格並みの安さに」参照)。ピノ・ノワールだけでなくシャルドネも希望小売価格4400円になっています。隣りにある1万2000円の方は「ラ・スルス」という特定ブロックもの。安い方は特定ブロックではないといっても、畑は同じ、自社畑ですから品質がそんなに落ちるわけではありません。今回試飲しても、もちろんラ・スルスの方が美味しいのは間違いないですが、3倍の価格差になるような違いではありません。しかも、カリフォルニアでいったらキスラーあたりに匹敵するようなトップ・ワイナリーのワインです。例えて言えばキスラーのAVAものがこの値段になったようなものです。試飲して改めて思いましたがイヴニング・ランドは美味しいです。
エレメント・ワイナリー ピノ・ノワール フィンガー・レイクス 6800円
エレメント・ワイナリー シラーフィンガー・レイクス 6800円
今回の試飲会の直前に発表されたビッグニュースが、ニューヨークワインのインポーター第一人者であるGotoワインがワイン・イン・スタイルと提携してワイン・イン・スタイルからも購入できるようになったという話でした。一般ユーザーにとってはあまり関係ありませんが、お店にとっては、他のワインと混載して注文できるようになるため、ニューヨーク・ワインを入荷するしきいがかなり低くなります。そして試飲会にもGotoワインのワインが登場です。
ニューヨークワインというと冷涼なため、リースリングが代表的な品種になると思いますが、このエレメント・ワイナリーはこれまで難しいと思われていたシラーやピノ・ノワールで秀逸なワインを作っています。個人的にもこのシラーは大好きです。これだけ冷涼感があって品質が高いシラーはなかなかないだろうと思います。ピノ・ノワールも秀逸。ぜひ試してほしいワインです。
過去の試飲会報告:
ワイン・イン・スタイルの試飲会で美味しかったワイン(2019年春)
生まれ変わったパックス、日本市場に堂々の復帰
ワイン・イン・スタイルの試飲会で美味しかったワイン(2018年夏)
ワイン・イン・スタイルの試飲会で美味しかったワイン(2018年冬)
デイ ジンファンデル ソノマ・カウンティ 2016(4900円)
元ターリー(Turley)のワインメーカーで、現在はソノマで冷涼な地域からのワイン造りで定評があるフェイラ(Failla)のワインメーカーであるエーレン・ジョーダンの個人プロジェクトがデイ(Day)。そのジンファンデルですが、とてもエレガント。ジンファンデル観が変わるかもしれない、そんな魅力を持ったワインです。
なるエッタ オールド・ヴァイン・レッド ロット68(2500円)
ロバート・パーカーがかつてコスパワインのお気に入りとしてよく取り上げていたのがマリエッタ(Marietta)のオールド・ヴァイン。マルチヴィンテージで作られるためヴィンテージ表記はありません。日本市場に入ってくるのも久しぶりなような気がします。以前とさほど変わらない価格なのもすばらしい。
イヴニング・ランド シャルドネ セブン・スプリングス エオラ・アミティ・ヒルズ 2015(4400円)
イヴニング・ランド ピノ・ノワール セブン・スプリングス エオラ・アミティ・ヒルズ 2016(4400円)
今月一番驚いたのがイヴニング・ランドの特定ブロックものでないピノ・ノワールが実売3000円台(税抜)で売られたことでした(「オレゴンの雄のピノ・ノワールが現地価格並みの安さに」参照)。ピノ・ノワールだけでなくシャルドネも希望小売価格4400円になっています。隣りにある1万2000円の方は「ラ・スルス」という特定ブロックもの。安い方は特定ブロックではないといっても、畑は同じ、自社畑ですから品質がそんなに落ちるわけではありません。今回試飲しても、もちろんラ・スルスの方が美味しいのは間違いないですが、3倍の価格差になるような違いではありません。しかも、カリフォルニアでいったらキスラーあたりに匹敵するようなトップ・ワイナリーのワインです。例えて言えばキスラーのAVAものがこの値段になったようなものです。試飲して改めて思いましたがイヴニング・ランドは美味しいです。
エレメント・ワイナリー ピノ・ノワール フィンガー・レイクス 6800円
エレメント・ワイナリー シラーフィンガー・レイクス 6800円
今回の試飲会の直前に発表されたビッグニュースが、ニューヨークワインのインポーター第一人者であるGotoワインがワイン・イン・スタイルと提携してワイン・イン・スタイルからも購入できるようになったという話でした。一般ユーザーにとってはあまり関係ありませんが、お店にとっては、他のワインと混載して注文できるようになるため、ニューヨーク・ワインを入荷するしきいがかなり低くなります。そして試飲会にもGotoワインのワインが登場です。
ニューヨークワインというと冷涼なため、リースリングが代表的な品種になると思いますが、このエレメント・ワイナリーはこれまで難しいと思われていたシラーやピノ・ノワールで秀逸なワインを作っています。個人的にもこのシラーは大好きです。これだけ冷涼感があって品質が高いシラーはなかなかないだろうと思います。ピノ・ノワールも秀逸。ぜひ試してほしいワインです。
日米の貿易協定が結ばれ、TPPなどに対して遅れを取っていたワインの関税も将来ゼロになることが決まりました(Wine Institute Welcomes the U.S. — Japan Trade Agreement - The Wine Institute)。
現在、ワインの税金は次のようになっています。
実際、カリフォルニアワインで最も多く日本に輸入されていたのは箱入りで売られているフランジアでしたが、昨年米産から別の国のワインに変わっています。そのため、昨年は日本へのワインの輸出量は急減しました。
とはいえ、輸入総額ではあまり変わっておらず、高額品へのシフトがうまく行っているという見方もあります。
今回の協定により、フランジアで使われていたバルクワインについては即時関税撤廃、ボトルワインについては2025年までに段階を折って関税を撤廃することになりました。
まずは他国と同じ土俵にあがれてよかったと思います。
現在、ワインの税金は次のようになっています。
15%又は125円/Lのうちいずれか低い税率。ただしその税率が67円/Lを下回る場合は67円/L(750ml換算で51~93円)税率15%と言われていますが、上限があるため実際には750ミリリットルのボトルに換算すれば100円にもなりません。したがって高額ワインにおける影響はあまりありませんが、1000円以下の安いワインにおいては大きな違いになります。
簡易税率は70円/L
酒税は80円/L
実際、カリフォルニアワインで最も多く日本に輸入されていたのは箱入りで売られているフランジアでしたが、昨年米産から別の国のワインに変わっています。そのため、昨年は日本へのワインの輸出量は急減しました。
とはいえ、輸入総額ではあまり変わっておらず、高額品へのシフトがうまく行っているという見方もあります。
今回の協定により、フランジアで使われていたバルクワインについては即時関税撤廃、ボトルワインについては2025年までに段階を折って関税を撤廃することになりました。
まずは他国と同じ土俵にあがれてよかったと思います。
ソノマ郡のワイン・オークションが2019年9月21日にソノマの「ラ・クレマ」で開催されました。落札総額は610万ドル。これまでの記録は2014年が400万ドル、2015年が450万ドル、2016年が470万ドル、2017年が520万ドル、2018年が570万ドルとなっており、初の600万ドル超えを実現しました。売上はチャリティに使われます。
中でも、見返りのない純粋な寄付になる「Fund-A-Need」のロットは合計で161万3000ドルもの金額を集めました。
通常のロットで一番落札額が高かったのは52万ドルの「G.O.A.T. Sonoma County Bordeaux Varietals – Past, Present & Future」。378本ものワインのコレクションです。
その他の高額ロットのほとんどは、ワインメーカーとのディナーなどがセットになっているものでした。
中でも、見返りのない純粋な寄付になる「Fund-A-Need」のロットは合計で161万3000ドルもの金額を集めました。
通常のロットで一番落札額が高かったのは52万ドルの「G.O.A.T. Sonoma County Bordeaux Varietals – Past, Present & Future」。378本ものワインのコレクションです。
その他の高額ロットのほとんどは、ワインメーカーとのディナーなどがセットになっているものでした。
ジョエル・ゴットといえば、自身の名前のワインなどで知られる有名ワイン・プロデューサー。人気ハンバーガー店ゴッツ・ロードサイドのオーナーでもあります。
彼は実は5代続くワイン作りの家系。祖父はかのイングルヌックでワインメーカーを務めたこともある名門です。父はナパのカスタム・クラッシュ「ナパ・ワイン・カンパニー」で数々の著名ワインを醸造してきました。
その父ゴットが、畑の管理者として人気のジョン・ピーニャと作るのがロウアー(Lawer Estate)。ソノマのナイツ・ヴァレーにあるワイナリーです。ここのヴィオニエが現地価格並みの安さになっています。
ワイナリー価格24ドル(税抜き)が実売2700円台(税込み)は実質的には現地価格以下と言ってもいいでしょう。ワインスペクテーターでは88点、ワインエンスージアストでは90点とまずまずの評価です。
