サンフランシスコの新聞,SFクロニクル紙が窮地に陥っています。発行元であるHearst社では,現在提示しているコスト削減案が従業員に受け入れられなければ売却先を探し,それも見つからなければ廃刊する意向だということです(SFクロニクルのサイトに載った記事)。

昨年1年だけで5000万ドルの赤字であり,今年はそれを上回るペースだということなので,相当厳しいです。昨年末にワインセクションとフードセクションを合体するなどのコスト削減をしましたが,そういう小手先のことでは間に合わないレベルになっています。

米国の新聞業界は日本と大分構造が違うとはいえ(例えば米国では地域の様々な情報,例えば求人広告などを載せるClassifiedsセクションが大きな収入源で,そこがCraiglistに奪われてしまった),あまりにもの落ち込みのひどさには呆然とせざるを得ません。明日はわが身かも。