●今回の不況は米国経済全般に及んでおり,ワイン業界も例外ではありません。特に高級ワインの消費は昨年後半からめっきり減っているようです。Kendall-Jacksonは,この状況に対応するため,約170名の人員削減をする見込み。Kendall-Jacksonはそれほど高級ワインに偏ったラインナップをもっているわけではないのに,人員削減に踏み切るということは,他のワイナリはもっと苦しいのではないかと思います。あまり元気が出ないテーマなので,これまで取り上げるのを避けてきましたが,不況関係のニュース,これからちょっと気をつけていきます。

●一方で,このJackson Family Wines(K-Jグループの全体名),ソノマ(といってもナパの北に接している)のKnights Valleyに新しいワイナリとテイスティング・ルームを作る許可を得ました。Knights Valleyでは初のテイスティング・ルームということで,かなり抵抗もあったようです。

●ソノマのワイナリB.R. Cohnでワイナリ犬として活躍してきたMooseが亡くなりました。B.R. CohnにはMooseの名を付けたワインもあり,収益を犬の保護のために寄付していました。B. R. CohnではMooseをしのんだパーティを2月7日に開催するそうです。

●カリフォルニアの旱魃は,1990年代初頭以来のものになりそうだとか。ワインにも影響が出てくるのでしょうか。