彼は実は5代続くワイン作りの家系。祖父はかのイングルヌックでワインメーカーを務めたこともある名門です。父はナパのカスタム・クラッシュ「ナパ・ワイン・カンパニー」で数々の著名ワインを醸造してきました。
その父ゴットが、畑の管理者として人気のジョン・ピーニャと作るのがロウアー(Lawer Estate)。ソノマのナイツ・ヴァレーにあるワイナリーです。ここのヴィオニエが現地価格並みの安さになっています。
ワイナリー価格24ドル(税抜き)が実売2700円台(税込み)は実質的には現地価格以下と言ってもいいでしょう。ワインスペクテーターでは88点、ワインエンスージアストでは90点とまずまずの評価です。
アイコニック ワイン・ジャパンはカリフォルニアのセントラル・コースト、中でもパソ・ロブレスやサンタ・バーバラを中心にコスパのいいワインを数多く輸入しています。最近では、現地価格より安く(限定数です)、しかも美味しいことで大人気のアルタ・マリアが話題になりました。
参考:再度お薦め、サンタ・バーバラの一流ワイナリーのワインが半額セール
ニュージーランドの自然派ワイナリー「スーパーナチュラル」から2種。個人的には「自然派」と聞くと眉につばをつけてしまいがちなのですが、ここのワインは自然に美味しいです。左の「パシフィック・ポーション 2018」(2500円)は旨味あって美味しく、右の「ザ・スーパーナット 2018」(3600円)はシルキーな泡が心地よい「ペティアン・ナチュール」タイプの泡です。
カモミ(Ca'Momi)のソーヴィニヨン・ブラン「ビアンコ 2018」(1360円)はさわやかな味。コスパ素晴らしい。
サン・リージュ(Sans Liege)のローヌ系白ブレンド「コート デュ コースト 2017」(4500円)。こちらは豊かな味わい。おいしい。
ストルプマンがラジャ・パーと組んでニュー・カリフォルニアのスタイルで作るプロジェクトが「コンブ(Combe)」。その「シュナン・ブラン 2017」(7100円)。うまみ豊かで非常に複雑な味わい。さわやかな酸があり、果実味もしっかり。
カモミの「シャルドネ リザーブ 2013」(3980円)。普通のシャルドネが2017年で2600円。それに対してこちらは2013年と少し熟成していてこの価格はかなり安いです。味わいもバランス良く深みもあってコスパ高い。
モーガン(Morgan)の「ハイランド シャルドネ 2016」(4400円)。旨味に果実味あり、複雑さもあってレベルの高いシャルドネです。
冒頭でも紹介したアルタ・マリアの「ピノ・ノワール 2012」。定価は5000円ですが、現在は実売2000円台の大バーゲンになっています。とてもきれいに熟成していて酸味がここちよく美味しいピノ・ノワールです。2000円台は安すぎ。
メルヴィルのピノ・ノワール2種。「エステート 2015」(6500円)と「アンナズ・ヴィンヤード 2016」(9500円)。エステートは、バランス良く複雑な味わい。アンナズは一言「おいしい」。レベル高いピノ・ノワールです。
プリズナーの創設者デイブ・フィニーによる新しいプロジェクト「クレーン・アッセンブリー(Crane Assembly)」の「ディサイプルズ 2016」(7800円)と「エル・ココ 2015」(1万3000円)。どちらもジンファンデル系のブレンドですが、エル・ココはナパのセント・ヘレナにある、ナパのパイオニアの一人ジョージ・ベルドン・クレーンが作った畑「G.B.Crane」に130年前から残る古木のブロック4エーカーがあり、それをベースに作るワイン。ジンファンデルにプティ・シラー、メルロー。とても濃厚でスパイシーですが、フィネスも感じるワイン。ディサイプルズはG.B.Craneのブレンドを、他の古木の畑から購入したブドウで再現しようとしたワイン。これもパワフル。
パリ(Pali)のカベルネ系ブレンド「スウェル(Swell) 2017」(3300円)。サーファーが喜びそうなラベル。味もミディアム・ボディで酸がきれいな飲みやすいワインです。
ホワイトホール・レーンの「フレンズ&ファミリー カベルネ・ソーヴィニヨン 2017」(3980円)。親しみやすく飲みやすいカベルネ・ソーヴィニヨン。
ホワイトホール・レーンの「カベルネ・ソーヴィニヨン ナパ・ヴァレー 2016」(6800円)。ホワイトホール・レーンとしてはレギュラー版のカベルネ・ソーヴィニヨンですが、骨格がしっかりしていて本格的なカベルネ・ソーヴィニヨンです。
ストルプマンの「シラー パラ・マリア 2017」(3800円)。果実味豊かなシラー。個人的にはこの価格帯のシラーの定番品です。万人好みの味わい。
サン・リージュの「オファリング(Offering) 2016」(5000円)。グルナッシュなどのブレンド。やわらかく複雑さのあるワイン。レベル高いです。
ストルプマンの「ラブ・ユー・バンチ 2017」(2450円)。ラベルが印象的なワインですが、マセラシオン・カルボニックで作ったサンジョベーゼという珍しいワインでもあります。チャーミングな味わい。
参考:再度お薦め、サンタ・バーバラの一流ワイナリーのワインが半額セール
ニュージーランドの自然派ワイナリー「スーパーナチュラル」から2種。個人的には「自然派」と聞くと眉につばをつけてしまいがちなのですが、ここのワインは自然に美味しいです。左の「パシフィック・ポーション 2018」(2500円)は旨味あって美味しく、右の「ザ・スーパーナット 2018」(3600円)はシルキーな泡が心地よい「ペティアン・ナチュール」タイプの泡です。
カモミ(Ca'Momi)のソーヴィニヨン・ブラン「ビアンコ 2018」(1360円)はさわやかな味。コスパ素晴らしい。
サン・リージュ(Sans Liege)のローヌ系白ブレンド「コート デュ コースト 2017」(4500円)。こちらは豊かな味わい。おいしい。
ストルプマンがラジャ・パーと組んでニュー・カリフォルニアのスタイルで作るプロジェクトが「コンブ(Combe)」。その「シュナン・ブラン 2017」(7100円)。うまみ豊かで非常に複雑な味わい。さわやかな酸があり、果実味もしっかり。
カモミの「シャルドネ リザーブ 2013」(3980円)。普通のシャルドネが2017年で2600円。それに対してこちらは2013年と少し熟成していてこの価格はかなり安いです。味わいもバランス良く深みもあってコスパ高い。
モーガン(Morgan)の「ハイランド シャルドネ 2016」(4400円)。旨味に果実味あり、複雑さもあってレベルの高いシャルドネです。
冒頭でも紹介したアルタ・マリアの「ピノ・ノワール 2012」。定価は5000円ですが、現在は実売2000円台の大バーゲンになっています。とてもきれいに熟成していて酸味がここちよく美味しいピノ・ノワールです。2000円台は安すぎ。
メルヴィルのピノ・ノワール2種。「エステート 2015」(6500円)と「アンナズ・ヴィンヤード 2016」(9500円)。エステートは、バランス良く複雑な味わい。アンナズは一言「おいしい」。レベル高いピノ・ノワールです。
プリズナーの創設者デイブ・フィニーによる新しいプロジェクト「クレーン・アッセンブリー(Crane Assembly)」の「ディサイプルズ 2016」(7800円)と「エル・ココ 2015」(1万3000円)。どちらもジンファンデル系のブレンドですが、エル・ココはナパのセント・ヘレナにある、ナパのパイオニアの一人ジョージ・ベルドン・クレーンが作った畑「G.B.Crane」に130年前から残る古木のブロック4エーカーがあり、それをベースに作るワイン。ジンファンデルにプティ・シラー、メルロー。とても濃厚でスパイシーですが、フィネスも感じるワイン。ディサイプルズはG.B.Craneのブレンドを、他の古木の畑から購入したブドウで再現しようとしたワイン。これもパワフル。
パリ(Pali)のカベルネ系ブレンド「スウェル(Swell) 2017」(3300円)。サーファーが喜びそうなラベル。味もミディアム・ボディで酸がきれいな飲みやすいワインです。
ホワイトホール・レーンの「フレンズ&ファミリー カベルネ・ソーヴィニヨン 2017」(3980円)。親しみやすく飲みやすいカベルネ・ソーヴィニヨン。
ホワイトホール・レーンの「カベルネ・ソーヴィニヨン ナパ・ヴァレー 2016」(6800円)。ホワイトホール・レーンとしてはレギュラー版のカベルネ・ソーヴィニヨンですが、骨格がしっかりしていて本格的なカベルネ・ソーヴィニヨンです。
ストルプマンの「シラー パラ・マリア 2017」(3800円)。果実味豊かなシラー。個人的にはこの価格帯のシラーの定番品です。万人好みの味わい。
サン・リージュの「オファリング(Offering) 2016」(5000円)。グルナッシュなどのブレンド。やわらかく複雑さのあるワイン。レベル高いです。
ストルプマンの「ラブ・ユー・バンチ 2017」(2450円)。ラベルが印象的なワインですが、マセラシオン・カルボニックで作ったサンジョベーゼという珍しいワインでもあります。チャーミングな味わい。
スクリーミング・イーグルは、あまり表に出てくることが少ないワイナリーで、ワインメーカーも有名なコンサルタントではなく、まだ30代前半の若者。ワインを味わう機会も、まずなかなかないですが、いろいろと秘密に包まれた感じがします。そのワインメーカーへのインタビュー記事が載っていました(Screaming Eagle | Club Oenologique)。
ワインメーカーのニック・ギースラーソン(Nick Gislason)の写真はTwitterから挙げておきます。
ギースラーソンは、ワシントン州の出身。2010年にアシスタント・ワインメーカー、2011年にアンディ・エリクソンの後を継いでワインメーカーになりましたが、それまではハーラン・エステートなどでわずかな経験があったものの、その実力はほぼ未知数。サッカーのアーセナルやNFLのラムズなどを持つオーナーのスタン・クロンケに取っては有名コンサルタントを雇うのも難しくなかったでしょうが、その選択には驚かされました。しかも最初の年が冷涼で難しい年となった2011年だったわけですが、秋から冬は雨が多いワシントン州出身だけあって雨への対処はお手の物。この年に見事なワインを造って名声を勝ち取りました。
ギースラーソンはワインメーカーですが、畑の管理についても責任を持っています。スクリーミング・イーグルの畑はオークヴィルのシルバラード・トレイル西側にありますが、畑を断層が通っており、火山性の土壌と扇状地の堆積性土壌が畑の中で混在しているとのこと。それが自然に複雑さを生み出しているようです。
冬の間にブドウの樹の列の間に植えることが多いカバー・クロップについても独自の方法があります。土に鋤き込むのではなく、土の上でそのままにしておくのだそうです。それによって、土の温度が上がるのを防ぎ、成熟がゆっくりになるそうです。カバークロップの量のコントロールは冬場は羊で、ブドウが芽吹くころからは90羽のニワトリで行うとのこと。
畑は50のブロックに分けられ、それぞれ別々に発酵、熟成されます。発酵にはステンレスのタンクのほか、オークの樽やコンクリート槽も使われるとのこと。
ワインはスクリーミング・イーグル、ザ・フライト(以前はセカンド・フライトと呼んでいましたが、セカンドワインではないという位置づけで名称を変えました。メルロー中心のブレンド)ともに550から850ケース。これらに使われないワインの方がかなり多いようです。このほかわずかな量のソーヴィニヨン・ブランがあります。
メーリングリストは当然簡単には入れず、待ち行列がありますが、今はさらに待ち行列に入るための待ち行列もあるとのこと。狭き門は変わりません。
ワインメーカーのニック・ギースラーソン(Nick Gislason)の写真はTwitterから挙げておきます。
Meet Screaming Eagle #wine maker Nick Gislason
— Palate Exposure (@PalateXposure) September 18, 2016
Delush'12 was still quite young & backward #winetasting #winelover pic.twitter.com/9X4GUX04Xa
ギースラーソンは、ワシントン州の出身。2010年にアシスタント・ワインメーカー、2011年にアンディ・エリクソンの後を継いでワインメーカーになりましたが、それまではハーラン・エステートなどでわずかな経験があったものの、その実力はほぼ未知数。サッカーのアーセナルやNFLのラムズなどを持つオーナーのスタン・クロンケに取っては有名コンサルタントを雇うのも難しくなかったでしょうが、その選択には驚かされました。しかも最初の年が冷涼で難しい年となった2011年だったわけですが、秋から冬は雨が多いワシントン州出身だけあって雨への対処はお手の物。この年に見事なワインを造って名声を勝ち取りました。
ギースラーソンはワインメーカーですが、畑の管理についても責任を持っています。スクリーミング・イーグルの畑はオークヴィルのシルバラード・トレイル西側にありますが、畑を断層が通っており、火山性の土壌と扇状地の堆積性土壌が畑の中で混在しているとのこと。それが自然に複雑さを生み出しているようです。
冬の間にブドウの樹の列の間に植えることが多いカバー・クロップについても独自の方法があります。土に鋤き込むのではなく、土の上でそのままにしておくのだそうです。それによって、土の温度が上がるのを防ぎ、成熟がゆっくりになるそうです。カバークロップの量のコントロールは冬場は羊で、ブドウが芽吹くころからは90羽のニワトリで行うとのこと。
畑は50のブロックに分けられ、それぞれ別々に発酵、熟成されます。発酵にはステンレスのタンクのほか、オークの樽やコンクリート槽も使われるとのこと。
ワインはスクリーミング・イーグル、ザ・フライト(以前はセカンド・フライトと呼んでいましたが、セカンドワインではないという位置づけで名称を変えました。メルロー中心のブレンド)ともに550から850ケース。これらに使われないワインの方がかなり多いようです。このほかわずかな量のソーヴィニヨン・ブランがあります。
メーリングリストは当然簡単には入れず、待ち行列がありますが、今はさらに待ち行列に入るための待ち行列もあるとのこと。狭き門は変わりません。
中川ワインの試飲会から美味しかったワインを紹介します。
既に一部のワインは「ビビアナ・ゴンザレス・レーヴのワインがすごい!」という記事で書いていますので、それ以外のワインを取り上げます。
まず最初に、写真を取り忘れたワインから
リース 「アリージア」シャルドネ アンダーソン・ヴァレー 2017 7500円
リース 「アリージア」ピノ・ノワール アンダーソン・ヴァレー 2017 7500円
サンタ・クルーズ・マウンテンズとアンダーソン・ヴァレーの自社畑から高品質なシャルドネとピノ・ノワールを造っているリース(Rhys)。そのAVA版がアリージア(Alesia)。といってもアンダーソン・ヴァレーの自社畑はベアワロー一つですから、どちらもベアワローのブドウだけを使ったワインです。どちらも十分に高品質。リースの世界観は単一畑物と共通していますから、ちょっとお高い単一畑に手を出すのを躊躇している人は、まずこれから試してみるのがいいと思います。
ベッドロック リースリング ワーツ・ヴィンヤード 2018 4500円
「カレラ」の近くにあるリースリングの古木の畑という、レア感満載のワインですが、ワイン自体もミネラル感がすごく、香り豊かで美味しいです。ドライなリースリング。
オー・ボン・クリマ シャルドネ「ミッション・ラベル」 2017 3980円
オー・ボン・クリマ ピノ・ノワール「ミッション・ラベル」 2017 3980円
「今さらオー・ボン・クリマ?」と思うなかれ。コスパは抜群に高いです。実売では3000円台前半でも買えます。シャルドネはこの価格帯にして、エレガントさやミネラル感がきちんとあるワイン。ピノ・ノワールも果実味よく旨味もあり、バランスのいいワイン。
マックマニス プティ・シラー 2017 1980円
マックマニス ジンファンデル 2017 1980円
マックマニス カベルネ・ソーヴィニヨン 2017 1980円
コスパの高さで知られる生産者です。さまざまな品種がありますが、安定して良いのは暖かいところに強い品種だと思います。プティ・シラーは、この品種としては濃厚さばかりでなくやわらかさもあり飲みやすいです。ジンファンデルもジューシー。ぜひお試しあれ。
ベッドロック 「シェバング!」 レッドワイン 12thキュベ NV 2800円
ベッドロックが作るジンファンデル系のノン・ヴィンテージのブレンドワイン。単一畑のボトリングに入らなかったワインをブレンドしたもので、気楽に飲めることを目標にしています。飲みやすく、さまざまな風味があり、これも非常にコスパの高いワインです。
イーター カベルネ・ソーヴィニヨン 2017 3800円。
今回は期せずしてコスパ系の紹介が多くなっていますが、これも価格以上に高級感のあるカベルネ・ソーヴィニヨン。バランスもよく飲みやすいです。
メルカ 「CJ/シージェー」 カベルネ・ソーヴィニヨン 2016 1万4000円
今ナパで最高のワインメーカーを選ぶとしたら、そのトップ5には必ず入ると思うのがフィリップ・メルカ。多数のワイナリーでワインメーカーやコンサルタントをしていますが、彼の自身のブランド「メルカ」の中では比較的安価なのがこの「CJ」。メルカの目のラベルが極めて印象的なワインでしたが、このヴィンテージは、娘クロエと息子ジェレミーの目を使っており、ちょっと優しい感じになりました。なお、CJの名前もこの二人の頭文字です。他のラベルも今後は奥さんの目も入るという話です。ワインは旨味ありボディもしっかり、とても複雑。トップクラスのカベルネ・ソーヴィニヨンと比べても引けを取らないワインです。
ビーヴァン・セラーズ 「オントジェニー」プロプライエタリ・レッドワイン 2016 1万7000円
今年の「カルト」系ワインのビッグニュースのひとつがビーヴァン・セラーズの国内正規輸入が始まったこと。これまで国内でも散発で売られることはありましたが、価格がグンと下がりました。ビーヴァン・セラーズはワインマニアがこうじてワインを作り始めたというユニークなワイナリー。ワインを本格的に飲みだしたのは1995年からと意外とキャリアは浅く、ある意味ワインマニアの夢をかなえたワイナリーです。比較的安価なこのブレンド、果実味、バランスよく複雑さもあり美味しいです。ビーヴァン・セラーズの入門に。
ボンド ヴァシーナ 2015 9万円
ハーラン第2のプロジェクト「ボンド」のヴァシーナ(Vecina)。オークヴィルのハーラン・エステートの畑から一番近くにあるのがここ。価格も群を抜きますが、レベルの高さも際立っていました。ひれ伏すようなワイン。さすが。
既に一部のワインは「ビビアナ・ゴンザレス・レーヴのワインがすごい!」という記事で書いていますので、それ以外のワインを取り上げます。
まず最初に、写真を取り忘れたワインから
リース 「アリージア」シャルドネ アンダーソン・ヴァレー 2017 7500円
リース 「アリージア」ピノ・ノワール アンダーソン・ヴァレー 2017 7500円
サンタ・クルーズ・マウンテンズとアンダーソン・ヴァレーの自社畑から高品質なシャルドネとピノ・ノワールを造っているリース(Rhys)。そのAVA版がアリージア(Alesia)。といってもアンダーソン・ヴァレーの自社畑はベアワロー一つですから、どちらもベアワローのブドウだけを使ったワインです。どちらも十分に高品質。リースの世界観は単一畑物と共通していますから、ちょっとお高い単一畑に手を出すのを躊躇している人は、まずこれから試してみるのがいいと思います。
ベッドロック リースリング ワーツ・ヴィンヤード 2018 4500円
「カレラ」の近くにあるリースリングの古木の畑という、レア感満載のワインですが、ワイン自体もミネラル感がすごく、香り豊かで美味しいです。ドライなリースリング。
オー・ボン・クリマ シャルドネ「ミッション・ラベル」 2017 3980円
オー・ボン・クリマ ピノ・ノワール「ミッション・ラベル」 2017 3980円
「今さらオー・ボン・クリマ?」と思うなかれ。コスパは抜群に高いです。実売では3000円台前半でも買えます。シャルドネはこの価格帯にして、エレガントさやミネラル感がきちんとあるワイン。ピノ・ノワールも果実味よく旨味もあり、バランスのいいワイン。
マックマニス プティ・シラー 2017 1980円
マックマニス ジンファンデル 2017 1980円
マックマニス カベルネ・ソーヴィニヨン 2017 1980円
コスパの高さで知られる生産者です。さまざまな品種がありますが、安定して良いのは暖かいところに強い品種だと思います。プティ・シラーは、この品種としては濃厚さばかりでなくやわらかさもあり飲みやすいです。ジンファンデルもジューシー。ぜひお試しあれ。
ベッドロック 「シェバング!」 レッドワイン 12thキュベ NV 2800円
ベッドロックが作るジンファンデル系のノン・ヴィンテージのブレンドワイン。単一畑のボトリングに入らなかったワインをブレンドしたもので、気楽に飲めることを目標にしています。飲みやすく、さまざまな風味があり、これも非常にコスパの高いワインです。
イーター カベルネ・ソーヴィニヨン 2017 3800円。
今回は期せずしてコスパ系の紹介が多くなっていますが、これも価格以上に高級感のあるカベルネ・ソーヴィニヨン。バランスもよく飲みやすいです。
メルカ 「CJ/シージェー」 カベルネ・ソーヴィニヨン 2016 1万4000円
今ナパで最高のワインメーカーを選ぶとしたら、そのトップ5には必ず入ると思うのがフィリップ・メルカ。多数のワイナリーでワインメーカーやコンサルタントをしていますが、彼の自身のブランド「メルカ」の中では比較的安価なのがこの「CJ」。メルカの目のラベルが極めて印象的なワインでしたが、このヴィンテージは、娘クロエと息子ジェレミーの目を使っており、ちょっと優しい感じになりました。なお、CJの名前もこの二人の頭文字です。他のラベルも今後は奥さんの目も入るという話です。ワインは旨味ありボディもしっかり、とても複雑。トップクラスのカベルネ・ソーヴィニヨンと比べても引けを取らないワインです。
ビーヴァン・セラーズ 「オントジェニー」プロプライエタリ・レッドワイン 2016 1万7000円
今年の「カルト」系ワインのビッグニュースのひとつがビーヴァン・セラーズの国内正規輸入が始まったこと。これまで国内でも散発で売られることはありましたが、価格がグンと下がりました。ビーヴァン・セラーズはワインマニアがこうじてワインを作り始めたというユニークなワイナリー。ワインを本格的に飲みだしたのは1995年からと意外とキャリアは浅く、ある意味ワインマニアの夢をかなえたワイナリーです。比較的安価なこのブレンド、果実味、バランスよく複雑さもあり美味しいです。ビーヴァン・セラーズの入門に。
ボンド ヴァシーナ 2015 9万円
ハーラン第2のプロジェクト「ボンド」のヴァシーナ(Vecina)。オークヴィルのハーラン・エステートの畑から一番近くにあるのがここ。価格も群を抜きますが、レベルの高さも際立っていました。ひれ伏すようなワイン。さすが。
ワインセラーパリ16区で増税前の在庫整理ということで、デュモルやウイリアムズ・セリエムのオールド・ヴィンテージのワインが安くなっています。
デュモルはソノマ・コースト(グリーン・ヴァレー)のワイルドホース・ヴィンヤードなどのピノ・ノワールを使った「アイダン」2006年が税込み1万円強。現行ヴィンテージだとAVAで1万円強、畑名指定のワインだと1万5000円前後しますから、かなりの割安です。このほかシラーもあります。
ウイリアムズ・セリエムは2002年や2003年の単一畑ピノ・ノワールが1万3000~1万5000円台。これも現行ヴィンテージになると2万円以上も珍しくありません。
貴重な熟成ワイン、しかもピノ・ノワールが、これだけ安く手に入ることはなかなかないと思います。
デュモルはソノマ・コースト(グリーン・ヴァレー)のワイルドホース・ヴィンヤードなどのピノ・ノワールを使った「アイダン」2006年が税込み1万円強。現行ヴィンテージだとAVAで1万円強、畑名指定のワインだと1万5000円前後しますから、かなりの割安です。このほかシラーもあります。
ウイリアムズ・セリエムは2002年や2003年の単一畑ピノ・ノワールが1万3000~1万5000円台。これも現行ヴィンテージになると2万円以上も珍しくありません。
貴重な熟成ワイン、しかもピノ・ノワールが、これだけ安く手に入ることはなかなかないと思います。
ソノマのロシアン・リバー・ヴァレーにあるワイナリー「ギャリー・ファレル(Gary Garrell)」のジェネラル・マネージャー、ナンシー・ベイリーさんが先日来日し、セミナーを開催しました。
ギャリー・ファレルはソノマの老舗ワイナリー「デイヴィス・バイナム(Davis Bynum)」でワインメーカーを務めてたギャリー・ファレルが1982年に設立したワイナリー。ギャリー・ファレルはソノマで最も尊敬されているワインメーカーと言われており、多くのワイナリーやワインメーカーのメンター的な役割を果たしていました。また、その関係からロキオリ(Rochioli)をはじめとした素晴らしい畑からブドウの提供を受けるようになりました。
しかし、2004年にワイナリーを売却して以降はオーナーが次々と変わり、ギャリー・ファレル自身も2006年にアリシアン(Alysian)を設立してそちらに専念(現在は完全に引退しています)。そんな形でワイナリーも2000年代のピノ・ノワール・ブームの中に埋没してしまい、いつしか「昔の名前」になってしまっていました。
その状況を変えたのが現在のワインメーカーであるテレサ・ヘレディア(Theresa Heredia)。2012年に就任後、ワイン造りを立て直し、現在ではかつてのギャリー・ファレル時代よりも上と言われるくらい美味しいワインを造っています。オーナーもキスラーやコスタ・ブラウンなどを所有するビル・プライスに変わり、財政的基盤も安定しました。まだ種類は少ないですが、日本への輸入も再開しました。
今回のセミナーでは現在輸入されているAVAのワインだけでなく「ロキオリ-アレン」など、未輸入の単一畑ワインも提供され、ロシアン・リバー・ヴァレーのさまざまな地域の特性などを見ていきました。
ワイン造りはギャリー・ファレル時代よりも全体にライトなスタイルになっています。ブドウを収穫する糖度も少し下がり、樽もトーストが以前より軽いものになっています。一方で白ワインではオリとのコンタクトを増やす、ピノ・ノワールではコールド・マセレーションやイクステンディッド・マセレーションなど、果皮との接触時間を増やすテクニックを導入するなどで、ブドウの味をより引き出す形になっているようです。また、白ワインでは一部、コンクリート・エッグと呼ばれる卵型のコンクリート槽を使った発酵・熟成も導入しています。楕円形になっていることにより、自然な対流が起こってより味を引き出したり、コンクリートの小さな穴を通して酸素とのコンタクトが起こりクリーミーなテクスチャーになったりすると言われています。赤ワインでは大樽を使った発酵も行っています。
ギャリー・ファレルは自社畑を持っていないのですが、ギャリー・ファレル時代から続く畑の生産者との関係は残っており、合計で43もの畑のブドウを使っています。シャルドネのAVAものでは16、ピノ・ノワールのAVAものでは22もの畑のワインをブレンドしています。3週間かけてブラインドですべてのワインを試飲しブレンドを決めていくそうです。
また、今回のセミナーではロシアン・リバー・ヴァレーをさらに5つの地域に分け、そこの単一畑のピノ・ノワールを試飲しています。
ロシアン・リバー・ヴァレーはソノマの中でもかなり広い面積のAVAで、ソノマ・コーストのAVAとも一部地域が重なっていますし、グリーン・ヴァレーをほぼ包含、チョーク・ヒルとも一部重なっています。グリーン・ヴァレーに属する地域など相当冷涼なところもあれば、ジンファンデルが作られる温暖な場所もあります。土壌もさまざまです。そこで、2014年頃からロシアン・リバー・ヴァレーを5つの地域に分け、それぞれの地域のワイン(未完成のもの)を様々なワイナリーが持ち寄ってブラインドで試飲。地域ごとの共通項を導き出すといった「ロシアン・リバー・ヴァレー・ネイバーフッド・イニシアティブ」を行っているとのこと。
5つの地域は以下のようになっています。
セバストポール・ヒルズ:ロシアン・リバー・ヴァレーの南部でペタルマ・ギャップからの強い風が吹き込み一番冷涼。土壌は砂と粘土が混じった「ゴールドリッジ」ですが、やや粘土が多め。
グリーン・ヴァレー:セバストポール・ヒルズの北西。太平洋に近く霧の影響が大きいが、丘が多く高いところと低いところの違いも大きい地域。砂が多めのゴールドリッジ。
ラグナ・リッジ:グリーン・ヴァレーの東側の丘陵地帯。やや暖かく霜の心配はない。早く芽吹くため生育期間が長い。ゴールドリッジ。
サンタ・ローザ・プレインズ:ラグナ・リッジの東側の平原地帯。ラグナ・リッジより暖かい。海洋性の堆積土壌でミネラルに富む。
ミドル・ランチ:ロシアン・リバー沿いのやや上流。一番暖かい。砂岩やシェールなど。
試飲に移りましょう。
最初は日本にも輸入されているロシアン・リバー・セレクション シャルドネ 2016です。エレガントなシャルドネ。青りんごなどのやわらかな果実味。チョーク、白い花の香り。きれいです。美味しい。
次は輸入されているなかで唯一の単一畑、オリヴェット・レーンのシャルドネ2015です。最初のシャルドネより色濃く香りも果実味も豊か。オレンジやカスタードの味わい。ミネラル感もあります。とてもいいワインだと思います。
3番から6番までは日本未輸入の単一畑のピノ・ノワール。上記のロシアン・リバー・ヴァレーの地域ごとの味わいを見るために選ばれました。
3番めはセバストポール・ヒルズにあるマクドナルド・マウンテン ピノ・ノワール2016。ダーク・チェリーやザクロの味わい。紅茶の香り。酸は中程度でタンニンはかなりしっかり感じます。一番冷涼な地域ですが、冷涼感はそこまで感じず、複雑さを感じるワインでした。
4番めはグリーン・ヴァレーにあるホールバーグ・ヴィンヤード ピノ・ノワール2016。ラズベリーにカシス、ダーク・チェリーの味わい。ロシアン・リバー・ヴァレーらしいボディのあるピノ・ノワールです。
5番目はサンタ・ローザ・プレインズにあるマルタエラ・ヴィンヤード ピノ・ノワール2016。色はこれが一番濃いです。ラズベリーの風味。ミントやスパイスなど複雑さがあるワイン。
6番目はミドル・ランチにあるロキオリ-アレン ピノ・ノワール2016です。アレンはあロキオリの隣にある隣人の畑なのですが、実際にはロキオリがすべて管理しているロキオリの一部といっても過言ではない畑です。ロシアン・リバー・ヴァレーの中では比較的暖かいというミドル・ランチですが、このワインは単一畑の中では一番エレガントで酸がきれい。紅茶やアジアン・スパイスの風味が複雑さを与えています。個人的には単一畑の4種の中ではこれが一番好きでした。
7番目はブレンドもののロシアン・リバー・セレクション ピノ・ノワール2016。前述のように22の畑のワインをブレンドしています。その中にはなんと遠くサンタ・バーバラのサンフォード・ベネディクト・ヴィンヤードのものも含まれているそうです。ロシアン・リバー・ヴァレーらしいダークな果実感とバランスがいいワイン。ロシアン・リバー・ヴァレーらしさを感じるにはまずこのワインがいいのではないでしょうか。
久しぶりに試飲したギャリー・ファレル。レベルの底上げが素晴らしいと思います。AVAものというと格が下というイメージになりやすいですが、どちらかというと単一畑が畑の個性を引き出すのに対し、ブレンドものはワインの美味しさを全面に出しているような気がします。
ナンシー・ベイリーさん(左)と通訳・セミナーコーディネーターの立花峰夫さん(右)
ギャリー・ファレルはソノマの老舗ワイナリー「デイヴィス・バイナム(Davis Bynum)」でワインメーカーを務めてたギャリー・ファレルが1982年に設立したワイナリー。ギャリー・ファレルはソノマで最も尊敬されているワインメーカーと言われており、多くのワイナリーやワインメーカーのメンター的な役割を果たしていました。また、その関係からロキオリ(Rochioli)をはじめとした素晴らしい畑からブドウの提供を受けるようになりました。
しかし、2004年にワイナリーを売却して以降はオーナーが次々と変わり、ギャリー・ファレル自身も2006年にアリシアン(Alysian)を設立してそちらに専念(現在は完全に引退しています)。そんな形でワイナリーも2000年代のピノ・ノワール・ブームの中に埋没してしまい、いつしか「昔の名前」になってしまっていました。
その状況を変えたのが現在のワインメーカーであるテレサ・ヘレディア(Theresa Heredia)。2012年に就任後、ワイン造りを立て直し、現在ではかつてのギャリー・ファレル時代よりも上と言われるくらい美味しいワインを造っています。オーナーもキスラーやコスタ・ブラウンなどを所有するビル・プライスに変わり、財政的基盤も安定しました。まだ種類は少ないですが、日本への輸入も再開しました。
今回のセミナーでは現在輸入されているAVAのワインだけでなく「ロキオリ-アレン」など、未輸入の単一畑ワインも提供され、ロシアン・リバー・ヴァレーのさまざまな地域の特性などを見ていきました。
ワイン造りはギャリー・ファレル時代よりも全体にライトなスタイルになっています。ブドウを収穫する糖度も少し下がり、樽もトーストが以前より軽いものになっています。一方で白ワインではオリとのコンタクトを増やす、ピノ・ノワールではコールド・マセレーションやイクステンディッド・マセレーションなど、果皮との接触時間を増やすテクニックを導入するなどで、ブドウの味をより引き出す形になっているようです。また、白ワインでは一部、コンクリート・エッグと呼ばれる卵型のコンクリート槽を使った発酵・熟成も導入しています。楕円形になっていることにより、自然な対流が起こってより味を引き出したり、コンクリートの小さな穴を通して酸素とのコンタクトが起こりクリーミーなテクスチャーになったりすると言われています。赤ワインでは大樽を使った発酵も行っています。
ギャリー・ファレルは自社畑を持っていないのですが、ギャリー・ファレル時代から続く畑の生産者との関係は残っており、合計で43もの畑のブドウを使っています。シャルドネのAVAものでは16、ピノ・ノワールのAVAものでは22もの畑のワインをブレンドしています。3週間かけてブラインドですべてのワインを試飲しブレンドを決めていくそうです。
また、今回のセミナーではロシアン・リバー・ヴァレーをさらに5つの地域に分け、そこの単一畑のピノ・ノワールを試飲しています。
ロシアン・リバー・ヴァレーはソノマの中でもかなり広い面積のAVAで、ソノマ・コーストのAVAとも一部地域が重なっていますし、グリーン・ヴァレーをほぼ包含、チョーク・ヒルとも一部重なっています。グリーン・ヴァレーに属する地域など相当冷涼なところもあれば、ジンファンデルが作られる温暖な場所もあります。土壌もさまざまです。そこで、2014年頃からロシアン・リバー・ヴァレーを5つの地域に分け、それぞれの地域のワイン(未完成のもの)を様々なワイナリーが持ち寄ってブラインドで試飲。地域ごとの共通項を導き出すといった「ロシアン・リバー・ヴァレー・ネイバーフッド・イニシアティブ」を行っているとのこと。
5つの地域は以下のようになっています。
セバストポール・ヒルズ:ロシアン・リバー・ヴァレーの南部でペタルマ・ギャップからの強い風が吹き込み一番冷涼。土壌は砂と粘土が混じった「ゴールドリッジ」ですが、やや粘土が多め。
グリーン・ヴァレー:セバストポール・ヒルズの北西。太平洋に近く霧の影響が大きいが、丘が多く高いところと低いところの違いも大きい地域。砂が多めのゴールドリッジ。
ラグナ・リッジ:グリーン・ヴァレーの東側の丘陵地帯。やや暖かく霜の心配はない。早く芽吹くため生育期間が長い。ゴールドリッジ。
サンタ・ローザ・プレインズ:ラグナ・リッジの東側の平原地帯。ラグナ・リッジより暖かい。海洋性の堆積土壌でミネラルに富む。
ミドル・ランチ:ロシアン・リバー沿いのやや上流。一番暖かい。砂岩やシェールなど。
試飲に移りましょう。
最初は日本にも輸入されているロシアン・リバー・セレクション シャルドネ 2016です。エレガントなシャルドネ。青りんごなどのやわらかな果実味。チョーク、白い花の香り。きれいです。美味しい。
次は輸入されているなかで唯一の単一畑、オリヴェット・レーンのシャルドネ2015です。最初のシャルドネより色濃く香りも果実味も豊か。オレンジやカスタードの味わい。ミネラル感もあります。とてもいいワインだと思います。
3番から6番までは日本未輸入の単一畑のピノ・ノワール。上記のロシアン・リバー・ヴァレーの地域ごとの味わいを見るために選ばれました。
3番めはセバストポール・ヒルズにあるマクドナルド・マウンテン ピノ・ノワール2016。ダーク・チェリーやザクロの味わい。紅茶の香り。酸は中程度でタンニンはかなりしっかり感じます。一番冷涼な地域ですが、冷涼感はそこまで感じず、複雑さを感じるワインでした。
4番めはグリーン・ヴァレーにあるホールバーグ・ヴィンヤード ピノ・ノワール2016。ラズベリーにカシス、ダーク・チェリーの味わい。ロシアン・リバー・ヴァレーらしいボディのあるピノ・ノワールです。
5番目はサンタ・ローザ・プレインズにあるマルタエラ・ヴィンヤード ピノ・ノワール2016。色はこれが一番濃いです。ラズベリーの風味。ミントやスパイスなど複雑さがあるワイン。
6番目はミドル・ランチにあるロキオリ-アレン ピノ・ノワール2016です。アレンはあロキオリの隣にある隣人の畑なのですが、実際にはロキオリがすべて管理しているロキオリの一部といっても過言ではない畑です。ロシアン・リバー・ヴァレーの中では比較的暖かいというミドル・ランチですが、このワインは単一畑の中では一番エレガントで酸がきれい。紅茶やアジアン・スパイスの風味が複雑さを与えています。個人的には単一畑の4種の中ではこれが一番好きでした。
7番目はブレンドもののロシアン・リバー・セレクション ピノ・ノワール2016。前述のように22の畑のワインをブレンドしています。その中にはなんと遠くサンタ・バーバラのサンフォード・ベネディクト・ヴィンヤードのものも含まれているそうです。ロシアン・リバー・ヴァレーらしいダークな果実感とバランスがいいワイン。ロシアン・リバー・ヴァレーらしさを感じるにはまずこのワインがいいのではないでしょうか。
久しぶりに試飲したギャリー・ファレル。レベルの底上げが素晴らしいと思います。AVAものというと格が下というイメージになりやすいですが、どちらかというと単一畑が畑の個性を引き出すのに対し、ブレンドものはワインの美味しさを全面に出しているような気がします。
ナンシー・ベイリーさん(左)と通訳・セミナーコーディネーターの立花峰夫さん(右)
トカロン・ウォッチャーのAndyです。トカロン(ト・カロン、To-Kalon)が商標なのか土地の名前なのかというのは今世紀に入ってから度々話題に上り、訴訟にも発展しています。
2017年には地図上にトカロンの名前が初めて載るというできごとがありました(トカロン論争は今も終わらず…)。この、トカロン・クリークについて名前を撤回するよう、「トカロン」の商標を持つコンステレーション・ブランズが、登録したマクドナルド・ヴィンヤーズに対して圧力をかけていたことが、マクドナルドのメーリングリスト登録者向けレターで明らかにされました。
これによるとマクドナルドの兄弟はコンステレーションのニューヨークのオフィスに呼び出され、弁護士らに、名前を撤回したらワイン・ラベルに「トカロン」と入れるのを認めるという圧力をかけられたとのこと。兄弟は、トカロンの名前は土地であるという信念に基づいて、これを断りました。
コンステレーション側がこの後どういう動きに出るのかわかりませんが、以前の記事に書いた
なお、今年春にはファーニエンテの系列の「ヴィンヤードハウス」が商標を無効として訴えるという事件がありましたが、これはやや無理筋で、裁判所から却下されています(「トカロン」の名前は誰のもの? 商標めぐり訴訟再び)。
トカロンの話だけで1時間は楽に話せると思うのですが、ちょっとマニアックすぎるかな。だれかしゃべらせてください(笑)。
2017年には地図上にトカロンの名前が初めて載るというできごとがありました(トカロン論争は今も終わらず…)。この、トカロン・クリークについて名前を撤回するよう、「トカロン」の商標を持つコンステレーション・ブランズが、登録したマクドナルド・ヴィンヤーズに対して圧力をかけていたことが、マクドナルドのメーリングリスト登録者向けレターで明らかにされました。
これによるとマクドナルドの兄弟はコンステレーションのニューヨークのオフィスに呼び出され、弁護士らに、名前を撤回したらワイン・ラベルに「トカロン」と入れるのを認めるという圧力をかけられたとのこと。兄弟は、トカロンの名前は土地であるという信念に基づいて、これを断りました。
コンステレーション側がこの後どういう動きに出るのかわかりませんが、以前の記事に書いた
トカロンの名称については「土地の名前」なのか「ブランドの名前」なのかという論争が前述の係争のときに起こったのですが、和解してしまったため、そこには結論は出ていません。今回のトカロン・クリークは長期的にはこの問題に関連してくる可能性があると考えられていますが早くも現実の問題になってしまいました。
なお、今年春にはファーニエンテの系列の「ヴィンヤードハウス」が商標を無効として訴えるという事件がありましたが、これはやや無理筋で、裁判所から却下されています(「トカロン」の名前は誰のもの? 商標めぐり訴訟再び)。
トカロンの話だけで1時間は楽に話せると思うのですが、ちょっとマニアックすぎるかな。だれかしゃべらせてください(笑)。
ソノマ・カウンティ・ワイングロワーズ・アソシエーション()は9月12日、ソノマ郡の畑の99%がサステナブルの認証を受けたと発表しました(99 percent of Sonoma County Vineyards Certified Sustainable)。
ソノマ・カウンティ・ワイングロワーズ・アソシエーションは2014年に2019年内に100%サステナブルを目指すと公表。サステナブルの具体的な目標を挙げた最初の団体になりました。目標まであと3カ月というところで99%達成というのは素晴らしい成果だと思います。
ソノマ・カウンティ・ワイングロワーズ・アソシエーションは2014年に2019年内に100%サステナブルを目指すと公表。サステナブルの具体的な目標を挙げた最初の団体になりました。目標まであと3カ月というところで99%達成というのは素晴らしい成果だと思います。
しあわせワイン倶楽部でパリ(Pali)のシャルドネ「チャームエーカー」がヴィンテージ切り替え特価になっています。
アイコニックワイン・ジャパンが輸入しているパリのシャルドネやピノ・ノワールは通常価格が3000円台半ばで、それでもかなりコスパの高いワインです。何回も試飲していますが、そのたびにコスパの高さに感心しています。ソノマコーストのブドウで冷涼感もあり、バランスがいいワインです。
今回はヴィンテージ切り替えで3割引。かなりお得です。
アイコニックワイン・ジャパンが輸入しているパリのシャルドネやピノ・ノワールは通常価格が3000円台半ばで、それでもかなりコスパの高いワインです。何回も試飲していますが、そのたびにコスパの高さに感心しています。ソノマコーストのブドウで冷涼感もあり、バランスがいいワインです。
今回はヴィンテージ切り替えで3割引。かなりお得です。
ワシントン州南部でワシントンで2番めにワイナリーが集中しているワラワラ・ヴァレーでフィロキセラの被害が広がっていることが判明しました(Walla Walla Wine Confronts Phylloxera | Wine Spectator)。
ワラワラ・ヴァレーは砂地の土壌が中心であることと、冬は非常に温度が下がるためこれまでフィロキセラは繁殖しないと考えられていました。そのため、大部分のブドウが自根で植えられています。
実はここ数年、ブドウの木が枯れかけてきているところが増えてきていました。しかしその速度がゆっくりなことから、フィロキセラのせいとは考えられていなかったそうです。
フィロキセラの発見は関係者にとってはショッキングなことですが、被害の進行が遅いためコントロール可能ではないかとも考えられています。
被害が最小限にとどまるといいのですが。
ワラワラ・ヴァレーは砂地の土壌が中心であることと、冬は非常に温度が下がるためこれまでフィロキセラは繁殖しないと考えられていました。そのため、大部分のブドウが自根で植えられています。
実はここ数年、ブドウの木が枯れかけてきているところが増えてきていました。しかしその速度がゆっくりなことから、フィロキセラのせいとは考えられていなかったそうです。
フィロキセラの発見は関係者にとってはショッキングなことですが、被害の進行が遅いためコントロール可能ではないかとも考えられています。
被害が最小限にとどまるといいのですが。
柳屋でオレゴンの雄イヴニング・ランドのピノ・ノワールが現地価格並みに安くなっています。
イヴニング・ランドは約10年前に有名ソムリエのラリー・ストーンなどが設立したワイナリー。ブルゴーニュの有名ドメーヌ「コント・ラフォン」がコンサルタントに加わったことなど、最初からオールスター的な布陣で話題を呼びました。現在はサンタ・バーバラのサンディやドメーヌ・ド・ラ・コートなどを手掛けるラジャ・パーとサシ・ムーアマンが所有しています。
2015年にはワイン・スペクテーターでピノ・ノワールが年間3位に選ばれています。そのときのレイティング98はオレゴンのピノ・ノワールとしては同誌の最高得点です。
ここの自社畑「セブン・スプリングス」のブドウを使ったピノ・ノワール2015が税抜3990円。ワイン・サーチャーによる平均価格が税抜40ドルですから、実質現地価格以下といってもいいくらいの安さです。ちなみに1年前には同じワインが5000円台になって安いということで、記事を書いているくらいです。また、イヴニング・ランドが作る外部のブドウを使ったピノ・ノワールはセーレムという別ブランドになっていますが、そちらも税込みで4000円程度ですからほとんど変わりありません。なお、ワイン・スペクテーターでは93点と、かなり高く評価されています。この価格帯で93点はなかなかないでしょう。
参考:
オレゴンの雄イヴニングランドから学ぶオレゴンワイン(前編)
イヴニングランドはシャルドネもすごいんです(後編)
ドメーヌ・ド・ラ・コートやイヴニング・ランドが亜硫酸削減のためにやっていること
イヴニング・ランドは約10年前に有名ソムリエのラリー・ストーンなどが設立したワイナリー。ブルゴーニュの有名ドメーヌ「コント・ラフォン」がコンサルタントに加わったことなど、最初からオールスター的な布陣で話題を呼びました。現在はサンタ・バーバラのサンディやドメーヌ・ド・ラ・コートなどを手掛けるラジャ・パーとサシ・ムーアマンが所有しています。
2015年にはワイン・スペクテーターでピノ・ノワールが年間3位に選ばれています。そのときのレイティング98はオレゴンのピノ・ノワールとしては同誌の最高得点です。
ここの自社畑「セブン・スプリングス」のブドウを使ったピノ・ノワール2015が税抜3990円。ワイン・サーチャーによる平均価格が税抜40ドルですから、実質現地価格以下といってもいいくらいの安さです。ちなみに1年前には同じワインが5000円台になって安いということで、記事を書いているくらいです。また、イヴニング・ランドが作る外部のブドウを使ったピノ・ノワールはセーレムという別ブランドになっていますが、そちらも税込みで4000円程度ですからほとんど変わりありません。なお、ワイン・スペクテーターでは93点と、かなり高く評価されています。この価格帯で93点はなかなかないでしょう。
参考:
オレゴンの雄イヴニングランドから学ぶオレゴンワイン(前編)
イヴニングランドはシャルドネもすごいんです(後編)
ドメーヌ・ド・ラ・コートやイヴニング・ランドが亜硫酸削減のためにやっていること
先日、アカデミー・デュ・ヴァンの「カリフォルニアの名門ワイナリー」講座でキスラーを取り上げました。
今回は2シーズン目なので基本的には昨シーズンと同じ内容ですが、家にロシアン・リヴァー・ヴァレーの畑の地図があるのを見つけたので、それを使ってロシアン・リヴァー・ヴァレーの地形や霧の動きなどの話をしました。
ただこの地図、たぶん17、8年ほど前に買ったものなので、新しい畑がほとんど載っていません。例えば、スティーブ・キスラーが現在ピノ・ノワールを作っているオクシデンタルの畑などは一つもありません。それはそれで面白くて、まだソノマ・コーストが未開の地だった感じがわかるような気がしました。
ちなみに、地図に載っていた中で、一番冷涼と思われるところにあった畑はSummaとThieriot(この畑は並んでいます)のところ。今はリトライとかリヴァース・マリーとかがワインを作っている畑です。確かトーマス・リヴァース・ブラウンがSummaを買ったのが2004年くらいだったと思うので、それ以前のオーナーの時代だったのでしょうね。
ワインは古いものが2008年、新しいのが2013年や2014年のものを試飲。2008年のシャルドネやピノ・ノワールもかなりきれいに熟成しており、受講生の人気もかなり分かれました。どのワインも非常にレベルが高かったので受講生の満足度も高かったと思います。
個人的には、冷涼感が感じられるオクシデンタルのピノ・ノワールはやっぱりいいよなあという感じ。
ちなみに次期講座、まだ空きがあります。
よろしかったらぜひご受講ください。試飲ワインはかなりというかむちゃくちゃ豪勢です。
カリフォルニアの名門ワイナリー
続・カリフォルニアの名門ワイナリー
カリフォルニアの超一流ワイナリー
今回は2シーズン目なので基本的には昨シーズンと同じ内容ですが、家にロシアン・リヴァー・ヴァレーの畑の地図があるのを見つけたので、それを使ってロシアン・リヴァー・ヴァレーの地形や霧の動きなどの話をしました。
ただこの地図、たぶん17、8年ほど前に買ったものなので、新しい畑がほとんど載っていません。例えば、スティーブ・キスラーが現在ピノ・ノワールを作っているオクシデンタルの畑などは一つもありません。それはそれで面白くて、まだソノマ・コーストが未開の地だった感じがわかるような気がしました。
ちなみに、地図に載っていた中で、一番冷涼と思われるところにあった畑はSummaとThieriot(この畑は並んでいます)のところ。今はリトライとかリヴァース・マリーとかがワインを作っている畑です。確かトーマス・リヴァース・ブラウンがSummaを買ったのが2004年くらいだったと思うので、それ以前のオーナーの時代だったのでしょうね。
ワインは古いものが2008年、新しいのが2013年や2014年のものを試飲。2008年のシャルドネやピノ・ノワールもかなりきれいに熟成しており、受講生の人気もかなり分かれました。どのワインも非常にレベルが高かったので受講生の満足度も高かったと思います。
個人的には、冷涼感が感じられるオクシデンタルのピノ・ノワールはやっぱりいいよなあという感じ。
ちなみに次期講座、まだ空きがあります。
よろしかったらぜひご受講ください。試飲ワインはかなりというかむちゃくちゃ豪勢です。
カリフォルニアの名門ワイナリー
続・カリフォルニアの名門ワイナリー
カリフォルニアの超一流ワイナリー
9月頭にオーパス・ワン(Opus One)2016の出荷が始まりました(Opus One 2016 released - Liv-ex)。オーパス・ワンは米国外での流通は、ボルドーのネゴシアンを経由することになっており、日本にもネゴシアンからさまざまなインポーター経由で入荷することになります。
ネゴシアンからの出荷価格は€225(約2万6600円)。前年より8%値上がりしています。12本入あたりの価格は£2940で約38万7800円。
グラフでは市場価格と、ヴィナスによるレイティングを示していますが、評価の高い低いは価格とはほとんど連動せず、ヴィンテージが古くなるほど価格が上がっていっています。
2016年はナパのカベルネ・ソーヴィニヨン系は非常にいい年と見られています。ワインメーカーが「この年は記憶にない」と言ってしまうほど、悪条件がほとんどなかったヴィンテージ。オーパス・ワンの評価もかなり高くなっています。ヴィナスでは96+、ワイン・アドヴォケイトでは97+。ジェームズ・サックリングは99点をつけているとのこと。
2016年の特徴としては、ヴィナスのアントニオ・ガッローニは「open-knit」、アドヴォケイトのリサ・ペロッティ・ブラウンは「decadant」と書いています。陽性で、ついついグラスが進んでしまいそうなワインということだと思います。
こちらのグラフは、ヴィンテージが進むにつれて値段が上がっていっている様子を示しています。
日本には例年10月後半から11月頃に入荷してきます。2016年は早く飲んでもよし、熟成させてもよし、買って損のないヴィンテージだと思います。2015年が最安で4万円強(税込み)ですから、2016年も同等か少し高いくらいになるでしょう。
ネゴシアンからの出荷価格は€225(約2万6600円)。前年より8%値上がりしています。12本入あたりの価格は£2940で約38万7800円。
グラフでは市場価格と、ヴィナスによるレイティングを示していますが、評価の高い低いは価格とはほとんど連動せず、ヴィンテージが古くなるほど価格が上がっていっています。
2016年はナパのカベルネ・ソーヴィニヨン系は非常にいい年と見られています。ワインメーカーが「この年は記憶にない」と言ってしまうほど、悪条件がほとんどなかったヴィンテージ。オーパス・ワンの評価もかなり高くなっています。ヴィナスでは96+、ワイン・アドヴォケイトでは97+。ジェームズ・サックリングは99点をつけているとのこと。
2016年の特徴としては、ヴィナスのアントニオ・ガッローニは「open-knit」、アドヴォケイトのリサ・ペロッティ・ブラウンは「decadant」と書いています。陽性で、ついついグラスが進んでしまいそうなワインということだと思います。
こちらのグラフは、ヴィンテージが進むにつれて値段が上がっていっている様子を示しています。
日本には例年10月後半から11月頃に入荷してきます。2016年は早く飲んでもよし、熟成させてもよし、買って損のないヴィンテージだと思います。2015年が最安で4万円強(税込み)ですから、2016年も同等か少し高いくらいになるでしょう。
今、カリフォルニアで最もホットなワインメーカーの一人といってもいいでしょう、ビビアナ・ゴンザレス・レーヴのワインがきています。
2017年まで(2018年も収穫まで担当しているとのこと)ワインメーカーを務めたパルメイヤー(Pahlmeyer)とそのソノマ・コースト部門のウェイフェアラー(Wayfarer)では、パルメイヤーのシャルドネが2017年のワイン・スペクテーターの年間9位に選ばれたり、ウェイフェアラーのピノ・ノワールがワイン・エンスージアストで99点、ワイン・アドヴォケイトで最高97+など、高評価が続出しました。ワイン・アドヴォケイトでは編集長のリサ・ペロッティ・ブラウンがウェイフェアラーだけの記事を書くほど高く評価しています。私も2016年に初めて試飲して以来、注目を続けているワイナリーです。
【2018年のセミナー報告はこちらから】
再注目のパルメイヤー、ゴージャスなシャルドネとシルキーなメルローに驚き
まだまだ進化中のウェイフェアラー、ピュアなシャルドネに感激、ピノ・ノワールに感嘆
彼女自身の評価ももちろん高いです。2015年にはSFクロニクルのワインメーカー・オブ・ザ・イヤーにも選ばれています。ヴィナスのアントニオ・ガッローニも彼女を「米国でも最も才能がある若いワインメーカーの一人」と評しています。
パルメイヤーとウェイフェラーをやめた彼女が、現在注力しているのが自身のワイナリーであるカトレヤ(Cattleya)と、夫でピゾーニのワインメーカーであるジェフ・ピゾーニと一緒に手掛けるシェアード・ノーツ。今年から輸入が始まっています。
カトレヤのワインはピュアな果実味があり、とてもエレガント。シャルドネはミネラル感があり、同時にすごく柔らかさを感じました。ピノ・ノワールもとてもエレガント。スタイルとしてはIPOBなどバランス重視派に近いと思いますが、純粋な美味しさがあるので多くの人に好まれるワインだと思います。ちなみにカトレアでは単一畑のシャルドネやピノ・ノワール、シラーも作っていますが、今回はAVAものだけが入っています。どちらも希望小売価格は8500円。実際には7000円台で売っている店もあり、品質から見たらかなり割安感があります。
一方、シェアード・ノーツはソーヴィニヨン・ブラン2種だけを作るというユニークなワイナリー。シルバーオークのダンカン家が持っているトゥーミーの畑メリーノからのソーヴィニヨン・ムスケ(ソーヴィニヨン・ブランの一種で非常に香り高いクローン)などのブドウを使っています。
ワインはレ・ピエール・キ・デスィード(約束の石)とレ・ルッソン・デ・メートル(師匠の教え)の2つ。レ・ピエール・キ・デスィード(約束の石)の方はロワールのスタイル、レ・ルッソン・デ・メートル(師匠の教え)の方はボルドーのスタイルとのこと。
レ・ピエール・キ・デスィード(約束の石)はとにかく香りが素晴らしい。ミネラル感も強くきりっと引き締まった味わい。素晴らしいです。レ・ルッソン・デ・メートル(師匠の教え)はセミヨンが24%入っており、その分柔らかく、複雑さが増しています。全然違うスタイルですが、どちらも品質は極めて高いです。希望小売価格はどちらも1万1000円と高いですが、それだけのレベルはあると思います。
ワインの品質はどれも素晴らしいですが、難点は数が少ないこと。どれも生産量はわずか100ケース(1200本)ほど。当然日本に入って来ている数も2桁のかなり小さい方です。カトレヤの方は2カ月ほど前から入荷して既に店頭在庫もごくわずかになっています。購入するならお早めにどうぞ。
2017年まで(2018年も収穫まで担当しているとのこと)ワインメーカーを務めたパルメイヤー(Pahlmeyer)とそのソノマ・コースト部門のウェイフェアラー(Wayfarer)では、パルメイヤーのシャルドネが2017年のワイン・スペクテーターの年間9位に選ばれたり、ウェイフェアラーのピノ・ノワールがワイン・エンスージアストで99点、ワイン・アドヴォケイトで最高97+など、高評価が続出しました。ワイン・アドヴォケイトでは編集長のリサ・ペロッティ・ブラウンがウェイフェアラーだけの記事を書くほど高く評価しています。私も2016年に初めて試飲して以来、注目を続けているワイナリーです。
【2018年のセミナー報告はこちらから】
再注目のパルメイヤー、ゴージャスなシャルドネとシルキーなメルローに驚き
まだまだ進化中のウェイフェアラー、ピュアなシャルドネに感激、ピノ・ノワールに感嘆
彼女自身の評価ももちろん高いです。2015年にはSFクロニクルのワインメーカー・オブ・ザ・イヤーにも選ばれています。ヴィナスのアントニオ・ガッローニも彼女を「米国でも最も才能がある若いワインメーカーの一人」と評しています。
パルメイヤーとウェイフェラーをやめた彼女が、現在注力しているのが自身のワイナリーであるカトレヤ(Cattleya)と、夫でピゾーニのワインメーカーであるジェフ・ピゾーニと一緒に手掛けるシェアード・ノーツ。今年から輸入が始まっています。
カトレヤのワインはピュアな果実味があり、とてもエレガント。シャルドネはミネラル感があり、同時にすごく柔らかさを感じました。ピノ・ノワールもとてもエレガント。スタイルとしてはIPOBなどバランス重視派に近いと思いますが、純粋な美味しさがあるので多くの人に好まれるワインだと思います。ちなみにカトレアでは単一畑のシャルドネやピノ・ノワール、シラーも作っていますが、今回はAVAものだけが入っています。どちらも希望小売価格は8500円。実際には7000円台で売っている店もあり、品質から見たらかなり割安感があります。
一方、シェアード・ノーツはソーヴィニヨン・ブラン2種だけを作るというユニークなワイナリー。シルバーオークのダンカン家が持っているトゥーミーの畑メリーノからのソーヴィニヨン・ムスケ(ソーヴィニヨン・ブランの一種で非常に香り高いクローン)などのブドウを使っています。
ワインはレ・ピエール・キ・デスィード(約束の石)とレ・ルッソン・デ・メートル(師匠の教え)の2つ。レ・ピエール・キ・デスィード(約束の石)の方はロワールのスタイル、レ・ルッソン・デ・メートル(師匠の教え)の方はボルドーのスタイルとのこと。
レ・ピエール・キ・デスィード(約束の石)はとにかく香りが素晴らしい。ミネラル感も強くきりっと引き締まった味わい。素晴らしいです。レ・ルッソン・デ・メートル(師匠の教え)はセミヨンが24%入っており、その分柔らかく、複雑さが増しています。全然違うスタイルですが、どちらも品質は極めて高いです。希望小売価格はどちらも1万1000円と高いですが、それだけのレベルはあると思います。
ワインの品質はどれも素晴らしいですが、難点は数が少ないこと。どれも生産量はわずか100ケース(1200本)ほど。当然日本に入って来ている数も2桁のかなり小さい方です。カトレヤの方は2カ月ほど前から入荷して既に店頭在庫もごくわずかになっています。購入するならお早めにどうぞ。
カリフォルニアワイナリーアドバイザーというサイトが環境に優しいワイナリーを12個選出しています(12 Most Environmentally Friendly Wineries In California)。
まずはリストを挙げておきましょう。
1 Hamel Family Wines
2 Spottswoode
3 Benziger
4 Cliff Lede
5 Medrock Ames
6 St. Supéry
7 Kendall-Jackson
8 Cakebread
9 Ridge
10 Trefethen
11 Horse & Plow
12 Cade Estate
LEEDプラティナムを2つ受賞しているシルバーオークがなぜ入らないのかといった疑問はありますが、興味深いリストです。クリフレイディ、ケイクブレッド、トレフェセンは前回ナパに行ったときに訪問していますが、確かにどこも環境に頑張って取り組んでいるということは伝わってきました。
一番意外だったのは大手のケンダル・ジャクソンが入ったこと。LEEDのゴールドを受賞しているとのことです(プラティナムよりは下ですが)。
1位に選ばれたのは2014年に設立されたソノマの小さなワイナリー。カベルネ・ソーヴィニヨンなどを作っています。バイオダイナミックでブドウを育てています。ユニークなのはほとんど灌漑なしでやっていること。そこが評価されて1位になったようです。
まずはリストを挙げておきましょう。
1 Hamel Family Wines
2 Spottswoode
3 Benziger
4 Cliff Lede
5 Medrock Ames
6 St. Supéry
7 Kendall-Jackson
8 Cakebread
9 Ridge
10 Trefethen
11 Horse & Plow
12 Cade Estate
LEEDプラティナムを2つ受賞しているシルバーオークがなぜ入らないのかといった疑問はありますが、興味深いリストです。クリフレイディ、ケイクブレッド、トレフェセンは前回ナパに行ったときに訪問していますが、確かにどこも環境に頑張って取り組んでいるということは伝わってきました。
一番意外だったのは大手のケンダル・ジャクソンが入ったこと。LEEDのゴールドを受賞しているとのことです(プラティナムよりは下ですが)。
1位に選ばれたのは2014年に設立されたソノマの小さなワイナリー。カベルネ・ソーヴィニヨンなどを作っています。バイオダイナミックでブドウを育てています。ユニークなのはほとんど灌漑なしでやっていること。そこが評価されて1位になったようです。
カリフォルニアワインの情報を発信するための「カリフォルニアワインの玄関口」LINEアカウントを作りました。
基本的にはブログの投稿情報を流しますが、それ以外にも、「瞬殺」になりそうなワインのお得情報などはブログよりおLINEの方が向いているかなと思っています。
どうつかっていくかはまだ試行錯誤ですが、まずは登録いただけたら嬉しいです。
基本的にはブログの投稿情報を流しますが、それ以外にも、「瞬殺」になりそうなワインのお得情報などはブログよりおLINEの方が向いているかなと思っています。
どうつかっていくかはまだ試行錯誤ですが、まずは登録いただけたら嬉しいです。
ナパでフェアチャイルド(Fairchild)とストーンズ(Stones)の2ブランドを手掛けるローレンス・フェアチャイルドがマグナムボトルではありますが定価3500ドルという高額ワインを発売します(Has This $3,500 Bottle of Wine Just Set the New Bar for Napa Cabernet? – Robb Report)。
ペララス(Perrarus)というこのワイン、ラテン語で珍しいとか例外的という意味です。300本しか作られないこのワイン、1本1本手作りのボトルがユニークです。
ストーンズはNo.1からNo.3まで3種類の単一畑のカベルネ・ソーヴィニヨンを作っていますが、ペララスはこの3つをブレンドしたものになります。畑はそれぞれセントヘレナ、プリチャード・ヒル、オークヴィルにあり、特にオークヴィルの2016年はジェブ・ダナックが100点、ワイン・アドヴォケイトが98点とすでに非常に高評価を得ています。
ワインメーカーはフィリップ・メルカ。下のリンクからメーリングリストに登録できます。
Perrarus
ペララス(Perrarus)というこのワイン、ラテン語で珍しいとか例外的という意味です。300本しか作られないこのワイン、1本1本手作りのボトルがユニークです。
ストーンズはNo.1からNo.3まで3種類の単一畑のカベルネ・ソーヴィニヨンを作っていますが、ペララスはこの3つをブレンドしたものになります。畑はそれぞれセントヘレナ、プリチャード・ヒル、オークヴィルにあり、特にオークヴィルの2016年はジェブ・ダナックが100点、ワイン・アドヴォケイトが98点とすでに非常に高評価を得ています。
ワインメーカーはフィリップ・メルカ。下のリンクからメーリングリストに登録できます。
Perrarus